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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第3章『初心者の作者が本気出すでしょう』
209/262

第185話『俺、不安を感じる』


作者『カナブン事件のあと……寝不足状態で創作について熱く語ってしまった……』


潤『後から読み返して顔真っ赤になるやつな……』


作者『うん……マジで羞恥で爆発した……』


潤『で?語ってスッキリはしたのかよ?』


作者『ああ、気持ちは整理できた』


(スッ……と静かにバニー服を着る)


作者『というわけで──読たん、結婚してくれえええぇぇぇぇ!!!』


潤『はやく脱げ!!整理ついてねぇだろそれ!!脳みそだけカーニバル開催中か!?』


作者『でもさ、全部吐き出したらさ……なんか“創作も人生も勢いだな”って思って……だから勢いで結婚しよう!読たん!運命共同執筆生活だよ!!』


潤『その勢いが怖ぇんだよ!創作と婚姻届を一緒に出すな!!!』


作者『だって……夜中に創作語った直後って……バニーにもなるし、結婚もしたくなるじゃん……?』


潤『ならねぇよ!!!!!』

──夜。都内某所。

Neulogic社長・御影マイは、静かなバスルームで湯に身を沈めていた。


 


バスソルトの香りも、今夜ばかりはただの演出に過ぎなかった。


 


マイ(……わかってる。私だって、ちゃんとわかってる)


 


水音の中、マイは天井を見上げたまま、ゆっくりと考える。


 


マイ(あの会社──“悪徳リクルートエージェント社”に、資金計画書を改ざんする意味なんてない。

 だって、彼らは私たちの計画を支援する側。

 わざわざリスクを背負ってまで、資料をいじる理由なんて……どこにもない)


 


(そもそも、そんなことをすれば──紅陽銀行との信頼関係が破綻する。

 ようやく通ったばかりの大型融資が、白紙に戻る可能性だってある)


 


──にもかかわらず、改ざんは起きた。

しかも、それが“我が社側”の計画書だったとすれば──


 


マイ(……やっぱり、か……)


 


押し込めていたものが、音もなく浮かび上がる。


 


(ずっと、違和感はあったのよ)


 


(数字の変動。報告の遅延。予算配分のズレ。──全部、微細で、曖昧で、でも確かにおかしかった)


 


でも。


 


マイ(……それでも私は、動かなかった。

 いや、“動けなかった”のよ)


 


(潰れかけたこの会社で、最後まで一緒に残ってくれたメンバーたち。

 開発も営業も支えてくれた人たちを、私自身の手で疑うなんて……できなかった)


 


(それに、私も必死だった。

 製品の完成に向けて、交渉も、開発費の確保も、資材調達も……全部、全部ひとりで回してた。

 “調べる”っていう行動に、向き合う余裕なんて……なかった)


 


マイ(……でも──)


 


鏡に映る自分の顔を、じっと見つめる。

怯えが浮かぶ。苦しみが滲む。


 


マイ(ダメ。今さら後悔しても、仕方ない)


 


(私は、これまでも全部やってきた。

 誰に頼れなくても、どれだけ状況が苦しくても──

 “立ち止まらない”ことで、何度も壁を乗り越えてきた)


 


マイ(今回だって、なんとかする。なんとか──してみせる)


 


 


──翌朝。Neulogic本社。


エントランスを通った瞬間、ロビーから急いで駆けてくるスーツの気配があった。


 


「マイさんっ!!」


 


──浅川だった。

顔面蒼白、握った書類がわずかに震えている。


 


マイ「……何かあったの?」


 


問いかけるより先に、胸の奥が嫌な音を立てていた。

受け取った資料を開く。最初の数行を読んだ瞬間──


 


マイ「……っ」


 


そこに記されていたのは──

“提出済みの資金計画書と、内部原本との大幅な不一致”。


 


──改ざんされていたのは、**銀行と潤たち支援側に提示した“対外向け資料”**だった。


 


明らかに意図的に、数値が動かされている。

融資決定直後という最悪のタイミングで。


 


マイ(……うそ……こんな……)


 


冷たい恐怖が、全身を貫いた。

頭が真っ白になりながら、それでも理解する。


 


マイ(──これは、内部の人間じゃなきゃできない)


 


マイ(……本当に……私の会社の誰かが……?)


 


声も出なかった。

ただ、資料を握る手が震えていた。



──夜。都内某所。

Neulogic社長・御影マイは、静かなバスルームで湯に身を沈めていた。


 


バスソルトの香りも、今夜ばかりはただの演出に過ぎなかった。


 


マイ(……わかってる。私だって、ちゃんとわかってる)


 


水音の中、マイは天井を見上げたまま、ゆっくりと考える。


 


マイ(あの会社──“悪徳リクルートエージェント社”に、資金計画書を改ざんする意味なんてない。

 だって、彼らは私たちの計画を支援する側。

 わざわざリスクを背負ってまで、資料をいじる理由なんて……どこにもない)


 


(そもそも、そんなことをすれば──紅陽銀行との信頼関係が破綻する。

 ようやく通ったばかりの大型融資が、白紙に戻る可能性だってある)


 


──にもかかわらず、改ざんは起きた。

しかも、それが“我が社側”の計画書だったとすれば──


 


マイ(……やっぱり、か……)


 


押し込めていたものが、音もなく浮かび上がる。


 


(ずっと、違和感はあったのよ)


 


(数字の変動。報告の遅延。予算配分のズレ。──全部、微細で、曖昧で、でも確かにおかしかった)


 


でも。


 


マイ(……それでも私は、動かなかった。

 いや、“動けなかった”のよ)


 


(潰れかけたこの会社で、最後まで一緒に残ってくれたメンバーたち。

 開発も営業も支えてくれた人たちを、私自身の手で疑うなんて……できなかった)


 


(それに、私も必死だった。

 製品の完成に向けて、交渉も、開発費の確保も、資材調達も……全部、全部ひとりで回してた。

 “調べる”っていう行動に、向き合う余裕なんて……なかった)


 


マイ(……でも──)


 


鏡に映る自分の顔を、じっと見つめる。

怯えが浮かぶ。苦しみが滲む。


 


マイ(ダメ。今さら後悔しても、仕方ない)


 


(私は、これまでも全部やってきた。

 誰に頼れなくても、どれだけ状況が苦しくても──

 “立ち止まらない”ことで、何度も壁を乗り越えてきた)


 


マイ(今回だって、なんとかする。なんとか──してみせる)


 


 


──翌朝。Neulogic本社。


エントランスを通った瞬間、ロビーから急いで駆けてくるスーツの気配があった。


 


「マイさんっ!!」


 


──浅川だった。

顔面蒼白、握った書類がわずかに震えている。


 


マイ「……何かあったの?」


 


問いかけるより先に、胸の奥が嫌な音を立てていた。

受け取った資料を開く。最初の数行を読んだ瞬間──


 


マイ「……っ」


 


そこに記されていたのは──

“提出済みの資金計画書と、内部原本との大幅な不一致”。


 


──改ざんされていたのは、**銀行と潤たち支援側に提示した“対外向け資料”**だった。


 


明らかに意図的に、数値が動かされている。

融資決定直後という最悪のタイミングで。


 


マイ(……うそ……こんな……)


 


冷たい恐怖が、全身を貫いた。

頭が真っ白になりながら、それでも理解する。


 


マイ(──これは、内部の人間じゃなきゃできない)


 


マイ(……本当に……私の会社の誰かが……?)


 


声も出なかった。

ただ、資料を握る手が震えていた。





【あとがき小話】


作者『やっぱりユズハに煽られるのもいいけど、カエデに甘々に言い寄られるのも……なかなか捨て難い』


ユズハ『へぇ〜〜? それってつまり、「小悪魔の魅力には抗えない」って意味ですよねぇ?♡』


カエデ『あらら〜ウチの甘々にハマっちゃいましたかぁ〜? しゃーないなぁ、ほんなら今夜も“耳元で好き”って100回囁いたろか〜?』


潤『あとがきで何告白ショー始まってんだよ!?』


ノア『……今、どちらが潤様に口説きをかけましたか? 記録しました。対応します。』


リア『……あとがきとは通常、読後の余韻を穏やかに締めるものだと思っていたのですが……。論破してもよろしいですか?』


ミリー『じゅんくーん! みりーも混ざっていい!? ほらほら、踊りながらハグしちゃうのーっ!!』


エンリ『ふふ、皆さんが仲良くて安心しました。……では、私も潤さんのお膝、いただいても?』


潤『ちょ、待て待て!? お前らの「あとがき」の定義どこいった!?』


作者『つまり……最高だなこの作品(満足)』


潤『あとがきでフルコンボ決めるなぁぁぁ!!』

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