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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第3章『初心者の作者が本気出すでしょう』
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第184話『俺、改竄……疑惑』

カナブン捜索を終えて、ついに安眠……かと思いきや──

寝てからわずか3時間半後。


電話「ギャアアアアア!!!」(階段から叫び)

──はい、起こされました。


作者『いや……俺も悪いんだよ?最初見て見ぬふりしたし……』


潤『だから怒られてんだろ!?一番やっちゃいけないやつ!!』


作者『でさ、起こされたら目がギンギンで眠れなくて……』


潤『まぁ、少しだけ同情するけど……で?結局寝なかったのか?』


作者『小説書いてた』


潤『おっ、いいぞ!じゃあ海の日にちなんだ話とか?水着回とか?』


作者『ううん、書いてないよ? そのかわり──読たんの水着姿を延々と妄想してた』


潤『やめてやれ……全力でやめてやれ……』


──Neulogic社・役員会議室。


御影舞は、机上に並べられた提出資料を目を通していた。


マイ「……ん?」


ふと、開発費の数値に微妙な違和感を覚えた。


マイ(いつもより、ほんの少しだけ“多い”……でも、そんな予算を出した覚えは……)


そのまま資料を手に取り、秘書を通して送られてきた原本データを再確認する。


──しかし、違和感は拭えなかった。


マイ「……直接、聞いてみましょうか」


 


──数分後。悪徳リクルートエージェント社・潤の携帯が鳴る。


潤「え、うちの資料が違う?……ちょ、ちょっと待って確認するから……」


 


──データを開く潤と、背後に集まるノアたち。


潤「……え、ほんとだ。こっちの開発費、微妙に少ない。っていうか、他のとこも微妙にズレてるぞ?」


ノア「数値の乖離は最大で3.7%。改ざんとも呼べますが、“絶妙にバレにくい程度”ですね」


エンリ「故意か事故か、確認の余地があります。……今から直接、行きましょう」


リア「異議なし。最優先で、事実の確認を」


潤「え、あ、俺も行くの? また地雷踏まないか不安なんだけど……」


リア「当然です。潤も“提出者”の一人ですから」


 


──そして、数時間後。


御影舞の元に、潤・エンリ・リアの三名が訪れる。


潤「……ってことで、うちの方の数値、そっちとズレてるみたいで」


エンリ「再度、こちらの原本資料と照合させていただけますか?」


マイ「……どうぞ。こちらとしても、出資先に不信感を持たれるのは心外ですので」


リア「では──照合開始」


 


──数分後。


リア「やはり、“同じ項目”で複数の数値に微妙なズレがあります」


マイ「……あり得ません。こちらでは一切、改ざんは──」


リア「そちら側で、何らかの操作が行われた可能性を排除するには、内部調査が必要です」


マイ「っ……うちの社員が、そんなことをするはずがないでしょう!」


 


──御影舞の目に怒りが宿る。


リアは動じず、冷静に言葉を返す。


リア「“はずがない”では証明になりません。私は“事実”を述べています」


マイ「……!」


 


──重い沈黙が流れる会議室。


だが次の瞬間、御影舞の口から──思わず、出てしまった。


マイ「……そちらが、“かさ増し”してるんじゃないですか?」


潤「えっ」


リア「……なるほど、そう来ましたか」


エンリ「マイさん、それは明確な“責任転嫁”です。現時点では“どちらとも言えない”立場のはず」


潤「ま、待て待て、落ち着こう? ここでケンカしたら何も進まないから!」


 


──だが、言葉の応酬は止まらない。


御影舞の怒りは収まらず、リアもまた譲らない。


エンリと潤が間に入り、事態の沈静化を試みるが──


 


──結論は出ないまま、静かに話し合いは終了する。


マイ「……今日はこれで、お引き取りください」


 


──閉じるドア。重い空気だけが残される。


潤(やば……完全に“敵視”されてるじゃん、俺……!)





悪徳リクルートエージェント社──


重役会議室に戻った俺は、椅子に座るなり脱力して天を仰いだ。


 


潤(ふぅ……。一応、正しい数値は照合できたし……これで大丈夫──)


 


「──とはいかないのです、潤さん」


 


……静かに重ねられた声に、俺はゆっくり顔を下ろす。エンリが、柔らかな笑みを浮かべたまま静かに告げる。


 


「たとえ整合性が取れていたとしても……“改ざん”という事実がある限り、問題は深刻です。

 これは単なるミスではなく、意図的な操作。つまり──癒着や横領の可能性を示唆しています」


 


潤「いやでもさ、そもそも外部とやり取りしてる部分って、照合でバレやすいでしょ?

 そんなリスク高いとこに手を出すか普通?」


 


エンリは頷く。その目にあるのは、確信めいた静けさ。


 


「だからこそです。“普通なら手を出さない領域”に改ざんが入ったということは……狙われた可能性があります。

 特に──あなたと向こう側の、信頼関係そのものが」


 


リア「……十分にあり得ます」


 


無感情に言い切ったリアが、眼鏡越しにこちらを見据える。


 


「先ほどの数値、正確でした。しかし──それだけで終わる話ではありません」


 


潤「いやいやいや!うちが何か仕込む理由ないでしょ!?

 だって俺たち、得しないもん!改ざんしても!」


 


リア「……本来であれば、そうなのですが──」


リアの指が、ホワイトボードに貼られた企業年表を示す。


 


「あちらの企業は、つい先日まで倒産寸前の状態でした。

 再建計画の要は、現在開発中のAI統合製品。もしそれが失敗すれば、彼らは莫大な負債を抱え、再び破綻に追い込まれます」


 


「そして、つい先日──紅陽銀行の大型融資がようやく確定したばかり。

 このタイミングで“内部で金が動いていた”と判明すれば、銀行の信頼は消え、再融資は白紙に戻る」


 


潤「……それって……」


 


「はい。“絶対にやってはいけない時期”に、不審な改ざんが発生したという事実。

 あなた方が無関係でも、“あちらからの操作”を疑われてしまう状況です」


 


潤「…………つまり、疑いたくなくても──俺たち、疑われる立場にあるってことか……」


 


──ズゥン……と、部屋の空気が重くなる。誰も言葉を発さず、天井のエアコンの音だけが響く。


 


沈黙の中、椅子に深く腰を沈めた俺は、心の中で呟いた。


 


潤(おいおいおい……。なんなんだよ、これ……

 せっかく融資通って安堵したばっかりなのに!?)


 


潤(それなのに……なんで俺、いつの間にか“犯人候補”に昇格してんの!?)


 


重圧の中、誰よりも呑気だった俺だけが──

一番、追い詰められていた。




【あとがき小話】

〜どくたん(水着)ファッション討論会〜


 


潤『……これが、どくたんのうさぎ姿……』


作者『尊い。お腹をタプタプしていい生き物』


潤『でも水着は着せるんだな?』


作者『そこはもう、文化的義務』


 


✤ ✤ ✤


 


ユズハ(早速ニヤニヤしながら)

「もうこれは〜〜“白のフリル×肩ヒモリボン”しかないですよね♡ で、帽子かぶせて麦わらウサギさん♪」


潤『いや、それどう見ても撮影案件……インスタに載ってそう……』


 


ノア(うっとりしながら)

「私は……パステルブルーのラッシュガード付きセパレートを……守りつつ、可愛く……理想です……」


潤『その守り方はガチだな……波からも視線からも防ぐタイプ』


 


カエデ(画像を見てめっちゃニコニコ)

「いやいや、ウチは“スイカ柄のビキニ”やな!!お腹ぽよんって出てても、それがええんよぉ!」


潤『ぽよんって言うな!!どくたんに失礼だろ!?』


カエデ『失礼ちゃうで?愛やで?』


 


ミリー(抱きしめたそうに手を伸ばしながら)

「みりーはね〜〜!浮き輪が一体化した水着がいいの!ころころ浮かんで可愛いのっ!」


潤『移動手段ごと水着に盛るな!?しかも浮くの前提!?』


 


リア(じっと画像を見つめたまま)

「……ピンクと白のボーダー、裾にリボン。フード付き。素材は肌に優しいオーガニックコットン風……」


潤『ねぇリア……それ水着じゃなくて“着ぐるみ型のルームウェア”じゃない?』


リア『……可愛いので問題ありません』


 


エンリ(うっとり微笑んで)

「……では、私は“何も着せずにお風呂に連れていってしまいましょうか”」


潤『それ水着会議じゃなくて“風呂会議”じゃん!!方向性どこ行った!?』


 


✤ ✤ ✤


 


作者『……でもあの、ちょっと待って。冷静に考えていい?』


潤『どうしたよ』


作者『あいつ、たぶん水に入った瞬間……』


作者&潤『ぷかぁ……って仰向けに浮いて流されてくやつだわ』


 


全員『うん……それが一番似合うかも……』


 


──というわけで、どくたんに似合う水着は

**「全て」+「浮く」+「溺れそうで溺れない無敵の存在感」**という結論に至りました。

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