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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第3章『初心者の作者が本気出すでしょう』
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第180話『俺、孤立させてしまう』

作者『最近……息子にゲームで負けそうになります……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)』


潤『タイトルは?』


作者『エーペックス……ユズハ直伝の7-1✖︎10リニアで頑張ってる!』


潤『まず感度直せよ……それ“スティック触れただけで視界2回転するやつ”だろ!?』


作者『だって息子も超高感度だし……全部で負けたくない!親の尊厳だけは守りたい!!』


潤『もはや尊厳の方向音痴だよ……』


──その日。御影マイのスマホに、一本の電話が入った。


 


マイ「……はい、御影です。ええ、本日中に──」


電話の声(「申し訳ありません。今回の件、やはり“上の判断”で見送らせていただきます」)


 


──通話終了。


 


マイ「……また、断られた」


 


静かに息を吐く。

その手元のデスクには、赤いスタンプが並んでいた。


 


【融資却下】【信用保証見送り】【再評価未定】


 


──Neulogic社。

わずか2週間前まで、国内のAIスタートアップ上位として名を挙げていたこの会社は、


今、現金の流動性が崩壊し始めていた。


 


マイ(……現金残高、あと24日。社員の給与を優先すれば、プロジェクト予算が消える)


マイ(だが──プロジェクトが止まれば、即時解雇となる人員も出る)


 


──もはや、経営判断というより“選別”だった。


命を切るか、未来を切るか。

それを、潤のチームが“介入してきた結果”として背負わされている。


 


浅川「マイ様……本当に、このまま“協力体制”を続けてよろしいのでしょうか」


マイ「……わかってる。私が判断を誤れば、会社そのものが消える」


 


──それでも、彼女は潤を責めなかった。


 


マイ(……あの男が、悪意で動いてるとは思えない。だが──)


マイ(“無意識の正義”ほど、時に残酷なものはない)


 


 


──一方、そのころ。


 


潤「…………」


応接室の片隅で、俺はうなだれていた。


 


ユズハ「せ〜んぱ〜い? 落ち込むの似合わないですよ〜?」


ミリー「……でも、さすがのじゅんくんも今回はしんどそうなの〜」


潤「……そりゃそうだろ……」


 


リア「現時点での融資拒否は、堂島要個人の判断ではなく──“複数の部署が連携している”ことが判明しています」


エンリ「つまり、堂島だけでは止まらない。……これ、ネスト構造です。潰す意図が組織的に動いてる」


潤「ええ……何その高難度イベント……」


 


──俺が動いて、マイの会社は確実に“狙われる側”へ進んだ。


それは結果的に、「火種に油を注いだ」形になっていた。


 


潤(俺が出なきゃ──もしかしたらここまでには……)


 


ノア「……潤様」


潤「ノア……」


ノア「自責は無意味です。責任を背負うのであれば、“結果”で返すしかありません」


潤「……でもさ、信じてくれたマイさんの会社、今もうヤバいんだぞ……?」


ノア「……信じてなどおりませんよ、まだ。あの方は、ただ“見ている”だけです」


潤「……うん。だよな……」


 


──そう。“信頼”などされていない。


俺はただ、かき回して、空回って、誰の心にもまだ届いていない。


 


 


──その夜。


Neulogic社の会議室にて。


 


社員「マイさん、資金繰りが……。どうするんですか?」


マイ「──大丈夫です。交渉中です。無駄にはしません」


社員「……でも、噂が流れてます。“外部の胡散臭い男と組んでる”って……」


マイ「……根拠のない噂に振り回されるほど、私たちは余裕ありません」


 


──それでも、静かに、彼女は孤立していく。


外部との接触は裏目に出て、堂島らの“操作された情報”が広まり、

社内の空気まで彼女を責め始めていた。


 


マイ(……私は……間違えたの?)


マイ(あなたを“否定しなかった”のが──間違いだったの?)


 


──苦しい。

でも、潤はもっと、何倍も“孤立”してるのだと──どこかで彼女は知っていた。



──都内、Neulogic社・夜のオフィス。


社員のほとんどが帰った後、御影マイは一人、資料の山に囲まれていた。


 


──振込期限の迫る請求書。

──一斉に更新された企業信用ランク。

──“Neulogicとの取引を見直す動きあり”という曖昧な報道。


 


マイ(……これは偶然じゃない。完全に“仕組まれている”)


 


彼女は理解していた。

自社が狙い撃ちされていることを。そして──その引き金を引いたのが、あの男だったことも。


 


潤。


──“悪徳リクルートエージェント社”という、信用ゼロの存在。


堂島にあの場で“交渉”を挑んだことが、火種になった。


 


浅川「マイ様……そろそろ、休まれませんか」


マイ「……ありがとう。大丈夫」


浅川「“あの男”との連携は、やはり再考された方が……。いえ、失礼しました」


 


──そう、誰もが言う。“あの男のせいだ”と。


だが、彼女だけは──責めなかった。


 


マイ(……確かに。あの男は、何も持っていない。ただ、ぶつかるしか知らない。強さも、後ろ盾も、戦略もない)


マイ(でも……その場で、ちゃんと怒っていた。堂島の言葉に、本気で腹を立ててた)


 


──ただの自己満足だ。

そんな正義は、現実を変えられない。


だが──その“無自覚な誠実さ”が、彼女の中の何かを、まだ否定させてくれなかった。


 


マイ(……私は信じていない。ただ、見てるだけ)


マイ(けれど、もし……あれが“演技じゃない”としたら──)


 


──そのとき、彼女のスマホが震えた。


差出人:【潤】


 


【すみません。動いたことで、苦しい立場にさせてしまったと思っています】

【でも、絶対にあなたを潰させたくないです】


 


──不器用で、回りくどくて。

なのに、その言葉に「嘘の熱」がない。


 


マイ(……馬鹿みたいに正直な人ね)


 


スマホを伏せて、彼女は目を閉じた。


距離は、取る。

信じるには、まだ早い。


でも──


 


マイ(あなたが……“本当に動ける人”なら)


マイ(この国の制度が、たとえどれだけ理不尽でも──“信じてみてもいい”って、思える日が来るかもしれない)


 


──その夜。

彼女は、初めて“潤を責める言葉”を心から消した。


そして静かに、まだ見ぬ反撃の始まりを待っていた。





【あとがき小話】


作者『ねぇねぇ読たん?』


読たん(ピクッ……ビクビクビクッ)


 


作者『やっぱり……ゴスロリっていいよね?』


読たん(ブンブンブンブン)←全力否定の横振り


 


作者『ふふ……でもさぁ、意外とメイド服も捨てがたいんだよね……(´ω`)』


読たん(ガタッ)←椅子から飛び退く音


読たん(ズザザザザッ)←床を這いながら後退


 


作者『それとも……チャイナ……?それともそれとも──“男の娘セーラー服”とか……』


読たん(……消えた)←気づけば影も形もない


 


潤『なぁ作者……後ろの窓、開いてるけど……』


作者『ふふふ……また逃げたな読たん……でも大丈夫……』


 


作者パチッ


\\ 新しい衣装プラン、100種類あるから──♡ //


 


潤『お前がホラーだよ!!』



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