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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第3章『初心者の作者が本気出すでしょう』
202/262

第178話『俺、探りを入れられる』


作者『昨日は土砂降りだったからか、たくさん読んで頂きありがとうございました!

皆様大丈夫でしたか?今日は蒸し暑くなるらしいので、くれぐれもご自愛くださいね』


潤『(΄◉◞౪◟◉`)』


作者『……なに、その顔? 真面目モード発動した私への感想?』


潤『いや、そりゃお前だわ。

そんな爽やかコメントが似合うキャラじゃないだろ!?』


作者『でも……たまにはそういうのも──』


(スッ……)


バニー服を静かに取り出す作者。


潤『やっぱりお前だわ。バニー脳が蒸し返してんじゃねぇか!!』


 


御影「……では、せっかくなので──三十分だけお時間を取ります」

潤「えっ、いいの?」


御影「“時間”は差し上げます。“信用”は、まだです」


潤(……はい、出た。そういう系のキッパリワード……!!)


 


──というわけで、俺は彼女のオフィスに通された。

モニターだらけの空間。無駄のないデスク。観葉植物すら“シンメトリー”。


この女、部屋の空気すら緊張感で構築していやがる。


 


御影「では、御社の“出資理由”を伺います」


潤「うぐっ……いやその……俺、あんまりこういうの慣れてなくて……」


ミリー(小声)「じゅんくん頑張れ〜♪」

ユズハ(耳打ち)「“不器用な方が信じられる”ってパターンもありますよぉ?」


潤「静かにしてくれお前ら!!」


 


潤「──ウチの会社は、“異物の価値を引き出す”ことに向いてると思ってる」

潤「あなたの会社は、たしかに今“評価されてない”。でも、それは価値がないって意味じゃない。もし、あなたが……」


 


御影「……感情論ですね」


潤「っ!」


 


御影「私は、そういう“美辞麗句”に数え切れないほど裏切られてきました」


御影「──“あなたの技術、素晴らしいですね”」

御影「“一緒に社会を変えましょう”」

御影「“政治にも味方はいます”」


 


御影「……結果、残ったのは“打ち切られた助成金”と“連絡が取れなくなった担当者”だけです」


 


潤「……」


 


潤(……ああ、これは……“希望にすがって、全部潰された人の目”だ……)


 


エンリ(小声)「……彼女は“信じたいけど、信じたくない”矛盾の中にいるんです」

リア「現在、社外との接触も大幅に減少。“信頼障害”の傾向が強くなっています」


 


御影「──ただ、あなたが他の支援者と違うのは……」


潤「……え?」


御影「“悪徳”と名乗ってること、です」


 


潤「…………褒められてる?」


御影「いえ。興味があるだけです。……“何者なのか、判断できない人間”には、少しだけ引っかかりますので」


 


潤(うわ、これ“話はするけど信用しない”やつだ……!)


 


──だが、そこでリアが画面を切り替えた。


 


リア「失礼します。……こちら、御社の過去三ヶ月の契約データの傾向と、それに同期する“特定法務法人の動き”です」


 


モニターには、ある“顧問弁護士法人”が映っていた。


リア「この事務所、“過去に潰れた4社”にも同じように出入りしています」


 


御影「……っ」


 


エンリ「……やはり、潤さんの“違和感”は、間違っていませんでした」


 


御影「………………どういうことですか?」


潤「──あんたの会社、“中から潰されかけてる”可能性があるってことだ」


 


御影「…………それは、確かな情報ですか?」


潤「それを確かめるために、俺たちが動く」


 


御影「……なるほど。“悪徳”の動き方、ですね」


 


──その瞬間、彼女の目が、ほんのわずかに“光”を宿した気がした。



──数時間後、社に戻った俺は、背もたれに全体重を預けながら思いっきりため息をついていた。


潤「……疲れたぁぁぁああ……」


 


ノア「潤様、お疲れさまでした」

エンリ「大丈夫ですか? 水でもお持ちしましょうか」

ミリー「じゅんくん、おつかれぎゅーっ!!」

ユズハ「スカウトされたのは……先輩の方でしたねぇ♡」


潤「うるせぇ! 一人で交渉してたんだぞ俺は!!」


 


──あの女、御影舞。

美人で、クールで、論理的で、頑なで……何より“信じたくないけど信じたがってる”のがバレバレすぎて面倒くさい。


 


潤(でも……だからこそ、放っておけなかったんだよな……)


 


リア「──早速ですが、先ほど提示した弁護士法人について調査を進めました」

潤「マジで?はやっ」


リア「“法務オルドール”──外資系と見せかけて実質は国内資金のみ。設立からの取引先に、“直近で倒産したAIベンチャー”が五社。全て“推薦状絡みの契約”を結んでいます」


 


ノア「そして、全ての会社に共通していたのが──“資金の流れが断たれたこと”です」


 


エンリ「助成金・投資・そして──融資。特に融資面で、ある一社が鍵を握っていました」


 


潤「……ってことは、やっぱり来たか。金融だ」


 


ノアがホログラムを展開する。


ノア「──紅陽銀行。大手都市銀行のひとつにして、“最もAI関連に消極的な融資方針”を持つ機関です」


ユズハ「名前からして、燃え尽きそうじゃないですか♡」


ミリー「炎上系銀行〜!! って感じなの!!」


潤「真面目にやれ!!」


 


リア「注目すべきは、その中でも“AI企業の格付けを連続で引き下げた人物”──」


ノア「紅陽銀行 融資審査部長──堂島 要」


 


潤(……ここからか。まずは“資金”を止めてる奴を叩かないと──)


潤「ノア、アポ取れるか?」


ノア「もちろんです。……ですが、潤様には“正装”をお願いする必要があります」


潤「へっ?」


ノア「潤様の普段のスーツでは、“銀行との対話”に“誠意”が伝わりません。わたくし、三着ほど勝手に仕立てましたので」


潤「うわああああ余計な仕事が速ぇぇぇぇぇ!!!」


 


──こうして、“名刺を渡しただけ”のはずだった俺は、

いつの間にか“大手都市銀行の審査部長”とガチンコ交渉することになった。




あとがき小話


作者『ここから……』


潤『……何だよ、急に深刻そうな顔して』


作者『この章から登場人物が増えるので……

文中の“潤は言った”とか“潤『発言』”とか、表記のスタイルがちょっとブレます!』


潤『え? 統一しないのかよ?』


作者『ええ、混乱を避けるために、あえてブレさせます!わかりやすさ優先で!』


潤『ブレることを“あえて”正当化するなよ……!』


作者『もし気になる方がいらっしゃいましたら──』


(すっ)


作者『指で隠してお読みください!』


潤『原始的すぎる解決策ぅぅぅ!?』


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