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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第3章『初心者の作者が本気出すでしょう』
201/262

第177話『俺、出資するか悩まされる』

作者『今から……新章の山場、書きます。ガチで震えてる……!』


潤『ああ、そうか……で?今投稿されてるのが177話だよな?』


作者『うむ』


潤『じゃあ、山場って何話目なんだ?』


作者『……204話目』


潤『へっ!? 溜めすぎだろ!? 何それ?冷凍ストック?肉じゃねーんだぞ!?』


作者『いやさ、毎日2話投稿してると、読たんの負担になってないかなって……ちょっと不安になっちゃってさ……』


潤『いや、書き溜めと関係ない悩みじゃねーか!!』


作者『でも……“読たんが追える速度”と“作者の暴走速度”って、違うんだよね……』


潤『一人で勝手にバイクのエンジン回すな!!』




 


──午後14時、社内会議室。

空調が妙に冷えてるのは、きっと気のせいじゃない。


 


リア「──結論から言えば、現時点での出資は“推奨できません”」

エンリ「ですが、私は──検討の価値はあると判断しています」


 


そう、今まさに俺たちは──

とあるAIベンチャーへの“出資スカウト”をめぐって、珍しく意見が真っ二つに割れていた。


 


机の中央に置かれたのは、一枚の企業資料。


『Neulogic株式会社』

代表:御影 舞


 


潤「なんつーか……名前からしてデキる女感あるな……」


 


ミリー「ねぇねぇ、この社長さん美人って噂だよ〜!」

ユズハ「ふふっ、先輩が手ぇ出したら炎上確定ですね♡」


潤「出さねぇよ!出資と手は別だ!」


 


ノア「──御影舞。元・経済産業省の技術官僚。帰国後、感情応答AIの研究で起業。……現在28歳。未婚」


潤「情報が一部ピンポイントすぎない!?」


 


リア「注目すべきは、彼女が“失速し始めた企業”であるにもかかわらず、いまだにV業界やSNS系からは“応援されている”こと。これはAI業界ではやや特異な現象です」


 


エンリ「──彼女の技術には、本物の価値があります。“人の感情に共鳴するAI”……それは、社会に希望を届けるツールになり得ます」


 


潤「……じゃあなんで、潰れかけてんだ?」


 


リア「明確な破綻要因は見つかっておりません。ですが、財務が徐々に崩れており……特にこの3ヶ月、“何かが起きている”形跡があります」


 


エンリ「実績はあり、技術は評価されている……それでも沈みつつある。そこに、“外的圧力”の可能性を感じます」


 


ユズハ「うわぁ〜、きたよこれ〜♡ “裏がある女”案件♡」


ミリー「えへへ〜でもさ、こういうのって助けたら絶対“ドラマ”生まれるよね?」


 


リア「……“ドラマ”の定義次第ですが。私としては、リスクは十分高いと見ています」


 


ノア「──ですが、“救われるべき人”がいるのも、また事実です」

ノア「潤様、どうかご判断を」


 


全員の視線が、俺に向いた。

そう、俺たちは今、“出資をすべきか否か”を問われている──まだ会ったこともない彼女に。


 


潤「……正直、決め手がない」

潤「怪しいのかもしれないし、本当に潰されかけてるだけかもしれない。技術はある。でも、信用がない」


潤「そんな時に、ウチみたいな“悪徳”が手を出したら……余計悪くなるんじゃないかって思う自分もいる」


 


ユズハ「じゃあ、会ってみれば?」


潤「え?」


ユズハ「本物かどうかは、先輩が一番“感じ取れる”じゃないですかぁ?……まぁ、騙されそうですけど♡」


 


ノア「その通りです。潤様が動くことで、きっと真実が見えます」


エンリ「人は数字や資料だけで判断できません。……直接会って、感じるべきです」


リア「会うこと自体にリスクはありません。情報取得の場としては、妥当でしょう」


 


潤(……結局、俺が行くしかないのか……)


 


潤「……じゃあ、俺が会ってみる。納得いったら出資、駄目なら止める」


 


──こうして、俺の次なる訪問先が決まった。


 


“御影 舞”──

“感情を持つAIを創った女”

そして──“社会構造に葬られかけている女”。


──都内のベンチャー街。

ガラス張りの近未来的オフィスビルの一角で、俺は肩身を狭くして座っていた。


 


目の前には、完璧に整えられた黒髪。鋭く知的な眼差し。スーツすら戦闘服のように着こなす、冷ややかな美人。


 


御影 舞──AI企業「Neulogic」代表取締役社長。

本日、俺が“出資の打診”に来た相手だ。


 


だが──


 


御影「……お帰りください」

潤「えっ、まだ名刺出しただけなんですが」

御影「十分です。“悪徳リクルートエージェント社”の方で間違いありませんね?」


 


まさかの即拒否!!

え、何? 俺、まだ息すら吸ってなかったけど!? 今の拒絶、呼吸より早くなかった!?


 


潤(こ、これは……久々に来たな、“初手で帰れ案件”……!)


 


ミリー「じゅんくん、追い返されてる〜!!」

ユズハ「さっすが“悪徳”の社長♡ 愛想ゼロな美人さんにも秒で門前払いですか〜?」


潤「なにをニコニコしながら実況してんだお前らは」


 


御影「──当社は、すでに“経済産業省”の協力枠において申請中です。“そちら”のような民間リクルート業とは提携できません」

潤「ちょ、待って!? 一応こっちも“支援型”ってことで……!」


御影「“悪徳”という名を掲げる企業に、何を“支援”されるというのですか?」


 


──ぐうの音も出ない。


 


潤(あぁ……なんかもう今、ビルのガラスが俺の人格まで透過してる気がする)


 


だが、その時だった。


 


ノア「失礼いたします──」

リア「これは……異常です。財務状態は良好なのに、直近で3社と取引解消。申請も全て差し戻し」


 


リアの言葉に、御影がほんのわずかに眉を動かす。


 


御影「……その情報、どこで?」

リア「公開情報をつなぎ合わせただけです。“見ようとしない人間には、見えない事実”ですので」


 


ユズハ「もしかしてぇ〜……御影さん、“見えてない側”だったんじゃないですかぁ〜?」


 


ピクリ、と御影の頬が引きつる。

空気が、わずかに変わった。


 


潤(……あれ? 今、なんか……切っ掛けが動いた……?)


 


御影「……一つだけ、聞いてもいいですか?」

潤「えっ、はい! どうぞ!」


 


御影「──あなたは、何のためにウチを助けると?」


 


その瞳は、明らかに試すようなものだった。

冷静で、鋭くて、でもどこかに“期待を殺しきれない人”の色があった。


 


潤「……いや、正直に言うと──別に正義感とかじゃないです」

潤「“必要としてる人がいて、俺らにできることがあるなら、やるしかない”ってだけで」


 


御影「……」

ユズハ「はいはい♡ 潤先輩、イケメンぶって〜」

ミリー「でもちょっとだけ……かっこよかったかもなの〜!」


 


御影「──……言ってることが矛盾してますね」

潤「うっ」


御影「“悪徳”を名乗るのに、“助けるしかない”と?……不思議な人です」


 


潤(……え、なに? いまのちょっと……柔らかかった?)


 


御影「……では、改めて。名刺、受け取ります」

潤「!!」


 


ユズハ「え〜!? 即帰れからの急展開♡」

ミリー「じゅんくんすごいーっ!! これ、口説いたの!?」


潤「違ぇよ!!!」


 


──こうして始まった。

たったひとつの企業支援だったはずの案件が、“国家と制度”を敵に回す戦いへと変わっていくとは──この時の俺は、まだ知る由もなかった。





あとがき小話


作者『いよいよ新章開幕です!!ここからが正念場!』


潤『で?それ、なんで章をわざわざ分けてるんだ?展開で区切ってるわけでもなさそうだけど……』


作者『いや、それがさ……一応、第1章は“本筋”、第2章は“ギャグ強め”、で第3章は“本筋に戻しつつちょっとビターな雰囲気”で……』


潤『……へぇ。つまり構成じゃなくて“気分”で章を分けてるのか?』


作者『うん。俺のスイッチ切り替えの儀式みたいなもんで』


潤『完全にお前の都合かい!!読者関係ねぇぇぇぇッ!!』


作者『でも!気持ちの切り替えって大事じゃん!?ほら、スポーツ選手もグローブめっちゃ叩いたりするし!』


潤『それ試合開始前の気合い入れな!作品の区切りに応用すんな!』


作者『でも見て?なんとなく“章の名前”ついてるだけで……カッコよく見えない?(ドヤ)』


潤『見えねぇよ!?気づいたら200話超えてんだぞこっちは!?』


作者『章の存在感……ゼロッ!!!(でもタイトルにはちゃんとつける)』


潤『ややこしいんだよ!!!』


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