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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第1章『ズバリ!才能奪取成り上がりでしょう!』
20/262

第17話『俺、洗脳講師とタイマン張る』

「才能を奪って、成り上がる!」


無職で底辺だった俺が、美少女ヒロイン達とともに現代社会を攻略していく物語、ぜひ覗いてみてください。


ちょっと空き時間に、俺の成り上がりハーレム物語をどうぞ!


感想・評価・ブクマ、ぜんぶめちゃくちゃ励みになります。

書く気力が120%になるので、応援よろしくお願いします!


ブックマーク&評価をいただけると、次の展開の原動力になります!

感想も全部読んでますので、お気軽に一言でも残してくれると喜びます!





.


会場に着いた――


いや、着いてしまった……。


 


(もう後戻りできないとこまで来ちまった……!)


(なんで俺、よりによって“個人セミナー”なんて爆心地に突っ込んでんだよ!?)


 


足が……重い。

気持ちは……帰宅済み。


 


「潤さん……!」


 


エンリが心配そうに、そっと手を握ってくれる。

その温もりに、かすかに緊張が和らぐ。


 


「……ありがとう、エンリさん。俺――」


 


「大丈夫やって〜潤くん! あかんかったらすぐ逃げなあかんで? ウチら、外でしっかり見張っとるからな!」


 


「……気をつけてください。あの人……普通じゃありません」


 


「潤様……どうか、必ず無事に戻ってきてください」


 


三人の視線に、背中を押される。

いや、行くの俺だけなんだけどな!?


 


深呼吸ひとつ。

そして、ドアをノックする。


 


――コン、コン。


 


静かに開かれる扉。


 


「お待ちしておりました、“葉山潤さん”――」


 


現れたのは、あの壇上の男。

黒川ユウト。スーツのまま、薄く微笑んでいる。


 


「さあ、お入りください。今日は“特別なセッション”になりますからね」


 


(うわぁ……目が笑ってねぇ……!)


 


腹を括って、部屋に足を踏み入れた。


 


――運命の、タイマンセッションが始まる。


 


* * *


 


中に入るなり、俺はスキルウインドウを開いた。


 


【奪取対象:黒川ユウト】

・悪事:洗脳による集団支配・搾取

・スキル:洗脳(Lv5)/話術(Lv5)/支配(Lv3)/俊敏(Lv2)

※一定のスキル行使を観測したため、追加スキルが表示されました。

※未所持スキルが複数存在する場合、奪取されるスキルはランダムになります。


奪取しますか?

〔YES〕 / 〔NO〕


 


(ちょっとまったぁーー!!)


(今までの奴らとレベル違いすぎねぇ!? 才能持ちすぎだろこいつ……)


 


わりとヤバ目の人物だったわ、黒川ユウト。


 


でも、迷ってる時間はない。


 


〔YES〕――選択!


 


【スキル奪取完了】

・保持スキル:洗脳(Lv5)

・試用期間:24時間(残り 23:59:59)

・ストックスキル:支配(Lv1)/威圧(Lv4)/魅力(Lv4)

・スロット残数:6/10


 


(よっしゃ、即ストックに入れた!)

(この前の話術の件があるからな……学習してるんだ俺も!)


 


さあ、黒川ちゃん?

もう勝負は決まったようなもんだぜ?


 


俺の態度が一変したのを見て、黒川は首を傾げながらも、向かいの椅子に腰掛ける。


 


「葉山潤さん……あなたは、より深い“救い”を求めてここへ来られた。そうですね?」


 


「はい! とりあえずあなたみたいなのに関わらないで済むように、ですね。キリッ」


 


(もう“洗脳”がないコイツなんて、怖くねぇ……!)


(今度は俺が洗脳してやる番だ!!)


 


「葉山さん……? いきなりどうしたんですか? 前回とは雰囲気がまるで……」


「どうやら、まだ“救い”が足りなかったようですね……?」


 


――スキル《洗脳Lv5》、発動!


 


「黒川さ〜ん? あ・な・た……“もやし”に興味はおありで?」


 




「……へっ? 」


「もやし……ですか?」

「今この場で何か関係が……?」


 




「もやしは! 安い! うまい! アレンジ無限大!!

そんなもやしを、世界に広めるのが俺の夢なんだ!!

さぁ――もやし教に入信するがいいッ!!」


 


(クックック……完璧すぎる洗脳だ……)


 


黒川の目が、ぽかーんと開いた。


これは……勝ったな。


 


「葉山さん……」


 


「おぅなんだ、信者1号! もやしでも揉むか?」


 


「あなたは……あなたという人は……!」


 


(さぁ崇めろ、もやし教の開祖を!)


 


「――より厳しい“救い”が必要なようだ!」


 


「……へっ?」


 


* * *


 


「潤さん、遅いですね……大丈夫でしょうか?」


 


「だいじょぶやろ〜潤くんに限って、またシャドーボクシングでもしとるんとちゃう?」


 


「潤様に何かあれば、このノアが、あの黒川というペテン師を許しません!」


 


そんな会話の最中――


建物の扉が開き、数名のスーツ男たちと黒川が現れる。


 


そして、その後ろには――簀巻きにされ、涙目の俺の姿。


 


「潤様……?」

「潤君……?」


 


俺は黒川たちに担がれ、黒塗りの車に乗せられていった――。






【あとがき小話】


作者『……潤』


潤『……なんだよ、その重たい呼び方』


作者『お前、本編でヒロインに囲まれてるくせに、読者人気まで持ってくの、ズルくない?』


潤『いや知らんがな。自分で設定しただろ俺の性格』


作者『だから、ちょっとだけ──

“作者のことも好きになる”って気持ち、芽生えさせてくれない? ほら、こう……無意識に俺を推す感じで……』


潤『……おい』


作者『見ろこのぐるぐる渦巻く催眠ディスク! ブックマークしたくなる~作者がカッコよく見えてくる~』


潤『なにこのダサいエフェクト。てか令和に催眠ディスクて。しかも語りが全部声に出てるタイプの雑魚じゃん』


作者『ぐぅ……効かない……だと……!?』


潤『俺が洗脳されるわけねぇだろ。そういう性格なのもお前が書いたんだろうが』


作者『──ならば実力行使ッ! “作者キャラ化スキル”発動! 本編へ介入開始──!!』


潤『やめろぉぉぉぉ!!お前はずっとあとがきにいろ!!』


 


作者:pyoco(本編への野望、散る)


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