第1話『俺、スキルに目覚める』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
スキルウインドウが見えた日、俺の人生が変わり始めた
朝。
目が覚めると、目の前にウインドウが浮かんでいた。
【スキル取得】
・才能奪取
・才能共有
……は?
ああ、ついに俺も終わったか。
夢にまでウインドウが出てくるなんて、妄想癖もいよいよ末期だ。
そう思った――けど、ふと右下の時刻が目に入った。
「……09時30分」
「うわっ、やっべぇぇぇッ!!」
妄想もウインドウも全部吹き飛び、俺は寝癖のまま部屋を飛び出した。
◆ ◆ ◆
俺の名前は――葉山 潤はやま・じゅん。
どこにでもいるフリーター……いや、人生をコケた側の人間だ。
高校を出て就職した会社は、半年で潰れた。
それからは派遣とバイトを転々とする日々。
将来も、貯金も、夢もない。
あるのは焦りと後悔と、ほんの少しの諦めだけ。
「おっせぇぞ葉山ァ! なにモタモタしてんだよ!」
バイト先のコンビニに着くなり怒鳴られた。
声の主は、“伝説のバイトリーダー”こと渋谷直人しぶや・なおと先輩。
到着一秒で怒鳴られ、そして当然のように背中を蹴られる。
……もはや日常風景だ。
「すんません、すぐやります」
謝りながら、品出しへ向かう。
頭を下げるたびに、胸の奥がモヤモヤして、苦しくなる。
悔しくて、情けなくて――でも、逆らえない。
生きていくためには、耐えるしかない。
そのときだった。
レジに、見るからにヤバそうな客が現れた。
金髪にサングラス、筋骨隆々のコワモテ男。
「おい、店員さぁん。早くこんかいやボケェ!」
一瞬でビビった先輩は、俺いじりをやめてレジへ走る。
ペコペコ頭を下げながら、棚からタバコを取り出していた。
その姿を見つめながら、ふと思った。
――いいよな、強い奴は。
怒鳴れば従わせられる。殴れば勝てる。
……そうやって、力のある奴が、弱い奴を押さえつけて生きていく。
俺は違う。
怒られて、蹴られて、頭を下げて――
それでも、毎日を這いずって生きるしかなかった。
「俺だって……!」
気づけば、声が漏れていた。
拳が震えていた。
……俺だって、あんな風に、なれたら――
その瞬間。
ピコン、と電子音が鳴る。
目の前に、あのウインドウが再び現れた。
【奪取対象:長谷川 達郎】
・悪事:恐喝・暴力
・スキル:威圧(Lv4)
・試用期間:24時間(残り 23:59:57)
奪取しますか?
〔YES〕 / 〔NO〕
……なんだこれ。
これが本当に“力”なら――
少しくらい、俺にだってあってもいいだろ。
俺は震える指で、“YES”を選択した。
次の瞬間――
「はよせんかい、ワレェ!」
ゴリラ男が台を叩きながら声を荒げる。
だが、先輩の態度が一変した。
「お前、なに偉そうな態度とってんだよ。警察呼ぶぞ?」
「はぁっ!? 誰に言うとんじゃコラァ!」
「……はいはい、警察警察」
ゴリラはそれでも吠える。
「ワレェ、いい度胸やな!」
だが俺は、レジを打ちながら、ぼそっと呟いた。
「警察、呼びますか……?」
その一言で、男は意気を削がれたようにしおらしくなった。
「……ま、まあええわ。はよお会計……」
……え?
今の俺の声――あのヤクザが、ビビった?
男はすごすごと店を出ていった。
直後、先輩がレジから戻ってくる。
「いや〜、さっきの客、怖かったな。でも結局チキンだったな。見習えよ、葉山。俺みたいに――」
俺が振り返った瞬間、先輩の顔が引きつる。
俺に触れようとした手が、小刻みに震えていた。
「……なんですか?」
「い、いや……品出し、やっときますんで!」
怯えたように逃げた先輩の背中を見ながら、またウインドウが開いた。
【スキル確認:渋谷直人】
・悪事:パワハラ
・スキル:支配(Lv1)
このスキルを取得するには、現在のスキル「威圧(Lv4)」を
・【保持したままストックに追加】するか
・【入れ替えて保持】する必要があります。
スロット残数:9/10
〔ストックに追加〕 / 〔威圧と入れ替え〕 / 〔キャンセル〕
……よくわかんねぇけど、ストックに入れとくか。
【スキル変更完了】
・現在保持スキル:支配(Lv1)
・試用期間:24時間(残り 23:59:46)
・ストックスキル:威圧(Lv4)
・スロット残数:9/10
※保持中スキルは1つまで。スロット内スキルは任意で切り替え可能です。
切り替わったスキルはLv1。
あまり実感はない――けど、効果はあるらしい。
怯えていた先輩が、俺に指示を仰いでくる。
「葉山さん、どうしましょう? 品出し終わったんですけど……」
「先輩、俺、バイト辞めますわ。あとはよろしく」
「えっ、ちょ、ま、まじで!? ごめんなさいっ! 蹴ったの、あれは冗談で! 穏便に、ね!? 葉山さん……!」
必死な声を背に、名札を外して、店を出た。
朝の空気が、やけに気持ちよかった。
スキル【才能奪取】
スキル【才能共有】
――この世界には、俺にだけ見える“スキル”がある。
だったら、使うしかないだろ。
奪って、成り上がって――
この腐った現実ごと、全部ひっくり返してやる。
ここから始まる。俺のチート無双劇が。
あとがきでは、本編じゃ描けない“裏側のやり取り”や“キャラの素顔”もどんどん出していく予定です。
ということで、記念すべき第1話あとがきは――
ヒロインたちから、あなたへのご挨拶!
「潤様……初めましてですね。あなたがこの物語の“目撃者”ですか? ……どうか、最後まで見届けてくださいね」
(※ノア。清楚系ヒロイン……に見えて、重い。忠誠MAX)
「潤くんはなぁ~、うちが支えたるからなっ! せやけど他の子にデレたら、ぎゅぅぅぅ~って……独り占めやからね♪」
(※カエデ。関西弁で甘えてくる、距離感ゼロの押しかけ系)
「じゅんくん、読者さんにも優しくしてね? えへへ~、みりーもがんばるから、いっぱい読んでほしいの♪」
(※ミリー。天真爛漫な無邪気枠。でもちゃんと成人。合法だよ!)
「潤さん、無理はなさらないでください。……読者の皆さんにも、癒しと温かさが届きますように」
(※エンリ。穏やかで包容力抜群の“母性系”……でも、たまに鋭い)
彼女たちは、これから“才能奪取”の物語に欠かせない存在になります。
そしてあなたがその証人です。最後まで一緒に駆け抜けてくれると嬉しいです。
次回から、怒涛のチート開始。
スキル奪って、悪党ぶっ潰して、でも女の子には振り回される。
そんな人生、悪くないだろ?