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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第2章『作者がやりたいことやるでしょう』
198/262

第174話『俺、卓球大会』

作者『昨日は3話も書けました!』


潤『おっいいね』


作者『次の章1発目から20話構成のお話……今までの章より少しだけ雰囲気変わっております……少しだけ』


潤『あれで少しだけ……?』


作者『やっぱり振れ幅よ!北極からサハラ砂漠の様な!』


潤『それ人類が生き抜けない環境変化なんだが?』


作者『でも読たんは強い子だから耐えられるって信じてるッ!』


潤『何その無責任な信頼……ブラック企業の上司かよ』


作者『よし!じゃあ今日も“更新耐久”いってみようかぁぁぁ!』


潤『誰がそんなサバイバルレース望んでんだよ!?読者を鍛え上げるな!』


作者『筋肉は裏切らないって言うでしょ?』


潤『それ筋トレの話な!創作の前書きで言うセリフじゃないからな!?』


作者『というわけで!次章も張り切って更新していく所存ですので──』


潤『……砂漠で震えながら読んでくれる猛者たちに、せめて水くらいは用意してやれよ……』


──準決勝 第一試合。

潤 vs ノア。


 


会場(旅館宴会場)は静まり返っていた。

ヒロインズ全員が見守るなか、潤の“景品脱却作戦”が始まろうとしていた。


 


『潤様……この試合、手加減はいたしません』


 


対面のノアが、

ラケットを構えながら、微笑む。


でもその笑顔の奥には──殺気しかねぇよ!!!


 


(……やるしかない。こっちは勝って、“景品じゃない自分”を取り戻すんだ)


 


「いくぞ、ノア……!」


 


【スキルウインドウ展開】


【反射強化(Lv4)】

→発動


──視界が研ぎ澄まされる。

ラリーが始まる。俺の反応はキレキレだ。

いいぞ……これなら──!


 


……と思ったのも束の間。


 


──カッ、カッ、カッ!


 


ノアの返球は、すべてが“1ピクセル外”に突き刺さるレベルの精度。


しかもラケット振るたびに髪が揺れるたびに、笑顔が刺さる。


 


『潤様……いい動きですね。まるで……』


スパンッ!


『……一緒に踊っているみたいです♡』


 


「な、なんかそれっぽい比喩でラケット打つのやめてもらえます!?!?」


 


スキルを使っても、崩せない。

いや、それどころか──どんどん押されてる!


 


観客席ではユズハが小声で言う。


『あれ……?先輩の超反応でも押し切れないって……ノアさん、卓球スキル振ってますぅ?』


 


『潤様は、私の“真剣さ”を受け止める覚悟があると思っております』


 


「覚悟してねぇよ!?卓球で恋の深度試されるのおかしいだろ!!」


 


──ポイント差、1点。


俺は追い詰められていた。


このままじゃ──また“添い寝景品”に逆戻りだ。


 


(どうする……どうすれば、ノアにスキを作れる……?)


 


ノアは、鉄壁だ。

攻めにも守りにも、動揺の“ど”の字も見えない。


 


だけど──


“恋愛方面”に関してだけは、ちょっと不器用なところがある。


 


……勝機、そこだ。


 


俺はサーブの構えを取りながら、

ふっと、声をかけた。


 


「ノア……試合終わったらさ──」


 


「今度、二人で……ケーキ食べに行かない?」


 


ピタッ。


ノアのラケットが──止まった。


 


『っ……!』


 


一瞬で、ノアの耳が真っ赤になる。


『それは……潤様からの、お誘い、ということで……』


 


その隙を逃すか──!!


 


スマッシュッ!!


 


スパンッ!!


 


『──ポイント、潤の勝利!』


 


エンリの声が響くと同時に、ノアはゆらりと崩れ落ちるようにしゃがみ込んだ。


 


『潤様……あまりに……反則です……甘すぎます……』


 


「いや、試合中の甘い言葉、仕掛けてきたのお前らじゃん!!」


 


──かくして俺は、

“愛と反射とケーキの三重構造”によって、ギリギリの勝利を掴んだのだった。




──準決勝 第二試合。

エンリ vs ミリー。


 


潤「……え? エンリさんが、参戦?」


 


『はい。公平なジャッジのため、これまで審判をしておりましたが──』

エンリはそっと髪を結び直し、ラケットを持って言う。


『私も、潤さんを“賭けて戦う以上の覚悟”がありますから』


 


潤(言い方が物騒すぎるよ!?俺の存在が今“チップ扱い”なんだが!?)


 


対するミリーは、もうぴょんぴょん跳ねながら構えている。


『えへへ〜っ♪ ミリー、じゅんくんのためなら、ぜーったい負けないんだからねっ!!』


 


潤(ダメだ、すでにヒートしてる……!)


 


リア「……試合というより、愛情の物量勝負ですね……」


 


──そして、始まる。


 


【ピコッ!】


開始の合図とともに、ミリーが弾けるようにスマッシュを打ち込んでくる!


 


『やっほーい! ばきゅーん!!』


 


潤「いや擬音おかしい!ラケットから何か撃ってる勢いだぞ!?」


 


──エンリの守りは堅い。けど、ミリーの勢いは止まらない。


カッ!


『じゅんくーん! 見ててね〜っ!』


カカッ!


『えへへっ! こっちもいっちゃうもんねーっ!』


 


エンリ「ふふ……元気ですね」


 


──ポイント差:ミリー優勢。

このままいけば、潤の決勝の相手は──ミリーになる。


 


リア「エンリさん、まずいですね」


カエデ「ええ感じやんミリーちゃん! ウチも乗ってきたで!」


ノア「このままでは、潤様の手が……奪われる……!」


 


──そのときだった。


 


ボールがコート外へ大きく跳ねた。


エンリ「……あら、取りに行きますね」


 


彼女はふわりと歩み寄り、跳ねた球を拾おうとする──

その瞬間、しゃがみ込んだミリーの頭を、そっと撫でた。


 


ミリー「えへっ? エンリお姉ちゃん……?」


 


エンリは、優しい微笑みのまま、ミリーの耳元で──

囁く。


 


『大丈夫ですよ。もうすぐ夢の中ですから……』


 


 


──バタン。


ミリー「……すぅ……」


 


潤「えぇぇぇぇぇええ!?!?!?」


 


エンリ「……失礼。少し、安心させすぎましたね」


 


潤「いや完全に“撫でながら睡眠術”やったよね!?催眠スキルじゃんそれ!!」


 


ユズハ「ミリーちゃんお布団で寝かせてくださーい♡」


ノア「……安心とは恐ろしい……」


リア「むしろあれ、技術では?」


 


──こうして準決勝第二試合、

勝者:エンリ。


ミリーは布団にくるまれたまま、幸せそうに微笑んでいた。


 


潤(……この大会、なんか卓球じゃなくなってきてる……)


 




作者『因みに……この作品、公開から──

100日経ちましたーーーーパフパプーッ!!』


潤『おぉ、三桁突入か……』


作者『いやぁ……100日って言われると……なんかこう……“もう戻れないところまで来た”感あるよね』


潤『それ普通、登山中に遭難した時に言うセリフじゃね?』


作者『たしかに!今どの辺かなぁって振り返ったら──』


ユズハ『後ろ、崖ですよぉ?♡』


ミリー『わー!進むしかないのーっ!』


エンリ『今さら戻るなんて、許しませんよ?ふふっ』


潤『おいなんか怖ぇって!?俺だけ背中押されてない!?』


ノア『潤様の未来は……私の手の中にありますので』


カエデ『んふふ〜、迷う時間があったら、ウチのほっぺた揉んどいたらええんよ〜』


リア『……いえ、揉む意味は皆無ですね。論理的に。』


潤『この100日、ツッコミ耐久レースしてただけなんだが!?』


作者『というわけで──

読んでくれてる皆さま、ほんとうにありがとう!!

ここまで来れたのは、読たんのおかげです!!』


潤『……さすがに最後は真面目だな。』


作者『でも次の話は──ギャグ特盛、事件ましまし、トラブル全力ッ!!』


潤『やっぱり崖から突き落とす気だろお前ぇぇぇぇ!!!』

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