第159話『俺、キラキラは呪いと思う』
どうも、pyocoです。
最近……
スーパー「ビッグ」で売ってる──
粒入りピーナッツバターとミルククリームっていうジャム?みたいなヤツにハマってます。
潤『唐突に地元感……てか何の話!?』
いやもう……
コメントが来ないなら、こっちが日記帳になるしかねぇだろ。
ミリー『うんうん!このままノリで突っ走るの〜っ♪』
ユズハ『先輩〜、覚悟決めて読んでくださいね♡ ……夜露死苦っ!!』
潤『なんでそこだけヤンキーなんだよ!?てか本文の話しろよ誰か!!』
──ということで、
今週も元気に!本編いっきまーす!!
本編も爆走中!感想とかリアクションはいつでもウェルカム!
ジャムのオススメも募集中です(真顔)
夜露死苦!!!
「っぐ……ぁ……」
俺が崩れ落ちたのとほぼ同時に、背後で怒号が飛んだ。
「潤さぁぁぁぁん!!」
筋肉モヒカンが怒り狂ったように地を蹴り、グラサンがスーツの内側からナイフを抜く。
──しかし、その目の前に立つ“黒コートの男”は、ただ静かに右足を一歩踏み出しただけだった。
「おい……マジかよ……」
モヒカンが唾を飛ばして殴りかかる。
次の瞬間──
ゴンッ!!!
轟音とともに、彼の拳が“逆に”弾け飛ぶ。
まるでぶつかったのがコンクリ塊だったかのように、腕が跳ね返され、逆に自分の顔をぶん殴って昏倒した。
「う、嘘……だろ……?」
グラサンは一瞬怯んだが、即座に反応。体を低くして横から斬りかかる──
が、
「──遅い」
その一言とともに、グラサンの身体が宙を舞う。
体勢を崩す暇すらなく、顔からアスファルトに叩きつけられた。
まるで、手を添えただけのような軽さで。
──この時点で俺の思考は止まりかけていた。
(嘘だろ……あいつらが、何もできずに……?)
リアが俺の元へ駆け寄る。
素早く腹を押さえ、傷の確認をするその手が、ほんの僅かに震えていた。
「……幸い、浅いようです。ですが、これは危険すぎます。一度、撤退しましょう。……さあ、肩に」
リアの肩を借り、俺は身体を預けながら退避を開始する。
それでも振り返らずにはいられなかった。
──あの二人が、文字通り“無力”にされたのだ。
「リア……逃げろ! 狙いは、俺だろ!?」
「ですが、潤……!」
「大丈夫だって、俺は潤だぞ? 巻き込むわけにはいかない」
リアは一瞬、表情を動かす。
そのまま、冷静に──しかし確かに逡巡した後、
「……わかりました。必ず、生きてください」
彼女は走り出した。
制服の裾を翻し、華奢な背中が角を曲がる。
そして俺は、黒コートの男と対峙する。
……っても、無理じゃね? この状況。
黒コートはゆっくりと、ただ静かに歩を進めてくる。
足音が一つずつ、鼓動と重なるように近づいてきて──
その時だった。
建物の横、窓の隙間から「シュゥゥゥ……」という音とともに緑のガスが噴き出した。
それは霧のように拡散し、男の全身を包み込む。
──ポイズンフェアリーだ。
「ふふふ……これであなたもただの生物! 私の特製『チュルチュルパープルNo.27』で──」
だが、緑の靄の中から現れた黒コートの男は、ただ静かに呟いた。
「……ポイズンフェアリーか。舐められたもんだ」
次の瞬間。
窓を蹴破り、中にいたおっさんを片手で引きずり出す。
「うわっ、ちょ、ちょまっ──待ってっちゃ!?」
そのまま宙に持ち上げた
そのまま黒コートはおっさんの頭を握る……
おっさんの頭が、男の掌の中に“沈んでる”。
「イタタタタタタタタタタタッ!! いったいっちゃいったいったいったいったっ──」
──ブチィッ。
その音とともに、ポイズンフェアリーが動かなくなった。
男は鼻で笑い、その身体をまるでゴミのように投げ捨てる。
「それと──サイレントアサシンか」
そう言って、誰もいない空間に振り抜くような回し蹴りを放つ。
──バシュッ!!
鈍い音とともに、空中に浮かび上がる人影が地面へ激突。
「ッ……がはっ……!!」
倒れたのは、血を吐きながら意識を手放すイヨだった。
俺と一緒に任務に就いていたはずの、伝説の暗殺者が──
ただの一撃で。
(やばい、やばいやばいやばいやばいやばい──)
理屈とかスキルとか、全部意味を失うような暴力が、そこにあった。
俺は背中に冷たい汗を感じながら、ゆっくりと後ずさった──
が、その瞬間、男がこちらを見た。
そして、口元だけがわずかに笑う。
「潤、か……なるほど。“見る価値”はあるかもしれん」
その声は、地獄の底から聞こえてくるように冷たかった。
(このままじゃ……まずい……!)
意識が朦朧とする中、俺は震える手でスキルを起動した。
──《笑顔共有》発動。
ほんの僅かでもいい。笑顔の共鳴が起これば、一瞬でも隙ができるはずだ。
その一瞬を突けば……!
……が。
……何も起きない。
いや、正確には、俺の方はちゃんと笑ってる。
必死に、作り笑いってやつを捻り出した。
だが──
黒コートの男は、まるで“無表情の彫刻”のように、ピクリとも反応しなかった。
(なっ……なんだと……!?)
──このスキル、効かないだと!?
ミリーと俺の絆で発動する、心の接続スキル。
精神が少しでも揺らいでいれば、必ず効果があるはずの能力が──
一切、通じない。
「……おいおいおいおいおいおい!!?」
思わずその場で叫びかけるのを堪えて、慌ててスキルウインドウを展開する。
【スキルウインドウ展開】
【奪取対象:薩澤プリンス】
悪事:傷害 殺人未遂
スキル:気配遮断(Lv6)/存在感抹消(Lv3)/暗殺術(Lv7)/格闘(Lv9)/精神耐性(Lv7)/射撃(Lv7)/戦術(Lv7)
【才能をランダムに奪いますか?】
(…………おい)
(おいおいおいおいおいおいおい)
化け物じゃねーか!!!???
格闘Lv9って何!? それもうプロ格闘家の上を余裕でいってるじゃん!!
おまけに精神耐性Lv7!?
そりゃ笑顔共有も弾かれるわ!!
むしろ俺が笑ってるのが滑稽なんだけど!? 誰か止めてこの茶番!!!
しかも射撃Lv7!?
ついでに戦術Lv7って何!? なんでそんなフルスペック軍人みたいなやつが“プリンス”なの!? 王子なの!? どこ出身なの!?
(もうこれ、格ゲーで言ったらラスボスの暴走形態だろ!!)
(HPゲージ三本あるタイプのやつじゃん!!)
(誰だよこんなやつ放ったの!? 社会に放流しちゃダメなやつだよ!!)
俺がスキル欄に目を泳がせていると──
その“怪物”が、ゆっくりとこちらを見据えた。
口元だけが、わずかに動く。
『……お前、“何が見えている”?』
ビクッ!
(えっ、嘘でしょ!? スキルの存在、バレた!?)
てか……今の言い方……完全に何かに“気づいてる”奴のそれじゃねぇか!
あの目……確実に俺がウインドウを見てたのを“察して”やがる!!
やべえ、どうする!?
ここで黙ってたら──逆に怪しい!!
開き直れ! 行け潤! お前は潤だ!! 主人公だろうが!!
「……何が見えてるって?」
俺はゆっくりと口元にニヤリと笑みを浮かべ──
「……あんたの全部さ、プリンスさん?」
──瞬間。
男の顔が変わった。
怒気、憎悪、否定。
そのすべてが、一気に浮かび上がった。
『……その名前……』
男が低く呟いた声には、明確な殺意が宿っていた。
『その名前は──“捨てた”!!!』
『忌まわしい両親がつけた名……その名を……どこで知った!?』
(あ、地雷だった!? 今の地雷だった!?!?)
完全に名前にトラウマ抱えてるタイプだった!!
やべえ! 思ったより重いやつ来た!!
でも、ここで引いたら負けだ!!
「……へっ、だから言ってんだろ?」
「──全部、見えてんだよ……“プリンスちゃん”?」
ブチィッ!!!!
何かが完全に“キレた”音がした。
黒コートの男の足が、地を裂くような音を立てて爆発する。
そのまま、瞬間移動のごとく目の前に──
『その名でッッ──私を呼ぶなあああぁぁぁあああァァァァァァッ!!!』
──殺気と怒声が、空間ごと震わせた。
(やばい!ガチで殺しに来た!!!)
(今のはウケ狙いじゃねえ!!リアル修羅の国案件だこれ!!)
全力で反射強化を再展開しながら、俺は叫んだ。
「プリンスって呼んでゴメェェェェン!!!!」
あとがき小話『ヒロインズ夏コーデ2025』
潤「……ふと思ったんだけどさ、ヒロインズの私服って、夏場どうなってんの?」
作者『ふふふ、それを聞くってことは……』
ユズハ『見たいってことですね〜? 変態ですね〜♡』
潤「違うだろ!?俺のせいじゃねぇだろ今のは!」
作者『というわけで今回は、“ヒロイン夏私服コレクション”開催しまーす!』
ミリー『いっくよーっ!じゅんくん、目ぇ逸らしたらダメだよっ☆』
⸻
【ノア:白のワンピース × 黒レースのパラソル】
ノア『潤様、涼やかで儚げな私の姿……直視、できますか?』
潤(……某百貨店の屋上で、秒でスカウトされそうなんだが)
ノア『……目、逸らしましたね?』
潤「いやいやいや!!気まずくなるくらい似合ってんだよ!!」
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【カエデ:ノースリーブT × ダメージショーパン】
カエデ『ほれっ♡ 潤くん〜? うち、脚のとこちょーっとだけ日焼けしてもうてん♡ さわってみるぅ?』
潤(触れた瞬間、ノアが秒で出てくる未来が見えた)
カエデ『あれっ、なんやなんや〜?照れてるん?』
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【ミリー:派手柄タンクトップ × ひまわりピアス × ショートサロペ】
ミリー『夏だもんっ!太陽に合わせて全開だよっ♪ じゅんくん、見て見てー!回るとスカートもふわっとね!』
(その場で回って、BGMが勝手に流れだす)
潤「……この子だけ世界観の重力が違うんよ……」
⸻
【ユズハ:黒キャミ × シースルーカーデ × ダメージデニム】
ユズハ『えっ、視線感じますぅ? いや〜夏って、誘惑の季節って感じですよねぇ〜?』
潤(“どこまでなら怒られないか”を探る天才、夏も絶好調)
ユズハ『ちなみに今日は下着もコーデ済みですよ♡』
潤「もう黙れえええええ!!」
⸻
【リア:白のVネックニット × 黒ワイドスラックス × 薄メガネ】
リア『通気性と品位を両立するなら、こうなりますね。……潤、目線がぶれてますよ?』
潤「いや……そのさりげない透け感、夏の理性テストなんだが……」
リア『貴方が耐えられるか、少し観察してみましょうか。』
潤「怖い怖い怖い!知的なのに罠すぎる!!」
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【エンリ:生成りのロングスカート × 抜け感カーデ × 麦わら帽子】
エンリ『暑い日は、心が涼しくなれる服が一番ですよね? ふふ、潤さんの視線、嬉しいです』
潤「なんでだろう……エンリのは合法的に直視できる安心感がある……!」
エンリ『では、もう少し近くで見てくださいね?』
潤「それはそれで照れるんだがぁ!!」
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作者『というわけで──夏のヒロインズ、いかがでしたかっ!?』
潤「視力も理性も全部持ってかれたんだが!?いや暑さで脳焼けるわ!!」
ユズハ『ちなみに私服じゃないバージョンもありますけどぉ?』
カエデ『水着かぁ?浴衣かぁ?潤くん、どっちがええん?』
潤「やめろ!このあとに続けるな!この流れで続けたら、俺が主役のラブコメ崩壊する!!」
──次回もお楽しみに。