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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第2章『作者がやりたいことやるでしょう』
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第159話『俺、キラキラは呪いと思う』

どうも、pyocoです。


最近……

スーパー「ビッグ」で売ってる──

粒入りピーナッツバターとミルククリームっていうジャム?みたいなヤツにハマってます。


潤『唐突に地元感……てか何の話!?』


いやもう……

コメントが来ないなら、こっちが日記帳になるしかねぇだろ。


ミリー『うんうん!このままノリで突っ走るの〜っ♪』


ユズハ『先輩〜、覚悟決めて読んでくださいね♡ ……夜露死苦っ!!』


潤『なんでそこだけヤンキーなんだよ!?てか本文の話しろよ誰か!!』


──ということで、

今週も元気に!本編いっきまーす!!


本編も爆走中!感想とかリアクションはいつでもウェルカム!

ジャムのオススメも募集中です(真顔)


夜露死苦!!!



 


「っぐ……ぁ……」


俺が崩れ落ちたのとほぼ同時に、背後で怒号が飛んだ。


 


「潤さぁぁぁぁん!!」


 


筋肉モヒカンが怒り狂ったように地を蹴り、グラサンがスーツの内側からナイフを抜く。


──しかし、その目の前に立つ“黒コートの男”は、ただ静かに右足を一歩踏み出しただけだった。


 


「おい……マジかよ……」


モヒカンが唾を飛ばして殴りかかる。


次の瞬間──


 


ゴンッ!!!


 


轟音とともに、彼の拳が“逆に”弾け飛ぶ。


まるでぶつかったのがコンクリ塊だったかのように、腕が跳ね返され、逆に自分の顔をぶん殴って昏倒した。


 


「う、嘘……だろ……?」


グラサンは一瞬怯んだが、即座に反応。体を低くして横から斬りかかる──


が、


 


「──遅い」


 


その一言とともに、グラサンの身体が宙を舞う。


体勢を崩す暇すらなく、顔からアスファルトに叩きつけられた。


まるで、手を添えただけのような軽さで。


 


──この時点で俺の思考は止まりかけていた。


(嘘だろ……あいつらが、何もできずに……?)


 


リアが俺の元へ駆け寄る。


素早く腹を押さえ、傷の確認をするその手が、ほんの僅かに震えていた。


 


「……幸い、浅いようです。ですが、これは危険すぎます。一度、撤退しましょう。……さあ、肩に」


 


リアの肩を借り、俺は身体を預けながら退避を開始する。


それでも振り返らずにはいられなかった。


──あの二人が、文字通り“無力”にされたのだ。


 


「リア……逃げろ! 狙いは、俺だろ!?」


 


「ですが、潤……!」


 


「大丈夫だって、俺は潤だぞ? 巻き込むわけにはいかない」


 


リアは一瞬、表情を動かす。


そのまま、冷静に──しかし確かに逡巡した後、


 


「……わかりました。必ず、生きてください」


 


彼女は走り出した。


制服の裾を翻し、華奢な背中が角を曲がる。


 


そして俺は、黒コートの男と対峙する。


 


……っても、無理じゃね? この状況。


 


黒コートはゆっくりと、ただ静かに歩を進めてくる。


足音が一つずつ、鼓動と重なるように近づいてきて──


 


その時だった。


 


建物の横、窓の隙間から「シュゥゥゥ……」という音とともに緑のガスが噴き出した。


それは霧のように拡散し、男の全身を包み込む。


 


──ポイズンフェアリーだ。


 


「ふふふ……これであなたもただの生物! 私の特製『チュルチュルパープルNo.27』で──」


 


だが、緑の靄の中から現れた黒コートの男は、ただ静かに呟いた。


 


「……ポイズンフェアリーか。舐められたもんだ」


 


次の瞬間。


窓を蹴破り、中にいたおっさんを片手で引きずり出す。


 


「うわっ、ちょ、ちょまっ──待ってっちゃ!?」


 


そのまま宙に持ち上げた


そのまま黒コートはおっさんの頭を握る……


おっさんの頭が、男の掌の中に“沈んでる”。


 


「イタタタタタタタタタタタッ!! いったいっちゃいったいったいったいったっ──」


 


──ブチィッ。


その音とともに、ポイズンフェアリーが動かなくなった。


男は鼻で笑い、その身体をまるでゴミのように投げ捨てる。


 


「それと──サイレントアサシンか」


 


そう言って、誰もいない空間に振り抜くような回し蹴りを放つ。


──バシュッ!!


鈍い音とともに、空中に浮かび上がる人影が地面へ激突。


 


「ッ……がはっ……!!」


倒れたのは、血を吐きながら意識を手放すイヨだった。


俺と一緒に任務に就いていたはずの、伝説の暗殺者が──


ただの一撃で。


 


(やばい、やばいやばいやばいやばいやばい──)


理屈とかスキルとか、全部意味を失うような暴力が、そこにあった。


俺は背中に冷たい汗を感じながら、ゆっくりと後ずさった──


が、その瞬間、男がこちらを見た。


 


そして、口元だけがわずかに笑う。


 


「潤、か……なるほど。“見る価値”はあるかもしれん」


 


その声は、地獄の底から聞こえてくるように冷たかった。




(このままじゃ……まずい……!)


意識が朦朧とする中、俺は震える手でスキルを起動した。


 


──《笑顔共有ミリー》発動。


 


ほんの僅かでもいい。笑顔の共鳴が起これば、一瞬でも隙ができるはずだ。


その一瞬を突けば……!


 


……が。


 


……何も起きない。


 


いや、正確には、俺の方はちゃんと笑ってる。


必死に、作り笑いってやつを捻り出した。


 


だが──


 


黒コートの男は、まるで“無表情の彫刻”のように、ピクリとも反応しなかった。


 


(なっ……なんだと……!?)


 


──このスキル、効かないだと!?


ミリーと俺の絆で発動する、心の接続スキル。


精神が少しでも揺らいでいれば、必ず効果があるはずの能力が──


 


一切、通じない。


 


「……おいおいおいおいおいおい!!?」


思わずその場で叫びかけるのを堪えて、慌ててスキルウインドウを展開する。


 


【スキルウインドウ展開】


【奪取対象:薩澤プリンス】

悪事:傷害 殺人未遂

スキル:気配遮断(Lv6)/存在感抹消(Lv3)/暗殺術(Lv7)/格闘(Lv9)/精神耐性(Lv7)/射撃(Lv7)/戦術(Lv7)

【才能をランダムに奪いますか?】


 


(…………おい)


(おいおいおいおいおいおいおい)


 


化け物じゃねーか!!!???


 


格闘Lv9って何!? それもうプロ格闘家の上を余裕でいってるじゃん!!


おまけに精神耐性Lv7!?


そりゃ笑顔共有も弾かれるわ!!


むしろ俺が笑ってるのが滑稽なんだけど!? 誰か止めてこの茶番!!!


 


しかも射撃Lv7!?


ついでに戦術Lv7って何!? なんでそんなフルスペック軍人みたいなやつが“プリンス”なの!? 王子なの!? どこ出身なの!?


 


(もうこれ、格ゲーで言ったらラスボスの暴走形態だろ!!)


(HPゲージ三本あるタイプのやつじゃん!!)


(誰だよこんなやつ放ったの!? 社会に放流しちゃダメなやつだよ!!)


 


俺がスキル欄に目を泳がせていると──


 


その“怪物”が、ゆっくりとこちらを見据えた。


口元だけが、わずかに動く。


 


『……お前、“何が見えている”?』


 


ビクッ!


 


(えっ、嘘でしょ!? スキルの存在、バレた!?)


てか……今の言い方……完全に何かに“気づいてる”奴のそれじゃねぇか!


あの目……確実に俺がウインドウを見てたのを“察して”やがる!!


 


やべえ、どうする!?


ここで黙ってたら──逆に怪しい!!


開き直れ! 行け潤! お前は潤だ!! 主人公だろうが!!


 


「……何が見えてるって?」


俺はゆっくりと口元にニヤリと笑みを浮かべ──


 


「……あんたの全部さ、プリンスさん?」


 


 


──瞬間。


男の顔が変わった。


 


怒気、憎悪、否定。

そのすべてが、一気に浮かび上がった。


 


『……その名前……』


男が低く呟いた声には、明確な殺意が宿っていた。


 


『その名前は──“捨てた”!!!』


『忌まわしい両親がつけた名……その名を……どこで知った!?』


 


(あ、地雷だった!? 今の地雷だった!?!?)


完全に名前にトラウマ抱えてるタイプだった!!


やべえ! 思ったより重いやつ来た!!


でも、ここで引いたら負けだ!!


 


「……へっ、だから言ってんだろ?」


 


「──全部、見えてんだよ……“プリンスちゃん”?」


 


 


ブチィッ!!!!


 


何かが完全に“キレた”音がした。


 


黒コートの男の足が、地を裂くような音を立てて爆発する。


そのまま、瞬間移動のごとく目の前に──


 


『その名でッッ──私を呼ぶなあああぁぁぁあああァァァァァァッ!!!』


 


──殺気と怒声が、空間ごと震わせた。


 


(やばい!ガチで殺しに来た!!!)


(今のはウケ狙いじゃねえ!!リアル修羅の国案件だこれ!!)


 


全力で反射強化を再展開しながら、俺は叫んだ。


 


「プリンスって呼んでゴメェェェェン!!!!」






あとがき小話『ヒロインズ夏コーデ2025』


潤「……ふと思ったんだけどさ、ヒロインズの私服って、夏場どうなってんの?」


作者『ふふふ、それを聞くってことは……』


ユズハ『見たいってことですね〜? 変態ですね〜♡』


潤「違うだろ!?俺のせいじゃねぇだろ今のは!」


作者『というわけで今回は、“ヒロイン夏私服コレクション”開催しまーす!』


ミリー『いっくよーっ!じゅんくん、目ぇ逸らしたらダメだよっ☆』


 



【ノア:白のワンピース × 黒レースのパラソル】


ノア『潤様、涼やかで儚げな私の姿……直視、できますか?』


潤(……某百貨店の屋上で、秒でスカウトされそうなんだが)


ノア『……目、逸らしましたね?』


潤「いやいやいや!!気まずくなるくらい似合ってんだよ!!」


 



【カエデ:ノースリーブT × ダメージショーパン】


カエデ『ほれっ♡ 潤くん〜? うち、脚のとこちょーっとだけ日焼けしてもうてん♡ さわってみるぅ?』


潤(触れた瞬間、ノアが秒で出てくる未来が見えた)


カエデ『あれっ、なんやなんや〜?照れてるん?』


 



【ミリー:派手柄タンクトップ × ひまわりピアス × ショートサロペ】


ミリー『夏だもんっ!太陽に合わせて全開だよっ♪ じゅんくん、見て見てー!回るとスカートもふわっとね!』


(その場で回って、BGMが勝手に流れだす)


潤「……この子だけ世界観の重力が違うんよ……」


 



【ユズハ:黒キャミ × シースルーカーデ × ダメージデニム】


ユズハ『えっ、視線感じますぅ? いや〜夏って、誘惑の季節って感じですよねぇ〜?』


潤(“どこまでなら怒られないか”を探る天才、夏も絶好調)


ユズハ『ちなみに今日は下着もコーデ済みですよ♡』


潤「もう黙れえええええ!!」


 



【リア:白のVネックニット × 黒ワイドスラックス × 薄メガネ】


リア『通気性と品位を両立するなら、こうなりますね。……潤、目線がぶれてますよ?』


潤「いや……そのさりげない透け感、夏の理性テストなんだが……」


リア『貴方が耐えられるか、少し観察してみましょうか。』


潤「怖い怖い怖い!知的なのに罠すぎる!!」


 



【エンリ:生成りのロングスカート × 抜け感カーデ × 麦わら帽子】


エンリ『暑い日は、心が涼しくなれる服が一番ですよね? ふふ、潤さんの視線、嬉しいです』


潤「なんでだろう……エンリのは合法的に直視できる安心感がある……!」


エンリ『では、もう少し近くで見てくださいね?』


潤「それはそれで照れるんだがぁ!!」


 



作者『というわけで──夏のヒロインズ、いかがでしたかっ!?』


潤「視力も理性も全部持ってかれたんだが!?いや暑さで脳焼けるわ!!」


ユズハ『ちなみに私服じゃないバージョンもありますけどぉ?』


カエデ『水着かぁ?浴衣かぁ?潤くん、どっちがええん?』


潤「やめろ!このあとに続けるな!この流れで続けたら、俺が主役のラブコメ崩壊する!!」


──次回もお楽しみに。

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