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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第2章『作者がやりたいことやるでしょう』
178/263

第156話『俺、狙われてたの!?』

【読たんへお願い!】


作者の夢──

ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)


え?真面目な目標じゃないって?

うるさいっ!!

作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)


この夢を叶えるためには──

もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!



評価

ブクマ

コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)

リアクション


あなたのアクション、全部が……

“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!

あなたが思っている以上に──

あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。


ブクマ、評価、コメント、リアクション。

その一つ一つが、

「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。




可愛いけどやべー子たち!

愛しいのに社会壊すヒロインたち!


このバカで全力で尊いヒロインたちを、

もっと世界に広めるために──


お願い!

あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!



今後の目標:

「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!


その第一歩を、あなたの一票で……!


ミリーはしょぼーんとしながら帰宅……そして

──夕ご飯。

俺は目を疑った。


テーブルにズラリと並ぶのは──


刺身の盛り合わせ、ひじき煮、豆腐と納豆のヘルシーセット……を皮切りに、

バランスプレート、鶏むねのチーズ焼き、鮭のムニエル、野菜スープ、温野菜盛り、十六穀米の炊きたて……


からの、


グラタン、和風ハンバーグ、キャベツステーキ、トマトのファルシ、無限ブロッコリー、ローストビーフ(低温調理)……


 


──え?


何の罰ゲーム?俺、なんかした?

てかこれ一食の量じゃないだろ……。


 


『てか、この量なに!?』


思わず叫んだ。


 


ノアは頬に手を添えて微笑む。


『……張り合った結果、こうなりました。』


エンリも穏やかに笑う。


『潤さんの健康のために、それぞれ“ベストの一品”を並べたら……このような結果に。』


 


『“一品”……!?どう見ても十四品ぐらいあるんだけど!?』


しかも全品、“主役張れる”やつばっかじゃねぇか……!

料理番組の決勝戦か!? NH〇の最終回スペシャルか!?


 


『というか……そもそも趣旨は“健康管理”だったよね!?』


 


ノア『ええ、もちろんです。』


エンリ『もちろんです。』


 


ノア『……健康的な食事は、たくさん食べてもノーカウントですから。』


エンリ『栄養バランスが取れていれば、多少の量など誤差です♪』


 


『んな訳あるかーーーーーッ!!!』


思いっきり机をバンッと叩いた俺を見て、二人がビクッと肩をすくめる。


 


ノア『……っ、ごめんなさい……』


エンリ『ご、ごめんなさい潤さん……私たち、少し張り切りすぎたかもしれません……』


 


……ああもう。

悪気がない分、余計にタチが悪いんだよな……。


でも、俺のためにやってくれてることだし──


 


『こうなったら……』


俺は袖をまくり、両手を広げて宣言した。



『全部食べたらぁぁぁあああああ!!!』


──叫びと共に、俺は立ち上がった。


腕まくりして、構えて、まるで──


「ラスボス戦に挑むRPG主人公」の顔で。


 


「いただきます!!」


 


気合と共に、箸を手に取り、食らい始める。


刺身から始まり、納豆、グラタン、ムニエル、ハンバーグ、野菜のフルコンボ!


うまい。くそ、どれもうまい。


だけど──


 


「全然減らねぇぇぇぇぇぇぇッ!!?」


 


次の瞬間、俺の脳内で流れ出すBGM──


 


\♪地上の〜星よ〜♪/


 


──いやそれ完全に“強制労働”のテーマ曲なんだけど!?


ガチで今、手作業で土方してる気分だよ!?


 


それでも俺は食べ続けた。


誰が止めるというのか。俺は──


この料理の山を……


 


「食い尽くすまで、止まれねぇんだよォォォオオオ!!!」


 


そして──


 


「完食だァァぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 


ぐわんぐわんに揺れる視界の中、力尽きるようにソファへ崩れ落ちる。


 


ノア『潤様!』


 


ノアがすかさず冷蔵庫へダッシュ。


──なにその動き、完全に介護スタッフなんだけど?


 


ノア『ずっと甘いもの我慢されてましたもんね?……どうぞ』


 


プリンを差し出す笑顔は、まるで天使。


……だが。


 


「いや!食えるかーーーッ!!」


 


反射で叫んだ。ていうかマジで限界。


胃袋はすでに“空間拡張スキル”の発動を要請中。いや、無理。


 


「ミリも入らんわ!なんも食えねぇー飲めねぇー!!」


 


──そのときだった。


 


「なんでだっちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!」


 


 


「……へ?」


 


俺の動きが、止まった。


 


今、屋根裏から声が──いや、待て。


何かがおかしい。


次の瞬間──


 


ノア『…………っ』


 


──スッ


ノアが無言で包丁を取り出し、そのまま屋根裏に向かって……


 


ブンッ!


 


「うぎゃあああああああああ!!!あっぶないっちゃーーーー!!何するだっち!!」


 


──ヒュッ、グサッ。


一撃目が壁に刺さった直後、声がビビり声に変わった。


なにこの展開。完全にホラーじゃん。


 


「……野太い声の精霊が屋根裏に潜んでたんだけど……?」


「えぇ……私も聞こえました……」

 

エンリの顔が若干引きつっている。


というか冷静なエンリが引いてる時点でヤバさは確定。


 


ノアは二本目、三本目と容赦なく包丁を連投。


──すると。


 


ドゴォォォン!!


 


天井が派手に崩れ落ち──


 


「うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!?」


 


粉塵と共に、転がり落ちたのは──


全身タイツにピンクの羽根を背負った──


──小太りのおっさん。


 


「……は?」


 

天井からおっさん……?


 


『天井がぁぁぁぁぁぁぁ!!何してくれてんだお前ら!てかお前誰だよ!!』


 


おっさんが地面に背中打ったまま暴れてる。


 


だが、次の瞬間──


ムクリと起き上がり、


 


ポーズを決めた。


なぜか無駄にキマってる。いらない完成度。


 


『毒を愛し!毒に愛され!毒と共に永遠の眠りへ誘うフェアリー♡!キラキラーン☆

その名も──ポイズンフェアリーだっちゃ!キュピーン!』


 


 


「見た目がどくどくしすぎるんだよ!!!!」


 


毒っていうか、精神攻撃の一種か!?

自分の家の天井からフェアリーコスプレおっさんとか怖すぎるわ!!!!

 


ノア『潤様!この男、暗殺チームの一人です!お気をつけを!』


 


──え?


こいつ、敵?


っていうか“暗殺者”って、こんなビジュアルでいいの?


 


「毒ってやばいだろ!おいおい、ここで毒撒かれたら──」


想像しただけで全身に嫌な汗が流れる。


 


──この密室で毒ガス撒かれたらマジで終わるぞ!?


──だがその時。


 


ポイズンフェアリーは突然──


膝から、崩れ落ちた。


 


「う、うぅ……うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!なんでだちゃぁぁぁぁああああああああ!!!」


 


 


「──は?」


 


鳴き声があまりに野太くて、一瞬、爆撃サイレンでも鳴ったのかと思った。


……いや、違う。あれ、泣いてる?マジで?


 


おっさんは地べたに突っ伏しながら、地団駄踏んでいた。


しかも、その口から飛び出した言葉が──


 


『今日一日中……特製の毒入りポテチ作って……毒入りプリン作って……毒入りジュースも冷やしておいたのに……』


 


『ぽくちんの傑作、たくさん仕込んだのに……なんで!なんでなんも食べてくれないっちゃーーーーーー!!!』


 


 


「……ちょっと待て。今、“毒入り用意してた”って言った!?」


 


思わず一歩下がる。


今の発言、よく考えたら超・重大証言だぞ!?


 


──ポテチ、プリン、ジュース?


いやいや、それ朝の冷蔵庫に全部あったやつじゃん!


それ……普通に俺、食ってた未来あったじゃん!!!


 


「うおおおおおおおおおおお!?!?」


 


エンリとノアが目を見開き、同時にこちらを見る。


そして──


 


『……今朝から、潤様の食事は全て私たちが管理しておりましたし……』


 


『ええ……間違いありません。水も含めて、すべて私たちのチェック済みです。』


 


 


……あ。


つまり──


 


「俺、偶然にも──“毒全回避”してた……!?」


 


いやマジかよ!!


ひとりだったら朝イチのプリンで即アウトだったわ!!


昼のポテチでノックアウトだったわ!!


ていうか毒入りって……なんで全部ジャンクに入れてんだよ!


 


──涙でぐちゃぐちゃになったおっさん、いやポイズンフェアリーは、


もはや床に溶けかけたスライムみたいに転がっていた。


 


だが、その瞬間──


スッ……


 


ノアとエンリが、音もなくその傍へと歩み寄る。


背筋がピンと伸びていて、顔は笑顔。


なのに──


背中がゾクッとするのは、なぜだろうか。


 

ノアが蔑む目をしながら──

『……詳しい話は、これからたっぷり……聞かせていただきますね?』


エンリが冷たい笑みを浮かべながら──

『……ええ、“毒愛好者”さん。どんな仕掛けがあったのか、全部……教えてくださいね?』


 


 


「い、いやだっちゃ……!!なんで笑ってるっちゃ!?……ひっ、ちょっ、やめて……やめてえええええ!!!」


 


 


──バサッ!!


 


その瞬間、ノアが後ろから羽を掴み──


エンリが簀巻き用のシートを広げ──


 


「ぎゃああああああああああああ!!!羽を毟らないでええええええああああーーー!!!」


 


床を引きずられ、カーペットごと引きずられていく妖精(?)。


最期の抵抗は──


「ぷえぇ……あたし、悪い子じゃないっちゃぁ……」

という情けないセリフと共に──


ふっつりと、消えた。


 


 


──かくして。


俺は命を救われたのだった。


“優しすぎる過保護”と“異常な独占欲”によって。


……うん。


なんかもう、ありがたいけど、ありがたくねぇ!!





【あとがき小話:潤、なぜ堕ちなかったのか問題(※過保護補足)】


作者『うっかり忘れてました。補足です!』


潤『何の?』


作者『あのシーン──潤がシュガーキルの色仕掛けを、全然動じずにスルーした件』


潤『あ〜……アレ。なんか、冷静に「で?」って返してたけど……』


作者『普通の男だったら!骨抜き!赤面!理性崩壊!だったんです!!』


潤『まじか……俺が冷静だったのって、もしや──』


作者『\これだッ!!/』


\【スキルウインドウ展開】/


【リンクスキル:精神干渉耐性エンリ

効果:誘惑・動揺・焦燥など、精神系スキルを自動遮断。


潤『……過保護やん』


作者『そう。あの瞬間、君は完全に“おかーさんのバリア”に包まれていたのです』


潤『色仕掛けの前に“心の母性で全ブロック”て……!』


エンリ『ふふ、潤さんが他の女性に惑わされないように、ちゃんと私の温もりを記憶させておきましたよ?』


潤『いや記憶とか上書きされてるんですけど!?』


ユズハ『えぇー!ずるいですー!私の小悪魔的誘惑、全部スルーされてたのそういうことですかぁ!?』


リア『論理的に考えても、潤に効果がないのは当然ですね。彼の脳内は既に保護プログラムに制御されています』


潤『なんか俺だけハッキング済みのNPCみたいになってない!?!?』



※精神干渉耐性=エンリの過保護スキルです。母性は最強。

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