第155話『俺、自由を奪われる』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
「……いや、その……そんなに見つめられても……」
テレビの前、俺はただ座っているだけ──なのに。
ノアとエンリのレーザー並みの視線が横から突き刺さるッ!!
「お気になさらず。潤様が……テレビを見ているだけで、尊いのです」
「うふふ、何か困ったことがあったら、いつでも言ってくださいね〜?」
──こっわ!!!
なんか二人とも瞳がキラキラしてるのに、圧がやばい!!!!
善意でやられてる分、余計に逃げ道がねぇんだよ!!
普段ならポテチ片手にテレビ見ながら笑ってる時間なのに──
目の前のポテチ袋がまるで起爆スイッチに見える。
(これ……開けた瞬間、指折られるパターンのやつでは!?)
なんとか……なんとか視線だけでも外させないと……!!
「──あーあ! ちょっと飲み物でも取りにいこうかなー!」
スタッ
「はいっ♪ 潤さん、冷えた麦茶ですよ〜」
「お、おう……ありがとう……?」
──なんで立った瞬間に出てくるの!?
もはや自販機の方が自立してるレベルだろコレ!!
てか、冷蔵庫に行く自由すらねぇじゃねぇか!
ならば──奥の手!!
「ちょっとトイレに──」
スッ
ノアが手際良く“例のもの”を用意する。
「どうぞ、お使いください」
「いや使わねぇよ!?!?!?!?!?!?」
オマル!?!?今の令和だぞ!?!?
「俺にも……せめてトイレくらい行かせてよ!? 尊厳が、俺の人権がぁ!!」
「……流石にご無理がありましたね」
ノアはそっとオマルを片づける。
エンリは優しく笑ってるけど、完全に“赤ちゃん見る目”じゃねぇか。
「わかりました。では……お待ちしておりますね」
──やっと許可が出た……。
やった、ようやく人間に戻れた……!!
だが。
もちろん、これはブラフだ。
俺は今、トイレへ向かうふりをし──
ルートを大胆に逸れて、冷蔵庫へ直行するっ!!
(プリン……!俺のプリン……!)
あの冷蔵庫の最奥にある──金色の輝きを放つプリンッ!!
(待ってろよ、今……今こそお前を……!)
バッ!!
冷蔵庫を開けると同時に、プリンをガッと掴む!
勝ったッ……!
──その瞬間。
「潤様?」
背後から、ノアの声が刺さる。
「プリンは糖質が高いので、代わりにこちらの豆腐をどうぞ」
俺の手から──プリンがすぅっと奪われた。
「ちょっ──おい!! 俺の! 俺のスイーツライフがぁ!!」
そして次の瞬間──
ノアはプリンを大きく振りかぶって──
「高糖質排除ッ……!!」
投げた。
「やめろぉぉぉぉぉ!!!?!?!?」
ベチャッ!!
プリンは、流しの縁にクリティカルヒットし──
爆・散。
「──俺のプリンんんんんんんん!!!」
流しに飛び散る無惨なカラメルの残骸。
そして──冷蔵庫には、ぽつんと置かれた豆腐一丁。
──絶望が冷蔵庫から湧き上がる……。
──俺は泣きながら、箸で豆腐をつつく。
「うっ……うまい……けどぉ……違うんだよぉ……」
──豆腐は悪くない。むしろ、うまい。
けど、違う。俺の心はカラメルを求めてたんだよ……!
「うふふっ、潤さん、豆腐をそんなに美味しそうに……」
「潤様が……豆腐を噛むたびに……尊さが増していく……」
──誰か助けてくれ。
この状況、豆腐のCM撮影か何か!?
(……いや違う、むしろこれは“健康な日常”という名の拘束だ……!!)
と、そんな俺の絶望もどこ吹く風。
テーブルの向こうでは──
「ところでエンリさん。昼食と晩食、どちらをご担当なさいます?」
「ふふ、どうしましょう?私としては、両方とも……差し上げたいくらいなのですが」
「おや、奇遇ですね。私も……同じことを思っていました」
──おい待て!!
二人とも笑顔なのに視線が完全に戦場のそれだぞ!?
背後で“コキィッ……”って関節鳴らす音が聞こえるんだけど!?
だが──今しかねぇ!!
二人が健康管理戦争で牽制し合ってる今、この一瞬が俺の自由だッ!!
(……行ける……今ならッ!!)
俺は音を立てぬようスッと、テーブルの端に手を伸ばす。
目指すは──たった一枚だけ残されたせんべい!!
(この乾き……この香ばしさ……今の俺に最も足りない……“罪の味”ッ!!)
指先で割る!
パキッ──心地よい音が鳴る!
そして即座に──口へ!!
勝った……俺の勝利だ──ッ!!
──その時だった。
「──潤様?」
スッ……
ノアの美脚が──空を斬った。
「えっ──ちょ、ま──」
スパァァァァン!!!
「せんべぇぇぇぇぇ!?!?!?」
──空中で割られた俺のせんべい。
まるで武道の達人が瓦を割るような鮮やかな軌道で、ノアの膝下が俺の希望を真っ二つにした。
(え……今……回し蹴り……?)
「高脂質・高塩分の摂取は……許容できませんので」
ノアは美脚をゆっくり戻しながら、にこりと微笑んだ。
──慈悲ゼロの天使スマイルで。
「は、はは……」
俺の指には、粉々になったせんべいのかけらだけが残っていた。
(これもう……食育とかじゃねぇ……ただの戦争だ……)
──昼下がり。俺はまだ“解放”を諦めていなかった。
■【失敗1】リビング逃走計画
(……くそ、ノアとエンリが書類整理中……今がチャンスだ!)
そっと立ち上がり、リビングの隅にある引き出しへ向かう俺。
中には──先日こっそり隠した“チョコパイ”が眠っている!!
ガチャッ
「っしゃ……あった……!」
──が、その瞬間。
背後から、無言で伸びる白く細い指。
チョコパイは静かに没収され──代わりに置かれたのは干し芋だった。
「……糖分ならばこちらが良質です」
(いや……質じゃねぇ……)
■【失敗2】買い物について行く作戦
「ちょっとコンビニ行ってくるわ。ていうか、散歩がてら──」
「ご一緒します」
「私もです♪」
「え、なんで!? 買い物に!? 一人で充分じゃん!?」
「護衛です」
「見守りです♪」
──その結果。
俺は“砂糖ゼロ・塩分ゼロ・味ゼロ”のカゴを引いて歩く栄養刑務所の囚人と化した。
■【失敗3】隠し食い作戦:インスタント味噌汁
(夜用に隠しておいた味噌汁パック……これならいける)
──レンジで加熱、湯気とともに香るだしの香り……
「潤様、それは塩分量がやや高めです。……没収です」
お椀ごと消えた。
代わりに置かれたのは無塩わかめスープ。
味は……草。
■【失敗4】ハンスト偽装作戦
(食べなければ逆に心配して甘いものをくれるかも──!?)
──夕方の食卓。
「潤さん、食欲が……?」
「……いや、ちょっとね……」
──キラリ。
ノアの目が光る。
「では栄養を強化しますね」
──数分後。
出されたのはプロテイン3倍ブロッコリー爆弾スープだった。
(逆効果ィィィィ!!)
■【失敗5】エンリに泣き落とし作戦
「なぁエンリ……俺もう限界でさ……たまにはさ、甘いの……プリンとかさ……」
「……潤さんの健康は、何より大切です」
「いやそうなんだけど!?」
「ですので、甘みの代替として“にんじんのグラッセ”を作りましたよ?」
──その瞬間、俺の希望は“にんじん”に置き換えられた。
心が、ぽきりと折れる音がした。
■【失敗6】ミリーに助けを求める(唯一の希望)
「なぁミリー、ちょっとプリン買ってきてくれたり──」
「うんっ!わかったのー!」
(おお……ミリー……女神……!)
──30分後。
「じゅんくーん!ただいまー! 買ってきたよー!」
差し出されたのは──カロリーゼロ・糖質ゼロ・原材料が“謎”の透明寒天ゼリー。
「……誰に聞いて買ったの?」
「ノアちゃんとエンリさんに教えてもらったのー!」
「──うおぉぉぉぉいッ!!」
『誰か俺に甘味をくれぇぇぇぇ!!』
【水着ファッションショー in 脳内】
司会:作者
解説:潤(強制)
作者『さあ〜まずは登場、ノア嬢!濃紺のワンピでしっとり清楚に殺しにかかってます!』
潤「“殺しに”って表現すんなよ!?あとノアの視線が……うわ、怖い……!」
ノア「潤様……見ましたね?……では、私のものになっていただきます」
潤「ちょっと待って!?なんでこのショー契約制なの!?」
作者『お次はカエデ嬢!ビビッドなビキニで飛びついてくる甘え爆弾、投下されました!』
カエデ「潤くん〜♡ そのまま海で溺れてもウチが助けたるからなぁ♡」
潤「沈める気満々じゃねえか!!あとこの水着、生地面積どこ行った!?」
作者『はい来ましたミリー嬢!ピンクフリルが爆発しながらジャンプ着地!着地と同時に謎のBGM発生!!』
ミリー「じゅんくーん!見て見てっ!回転〜どーん!!やったー!海でもハッピー!」
潤「物理的に無敵なの!?波が避けてるんだけど!?なんでこの子だけ環境がバフってんの!?」
作者『ユズハ嬢は黒レースの透け感マキシ水着!虚言と色気で脳を焼きにかかってくるぞぉ〜!!』
ユズハ「先輩って……水着の紐、外したがりそうな顔してますよねぇ♡ ……え?私の勘違い?」
潤「知らんわ!!あとなんでそんな恐怖の罠みたいな質問してくるんだ!!」
作者『エンリ嬢はパレオで完全防備!だけど“匂わせ力”が最大級!見えないのに気になる!逆に危険!』
エンリ「ふふ……潤さんにだけ、あとで“見せてあげますね”?」
潤「その言い方はやめろーーーーー!!余計ダメな妄想入ってくるぅぅ!!」
作者『ラストはリア嬢。唯一“水着審査を拒否”してスーツのまま登場。だが濡れてる』
リア「気象条件の誤算でずぶ濡れになっただけです。見ないでください。今は……冷静ではいられませんから」
潤「やばい、逆にエロい……!なんでスーツで全員蹴散らしてきた!?」
──全員終了。潤、完全敗北。
作者『てことで以上、脳内水着ファッションショーでした!』
潤「ふざけんな!!なに一人で感想戦入ってんだよ!!あとがきで脳内水着ってどんなコンテンツだよ!!」
作者『ちなみにこの回に“コメント”くれると、次は“温泉回的に脳内混浴レース”が開かれます』
潤「やめろォォォォォ!!読たんを試すな!!」