第154話『俺、完全監視される』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
「とりま3人撃破⭐︎ あと2人!チョロチョロです♪」
──突然、ユズハが社内の真ん中で謎のポーズをキメながら宣言した。
「おい!?チョロチョロ言ってるけど、苦労してんの俺なんだけど!?
ていうかそのポーズなに!?なんで腕クロスして『シャキーン!』って音鳴ってんの!?」
「合理性のない素人集団のような輩でしたね……」
リアが冷静に、感情ゼロのジャッジを下す。
「えぇ……でも、彼らは本当に闇の筋から恐れられてる存在なんですよ?
まあ……今回は……アレですけど……」
エンリが頑張ってフォローしようとしたが、語尾が迷子になって終了した。
「それもこれも潤様が素晴らしすぎるだけのこと……
所詮、悪徳など潤様からすれば──小蝿同然……」
「小蝿って……
俺、毎回ギリギリで命拾いしてんだけど!?」
「まーまー、潤くんええやないの〜?あと二人やし、うちらもおるしなぁ〜?
なぁ?ホラホラ〜、うちの胸で癒されたらええんちゃう?」
──カエデが正面から抱きつき、潤の上半身を埋没させる。
「ぬあっ!?息が……!これが……4人目か……!?」
「カエデちゃん!ちょっとー!ミリーも〜!ぶーぶーっ!」
「ちょっと!カエデ!潤様から離れなさい!これは明確な侵略行為です!
あなたはその豊満さを武器にしていることを、もう少し自覚なさい!」
「いややー!どかせるもんならどかしてみぃやぁ〜♪ うちは潤くんのバリアやねんっ!」
「はぁ……本当、何故こんな稚拙なのに勝ててしまっているのか……理解不能ですね……」
リアが若干呆れ気味にため息を吐いたその瞬間──
「そんなこと言ってぇ〜?リアちゃんも、羨ましいんじゃないですかぁ〜?
クールぶっても無駄ですよぉ〜〜〜?」
──ユズハがすかさずリアに急接近、
クール顔の頬を両手でぐにぐにと引き伸ばし始める。
「ちょっ……やめなさい……ムニムニするのは……!
私はそういうキャラじゃ……ッ、ない……!」
「ミリーもやるーっ♪ リアちゃんムニムニ〜〜〜♡」
「はい♪じゃあ私は……ヨシヨシしてあげますね〜〜〜♪」
エンリが潤の頭を撫で始める。
「おい……お前ら……全員……落ち着けぇ……ッ」
──視界がぐにゃりと歪む。
「潤くん!? なんでなん!? うちの胸、そんな毒やった!?」
「潤様!? 完全に意識飛んでます!これは……これはカエデの凶悪な胸による圧殺……!!
カエデ!? 今日こそは覚悟なさい!一騎打ちです!!」
──社内に飛び交う、殺気と甘気の大乱闘。
その様子を、こっそり覗いていた影が一つ。
イヨ(旧:サイレントアサシン)
「ふぇ……ふぇぇぇぇん……なんで……なんでこんな人達に負けたんですかぁぁぁ〜〜〜!?!?」
──そして朝。
「潤さん、おはようございます♪」
「ん……エンリ……? ここは……俺の部屋……だよな?」
「はい〜。カエデさんが潤さんに、ちょっとおイタをしちゃいましたからね〜?」
──“ちょっと”じゃねぇよ! 乳で窒息しかけたんだぞ!? あれほぼ兵器だからな!?!?
「安心してください〜。カエデさんには、ちゃーんと反省してもらってますよ?」
(※反省中:廊下で正座して圧殺禁止令10回書き取り中)
──もう何も聞かねぇからな。平和を守るために、俺は沈黙する……。
「それより潤さん、最近ちょっとお疲れのようなので──今日はノアちゃんと私で、潤さんの全身全生活管理をしようかと♪」
「いやいやいや!! 大丈夫! 疲れてるけど自力でなんとかするから!! やめて!? 自主性の終焉なんだけど!?」
「だめですっ!!」ノアが食い気味に叫ぶ。
「潤様は最近、ポテチを主食にし、カフェインに依存し、栄養バランスも崩壊しております……!」
──そこまで言う!?
「ちょうど良い機会ですので、我々が潤様の生活を──再構築します」
「再構築って言った!? なんかシステム更新されそうな響きで言った!?!?」
「潤さん? 拒否権って……必ずしも存在するわけではないんですよ〜♪」
──あれ!? 俺の人権どこいった!?
「ご安心ください潤様……!」
ノアが勢いよく手を取ってきた。
「このノアがすべて管理します。食事、睡眠、着替え、メディカルケア……そして!」
「……そして?」
「そろそろ──トイレの時間では?」
「やめろおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」
──何!? 俺の尊厳が! ウォシュレットより早く流されてく!!
「羞恥の極みなのでやめてくださいほんとに!! 俺、婚期逃すどころかお婿に行けなくなります!」
「大丈夫です♪」
「どこが!?」
「私たちがいれば、お婿に行く必要なんてないですから♪」
──その発想はなかった。
というか、その発想はあっちゃいけなかった。
かくして始まる──
《完全監視デー》
──命は守られるが、尊厳が死ぬ!!
俺の自由は、母性と忠誠によって完膚なきまでに奪われた……。
あとがき小話
今回の小話はカクヨム内のコメントの返しです
BAR──今宵の記録
──グラスの氷が、静かに音を立てる。
“ぷるぷる”と震える読たんの肩に、誰かがそっと手を置いた。
作者『……怯えなくていいよ?』
バニー服で。
しかもモフモフ付きのガーター仕様で。
読たんの横に、自然な流れで座ってくる作者。
読たん『ぷるぷるぷるぷるぷる……(絶対無理)』
リア『……この状況を“怯えなくていい”と表現するのは、明確に論理破綻していますね』
カウンター越し、冷静なツッコミ。
だが──その横で、グラスを傾ける別の影。
ユズハ『じゃ〜ん♡ 本日のオリジナルカクテル、その名も──』
『ナイトメア・バニー2025』
〜副作用:バニー服の作者がランダムで脳内に再生されます〜
潤(※脳内通信)『絶対飲んじゃダメだ読たん!! 俺はあれを一度飲んでから、
「耳がピコピコしてる作者」が脳裏から離れない……ッ!!』
リア『……ユズハ。これは“飲ませてはいけない情報毒”に分類される案件です』
ユズハ『え〜? でもでも、先輩の脳内で“キラっキラ〜♡”って作者が踊ってるの、ちょっと面白くないですか〜?』
作者『ちなみに次はハロウィン衣装を発注中です(小声)』
読たん『ぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷる』
──そして今宵もまた、
BARに一人、新たな被害者が生まれた。
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※「ナイトメア・バニー2025」には記憶定着成分が含まれております。お飲みの際は自己責任でどうぞ。