第152話『私、色気の本気を見せつける』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
くっ……作戦Aは潰された。
でも問題ない──切り替えが早いのが、プロのハニートラップ。
(なら……プランB!)
──手を握りながらのお礼。
女が見つめて手を取って「ありがとう♡」──これに動揺しない男はいない。
「心臓が跳ねた」
「手の温もりが……」
「この人を守りたい──」
……そんな幻想を──
スッ……(手を出す)
……スッ(潤、半歩後退)
えっ……?
(避けた!?避けられた!?)
いやいやいや!
たまたまよね!?タイミング的に偶然重なっただけで!
よし……もう一度!
スッ(手を出す)
……スッ(潤、横向いて缶コーヒーを飲む)
もう一度!!
スッ(手を出す)
……スッ(潤、スマホでカフェの場所検索)
(くそだらぁがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)
(なんで美女の手を避けんのよ!?)
(貴様ほんとに男かぁぁぁぁ!!!)
なら……最後の手段!
──腕に抱きつく作戦!!
(ここで一気に距離を縮め──)
ギュッ!!
『いやぁぁぁぁぁぁぁぁ抱きつかないでぇぇぇぇ!!!』
「えっ!?!?」
潤が突然、涙目になって叫び出した。
『今……ハグは……嫌なの……!!あの……あのデカいミリーを思い出すの……!!』
『うわぁぁぁぁぁぁん!!Loppiの様になりたくないよぉぉぉ!!やめてぇぇぇぇぇぇ!!』
(めっちゃ泣き出したぁぁぁぁぁぁ!?!?!?)
私「ご、ごめん……なさい……?」
潤『貴女にはわからんでしょうねぇ!?
抱きつかれる側のプレッシャーなんて!?
ポテチ片手に寝たいだけの俺の人生をぉぉぉ!!!』
(えええええええ!?!?!?)
(ハグって……トラウマになるものなの!?)
(っていうかあのミリーって誰よ!!潤の中でハグ=災害!?)
──やばい。このままでは私の精神がやられる。
でも、最後の一手──
“褒めて持ち上げる”作戦!!
私は涙をぐっと堪え、
ゆっくりと、静かに言葉を紡いだ。
『あの〜……ごめんなさい……私……こんな素敵な男性に守られたのが嬉しくってつい……』
(どう!?この“健気風+好意アピール”!!)
……チラッ。
潤の顔をチラッと見ると──
(うわっ!?!?)
──さっきまで泣きじゃくってた男が、めちゃくちゃキリッとした顔で立ってる。
『……さぁ、行きましょうか。お嬢さん──』
(キリッ)
(キリッじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!)
(さっきまで「ハグ怖い」とか言って鼻水垂らしてた奴が!!
何で急に石田彰ボイスになってんのよぉぉぉ!!)
──かくして、作戦Bも大崩壊したまま、
シュガーキルは引きつる笑顔を浮かべつつ、潤に手を引かれてカフェへ向かうのだった──。
(……なんなのこの人……)
(全然……揺れてくれない……)
(心が……折れそう……)
──その後も、私は試した。
ありとあらゆる女の武器を使って、
この男を落とすために。
でも──
ことごとく。
全部が、潰された……!!
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●作戦C:間接キスでドキドキ作戦
『そのラテ……私もちょっと飲んでみたいな〜♡(チラッ)』
「ガルルルルルル……」
(えっ……!? なにその唸り声!?)
(犬か!? 警戒心MAXの犬なのかコイツは!?)
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●作戦D:足が痛いフリで密着誘導作戦
『あっ……ちょっと足……痛いかも……』
「え?じゃあ整形外科探します?」
(ちゃうわ!!)
(手を引いて支えてくれるやつを期待してたのに、
なんでフルスピードで医療解決に向かうのよ!?)
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●作戦E:過去の恋愛話で共感狙い作戦
『昔ね……少しだけ、大切な人がいて……』
「へぇ……俺も昔バイト先の先輩にラップバトルで負けてトラウマです」
(いや“恋バナ”って言ったよね!?)
(なにその“即興ディスバトルで心折られました”みたいな戦歴!?)
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●作戦F:ボディタッチ誘惑作戦
(いける……この距離感……!)
スッ……(潤の太ももに手をそっと──)
…………
………………
(無反応!?)
(え、ちょ、何この鈍感性能……!?)
(恋愛シミュレーションゲームだったら“攻略不可ルート”に分類されるレベルよこれ!!)
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●作戦G:うっかり胸が当たっちゃうドン作戦
ドンッ!
『きゃっ、ごめ──』
「……ボソボソ」
(ん?なに言ったの……)
「……カエデやエンリの方が……全然大き……」
(……ナチュラルに他ヒロインと比較してんじゃねーーーよッ!!!)
(傷つくとかそういうレベルじゃなくて、むしろ殺意湧くわよ!!)
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●作戦Z:涙の告白フィニッシュ
『私……あなたのこと……本当に素敵だと思ってて──』
「……ふふっ、ありがとう」
(……やっと届いた……!)
「“素敵”って言われるの……今日三回目だ……ふふっ」
(自分でカウントしてるぅぅぅぅぅ!!!)
(なに? その“セルフ評価ポイント制”みたいな感性!?)
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──そして、時刻は夜。
商店街はすっかり静まり返り、
シャッターもひとつ、またひとつと降りていく。
カフェも閉まり、照明は切られ、残るのは──
静かな空気と、自販機の微かな機械音。
私はベンチに座り込み、ひとりで空を見上げた。
(……何これ……)
(何この疲労感……)
(ねぇ私……今、“暗殺任務”中だったはずよね?)
(なんで……ハニートラップのはずの私が……一番メンタルやられてんのよ……!?)
──そう。
ハニートラップ作戦は、全滅した。
理想の誘導も、甘い言葉も、涙も、色気も、通用しなかった。
だが……まだ、終わらない。
明日こそ──
この男を落として──そして──
(……いっそ殺しちゃおうかな)
その瞬間。
「カフェ、閉まってたんで……公園でも行きます?」
──自販機の前から、潤の声が聞こえた。
(……)
(お前が壊したんだよッ!!!)
──この男、
無意識で私の計画を、完膚なきまでに粉砕してくる。
【あとがき小話:約束のシャボンディ編】
作者『というわけで!約束の1カ月が経過したので──シャボンディ諸島いくで!!!』
潤「……え?なんの話?」
作者『あれだよあれ!“ギャグもやりたいことも詰め込む章”を1カ月限定でやるって言ってたでしょ?それの終了記念!!』
潤「お前それさぁ……“記念”って言えるほど終わってねーからな!? 結局ずっと暴走してたじゃん!あれ“ギャグ詰め合わせ地獄編”だよ!?」
作者『でも……楽しかったやろ?(満面の笑み)』
潤「うるせぇ!俺が何回ノド潰す勢いで内心ツッコんだと思ってんだ!!」
作者『さあ、物語は進む!ついに本筋へ!──冒険再開!いざシャボンディへ!!』
潤「だからなんなんだよそのシャボンディって!!勝手に航海編始めんな!!俺たち一回も海出てないからな!?都市型陰謀ギャグだぞこれ!!」
作者『いや〜でも、あの“ヒロインが暴れて潤が潰される構造”にちゃんと向き合えてよかったなって思ってて』
潤「ちゃんと向き合った結果が“ランジェリーショップ脱出”とか“殺害予告からの健康指導地獄”なんだよなぁ!!俺は一回も平穏に過ごしてないからな!?」
作者『でも!!なんと!!』
潤「うわ、なんか始まった……」
作者『本筋パート、既に下書き20話ストックあります!!!』
潤「えっ……マジで?」
作者『マジで(キラ⭐︎)』
潤「……え、ちょっと待って、それならもう少し早く出しても──」
作者『ただし公開はちょっと先です(キラ⭐︎)』
潤「ほらあああああああああああ!!!!やっぱりそうだああああああああ!!!!」
作者『いやいやいや!!“ちゃんと作り込んでから出す派”ですから!!勢いで公開するとヒロインが想像以上に踊り狂ったりするし!!』
潤「それもう出来上がってる地獄だろ!!今さら鎮めるとか遅ぇよ!!」
作者『でも今回は違う!“成り上がり”系じゃなくて──“成り上がりを見ながら伏線張ってた勢”だから!』
潤「読者が一番警戒するやつーーーッ!!ギャグだと思ったらシリアスきそうなやつーーーッ!!」
作者『さぁ、読たん!準備はいいかい!?ギャグと陰謀と才能バトルが交錯する新章へ、出発だ!!』
潤「公開は“まだ先”って言ったのは誰だよ!!!!」
──
次回予告(仮)──
ヒロインたちの暴走は加速する──!
潤の尊厳はまたしても地面にめり込む──!
そして「本筋」という名の新たなカオスが開幕──!
“それは、才能と事件とドタバタと──ギャグの暴発による、社会破壊ラブコメ”
※ギャグ編の下書き20話貯まってるけど、本編公開タイミングは作者の胃腸次第です。