第151話『私、シュガーキル』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
(この間抜けそうな男、楽勝ね♪)
パッと見、地味で覇気もなくて──
髪も寝ぐせ気味。服もシワ。歩き方も気怠い。
(でも事前情報だと……)
【対象:葉山 潤】
・サイレントアサシン撃退(成功率100%の暗殺者)
・ラブアンドピース拘束(変装・精神撹乱型暗殺者)
・その他、複数の刺客との接触記録あり
→ ※全員、敗北済。
(つまり──この男、あの伝説のサイレントアサシンや化け物ラブアンドピースを超えた……)
(…………とか、さすがに盛りすぎでしょ!?)
どんな魔王かと思えば、横で缶コーヒー飲んで
「砂糖多すぎだろ……俺が糖尿にされるのかよ……」とか
ひとりで文句言ってるし!!
(──まぁいいわ。私に落とせない男はいない)
作戦はシンプル。
──王道中の王道。
それが、“危機を救われて恋が芽生える”作戦──!
(ふふっ……見てなさい、ハニーでシュガーなこの私の……!)
──作戦開始。
カフェまでの道中、前方から現れるのは、打ち合わせ済みの“演技チンピラ男たち”2人組。
背中に龍の刺青(描き)+サングラス(ダイソー)+口調(やや棒読み)
→ つまり、「いかにもすぎて逆に怖くない」プロのエキストラである。
(ここで私が“きゃっ”ってぶつかって──)
(潤くんが「大丈夫ですか!?」ってかばってくれて──)
(そこから私が見惚れて、距離が縮まっていくのよ……完ッ☆璧!!)
──スタート!!
ドンッ!!
「きゃっ……ごめんなさい……」
わざとぶつかるように倒れ込み、手をつく私。
服の袖もさりげなくずらし、肩が見えるセクシーアピールも忘れない。
──そして、男たちが“演技通り”怒鳴る!
「おうおうねぇちゃん!? ぶつかってお詫びの一つでももらわねぇとよォ〜?」
(よしきた!!さぁ!潤くん!見栄を張って!飛び込んで!かばって!!)
……
…………
………………
『なんでぇぶつかるんだよぉぉぉぉぉ!!
なんで!?どいつもコイツも自分の幅把握出来ねぇんだよ!?』
──潤が突然、声を張り上げた。
えっ……?
えっ……?
えっ……私、今“きゃっ♡ごめんなさい〜”って倒れ込んだはずなんだけど?
「いいかぁぁ!? あなた達二人は横に並ばす!すれ違う時にはジェットストリームアタックの様に縦に並ぶッッ!!」
潤が両手をワキワキさせながら、二人のチンピラ(エキストラ)を正面からガン詰めする。
「そして貴女も!自分家じゃないんだから!何でそんなゆっくり堂々とこっち来るんですか!?商店街の道幅知ってますか!?人の気持ち考えたことあります!?公共性ってご存じですか!?」
(えっ……なんか……めちゃくちゃ怒られてるんですけど……!?)
──計画、大狂い。
でも!!
私は更なる色気を出した!
倒れ込んだ姿勢から、ふわっと目線を上げ、潤を見つめ──
“心配して♡”のオーラを全開放!!
(これ!これがハニートラップの真骨頂!!)
つい抱きしめたくなるでしょ!?でしょ!?
……と。
「ほら立ってください」
潤、無表情で手を差し出す。
しかも──
全く動揺がない!?
(なに!?この空気……!)
(セクシーの“セ”も届いてないんですけど!?)
(まさか──この男、“色気”という感情を認識していない……!?)
──ヤバい。このままじゃまずい!
私は慌ててチンピラ男たちに合図を送る。
「……あーん?にいちゃんタダで済むとおもってんのかぁぁぁ?」
男が声を荒げる。──が、次の瞬間。
「っぷ……ふふふ……ぷぷぷッ……」
「おい聞いててあふひっぷぷぷきぃいてはっはっは!!」
──爆笑。
チンピラA、突然の腹筋崩壊。
(え、ちょ、何!?何事!?)
(計画と違うよね!?台本にないよね!?)
私はもう一人に助けを求めるように視線を送る。
男B「お、おい!このくそがぁぁぁぁ!」
──ブンッ!!
大ぶりなパンチを潤に向けて振り抜くが──
スッ。
クネッ。
なんか……なんかキモい動きで軽やかに回避した……!?
(なに今の……なんか……ヘビみたいな動きだった……!!)
──直後。
「アチョ〜アチョ!」
バッ!バババッ!!
潤の“謎のカンフー突き”が炸裂し、男Bがそのままベンチの方へ吹っ飛んでいった。
チンピラB「ぬっふぅぅっ!!?」
ドサァッ!
静まり返る商店街。
潤は静かに缶コーヒーを拾い直して、ホコリを払う。
「ったく……今日もやけに絡まれるな……」
(………………)
(…………いやいやいやいや!!!)
(何そのクネっとした動き!!そして“アチョ〜”って!!めちゃくちゃダサい!!)
(なのに……何で誰も勝ててないのよ!!!)
【あとがき小話:エンリ&ノアに寄せたら世界が終わった件】
作者『はい!!来ましたぁぁぁーーーッ!!』
潤「うるっせぇな!? 何が来たんだよ!」
作者『見てこれ!読たんからコメント!“エンリさんとノアちゃん推してます”って!!』
潤「……あー……うん。すげぇわかる。どっちも強いしな」
作者『それを聞いたヒロインズが……ちょっとザワついてまして……』
潤「嫌な予感しかしねぇ!!」
\ズンッ!!/
(廊下から足音とプレッシャー)
ユズハ(ノア風)「潤様、私だけを見てくださらないと……いけませんよぉ?」
潤「待て!? お前誰だよ!!」
ユズハ「ノアですけど? 見ての通り、完全に仕上げてきました♡」
潤「仕上げる方向性間違ってるからな!?語尾が軽い!!顔が笑ってる!!てかスカート短すぎ!!」
カエデ(エンリ風)「ふふ……潤さんが安心してくれるなら、それだけでウチは……嬉しいんやで?」
潤「関西弁抜けてねぇよ!?あと今完全に“誰かわからん寄りの女神”みたいになってんぞ!!」
ユズハ「もしかして~? 潤様って呼ばれると……興奮しちゃいますかぁ?」
潤「すーぐ小悪魔フィルター乗っけるのやめろ!!語尾に♡乗せんなノアで!!」
ミリー(ノア風)「じゅ、潤様ぁ……み、ミリーだけを見てください……!うぅぅ緊張で鼻水出ちゃいそう……!」
潤「出るな!!あとノアそんなテンパらないからな!?何だその声の震えと腰の低さ!!」
カエデ(継続)「ふふ……潤さん……今日はちょっと、隣、座っても……ええかな……?」
潤「やめとけぇぇぇぇ!!本物のエンリはそんなにためらわねぇ!!てかお前が座ったら絶対密着してくるだろ!!」
リア(ノア風)「潤様、私が一番ですよね?」
潤「無理すんなぁぁぁぁ!!そのトーンで言われても尋問にしか聞こえないんだよ!!“私が一番ですよね?”(圧)って怖い怖い!!」
ユズハ(自滅)「……やっぱ無理。ノアちゃんの“潤様”って、何か……照れる……あはっ♡」
潤「急に素に戻んな!?ノアが見てたら泣くぞ!!」
カエデ(自滅)「ウチ、無理や……エンリちゃんって、なんか“優しさで全員消毒”してくるやん?ウチ、途中でギャグ入れたなるもん……」
ミリー(自滅)「ミリーもノアちゃんの真似してたら、途中で“ねぇねぇぎゅーして!”って言いそうになっちゃったの……違うのぉぉぉ!!」
リア(自滅)「分析結果──“やっぱり本人が一番強い”。模倣には限界がある。終了」
潤「お前ら全員、キャラ乗っ取る前に一回落ち着けって!!」
作者『というわけで!エンリ&ノア推しの読たん、ありがとうございます!ご本人たちは──』
\ズドン!/(本物の登場音)
ノア「潤様。私のモノマネで遊んでいた皆様に、お仕置きの許可をいただけますか?」
エンリ「うふふ……私の真似? それはそれは……光栄ですね。ふふふふふふふふふふふふ」
潤「ふ、ふたりとも顔が笑ってない……!!全然笑ってない!!!」
作者『え〜と、今日のあとがきはここまでにしておきます!ね!?読たんもそう思うよね!?よね!?』
潤「こっち見るな!!お前が引き金引いたんだろ!!」
──
あなたの推し、全力で待ってます。が、寄せすぎると命が危ないので注意。




