第150話『俺、ヒロイン出をする』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
──手をワキワキしながら、俺はイヨにじりじりと迫っていた。
「ええのんか……ええのんか……?」
ワキワキワキワキワキワキ(手の動きがカサカサのゴキブリ級)
「ひ、ひいぃぃっ……! わ、私ほんとに、知らないですぅぅ……ふぇぇぇん……!」
胸元を押さえて涙目で後退するイヨ。
でも“周りからは彼女が見えない”という地獄仕様により、
潤が一人で空間にワキワキしてるようにしか見えない光景が完成していた。
「うっそつけコラァァァ!!」
「お前の仲間の暗殺者のクセにぃぃぃ!
せめてハグでLoppi潰すくらいの説明はしてくれやぁぁぁぁぁ!」
──俺はさらに距離を詰め、
両手を狂ったワイパーのごとく超高速ワキワキ状態に突入。
「お゛い゛っ……前もって言われてればッ!!
俺はなッ! あんな怖ぇ目にッ! 遭わずに済んだかもしれねぇんだよぉぉぉぉ!!」
──ギャァァァァ!!
とうとうイヨが床にしゃがみ込み、涙で頬をぐちゃぐちゃにしながら両手を合わせてきた。
「だ、だれかたすけてぇぇ……ひっぐ……じゅんさん……こわいぃ……!」
そのときだった。
「やめーい!!!」
バアァァァン!!
俺の後頭部に風を切って振り抜かれたカエデのハリセンがフルスイング直撃!!!
「がっふぅぅぅっ!!? 痛っっったぁああああ!!」
「潤くん!アホかいな!
なにが“ええのんか”や!? “あかんに決まっとるやろ!”やっちゅーねん!!」
「じゅんくん、もう〜〜〜! 泣かしちゃだめって、ミリー前にも言ったもん〜!ぷんすこ!」
「せんぱ〜い……。ちょっとは反省してくださいよ〜。
ユズハ、こう見えて優しいから減点だけで済ませてあげてますけど?」
「潤様。……その手の動き、私専用ではなかったのですか?」
「暴力は、正しさから外れます。
悲しませる行為は──わたくし、認めませんよ?」
「……はぁ。稚拙にも程がありますね。
この部屋、いったい“いつの時代”なんですか……?」
「お前らぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺は涙目で叫んだ。怒号じゃない、これは悲鳴だった!
「俺がどんなけ怖い思いしたのか、誰も分かってないんだろおぉぉぉぉぉ!?!?」
→ 全員「うん、わかってない」と無言の圧を返してくる。
──だめだ。こいつら、何もわかってねぇ。
「くっそぉぉぉぉぉ……いいよもう……」
全身に哀愁を漂わせながら、俺は玄関へ向かい、クロックスを勢いよく履いた。
「誰もわかってくれないなら──出てってやるよ……!」
バタン!
だが次の瞬間、ドアの向こうでつぶやくように声が漏れた。
「……家出、もとい……ヒロイン出してやるわーーーーーーーーっ!!!」
その雄叫びとともに、
俺は街へと駆け出していた──
──ヒロイン出した俺は、コンビニで買った微糖コーヒーを片手に、商店街のベンチに座っていた。
「……はぁ……」
──家出はした。だが、腹が減る。
心は減っている。主に“信用”が。
「これが……社会的敗北ってやつか……」
──と、そのとき。
「あ……っ、すみませんっ!」
──人影が、俺の視界の左からすっと入り、
そのままぶつかりそうになって、ぎりぎりで止まった。
「っ……」
俺は反射的に手を伸ばして、女性の腕を軽く支える。
「うわ、ごめんなさいっ! 大丈夫でした……?」
「……あ、はい。こっちこそ……」
──目の前の女性は、
柔らかなセミロングの髪。
品のある仕草。
そして、何よりも──
(……え、ちょっと待って……)
(めっちゃ綺麗な人なんだけど……!?)
「ごめんなさい、つい急ぎ足になっちゃって……」
彼女はふわっと笑いながら、俺にぺこりとお辞儀をする。
その仕草が、なんというか……洗練されてるというか、
テレビとかで見る女優みたいな……
「いえ、大丈夫です。怪我とかもないですし……」
「よかったぁ……あのっ」
──ん?
「実は、私ひとりで街を歩いてたら、ちょっと困ってたところで……。
その、もしよかったら……少しだけ、お話できたり……しませんか?」
(……ん?)
(なんだ?……なんだこの展開……)
(でもこの人、別に怪しい感じもしないし……)
──美人だけど。
たしかに、かなりのレベルの美人だけど。
(……いや、でも……)
(もしかして──今日は、運がいい日ってことなのか……?)
俺は缶コーヒーを一口すすった。
「えっと……俺、特に用事もないんで。少しくらいなら、大丈夫ですよ」
「……ふふ、よかった。ありがとうございます」
──笑顔が柔らかい。
不思議と、ヒロインズに囲まれてる時のような圧迫感もない。
ただ、自然に会話が始まる──そんな雰囲気だった。
「じゃあ……あっちのカフェ、知ってますか? すごく落ち着けるんですよ」
「……ああ、見たことあるかも」
「よかった。じゃあ、行きましょ?」
彼女がふわりと歩き出す。
俺はそれを、当たり前のように追いかけていた。
──このとき俺はまだ知らなかった。
この人が、“命を奪いに来た”暗殺者だったなんてことを──
【あとがき小話】
あなたに相性ピッタリヒロイン診断!
潤『またとんでもないタイトルから始まってんな……』
作者『診断企画だよ!読たんがどのヒロインと相性良いか一目で分かる!』
潤『俺の存在も含まれてるあたり、地味に心配なんだけど……』
作者『当てはまった数で結果が変わる!さぁ、診断スタート!!』
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以下の項目、いくつ当てはまる?
1.無邪気で明るい子に振り回されたい
2.クールな理論派の一言にゾクッとしたい
3.母性と優しさで包み込まれたい
4.甘やかされながらちょっと独占されたい
5.ボケとノリのツッコミを日常に欲してる
6.小悪魔に翻弄されるの、ちょっと好き
7.推しのために人生賭ける覚悟がある
8.理不尽な目に遭っても、笑って流せる
9.どんなことでも「まぁ、ええか」と言える
10.とりあえずこの作品を最後まで読んでる
11.あの社長(潤)と一緒に苦労したいと思った
12.何故か作者のテンションにちょっと笑ってしまった
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潤『12個中、当てはまった数で──お前の未来が決まる……!』
作者『では、診断結果へGO!!』
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診断結果
【0〜2個】
潤タイプ
「人生に巻き込まれがち。でも流されるスキル持ち。」
潤『俺の苦労、分かってくれる人いたぁ!?』
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【3〜5個】
リア or ノアタイプ
「理屈で動く派。でも時々甘えたくなる裏側も。」
リア『あなたは冷静な判断ができます。……その“はず”です。』
ノア『私だけを選んでくださいますよね……?』
潤『おいノア、今の完全に圧だったよな!?』
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【6〜8個】
カエデ or ミリータイプ
「情熱とテンションと勢いで生きてる人」
カエデ『ウチに任せとき!相性ぴったりって書いてるやん♪』
ミリー『えへへ〜♪じゃあじゃあ今日から毎日一緒にお昼寝ねっ!』
潤『いや仕事は!?人生ペース乱されるぞ!?』
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【9〜10個】
ユズハタイプ
「翻弄されたいドM……じゃなくて構われたい派」
ユズハ『ふふっ、ねぇ先輩?正直ちょっとゾクッとしましたよね〜?♡』
潤『怖い怖い怖い!お前はいつも一線越えるんだよ!!』
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【11個】
エンリタイプ
「愛されたい。尽くされたい。そして甘えたい。」
エンリ『ふふっ……あなたが望むなら、全部してあげますよ?』
潤『怖い。全包囲網で包まれるって怖い。嬉しいけど怖い!』
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【12個】
作者タイプ(末期)
「もはやキャラでは満足できない。作者と会話したい読者」
作者『ようこそ、こちら側へ……一緒に発光しようか?(キュイーン)』
潤『うわ来たぁーーーッ!!発光オチやめろってあれほど!』
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作者『ということで、君の結果はどうだった? コメント欄でこっそり教えてね!』
潤『“こっそり”とか言ってガン見する気満々じゃねぇか……』
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さぁ、あなたのヒロインはどの子?
診断結果と一緒に「コメント」「感想」「叫び声」でもなんでも大歓迎です。
あと、12個全部当てはまった人は……すでに君も“事件の一員”だ。




