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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第2章『作者がやりたいことやるでしょう』
169/263

第147話『俺、追いかけられる』

【読たんへお願い!】


作者の夢──

ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)


え?真面目な目標じゃないって?

うるさいっ!!

作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)


この夢を叶えるためには──

もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!



評価

ブクマ

コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)

リアクション


あなたのアクション、全部が……

“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!

あなたが思っている以上に──

あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。


ブクマ、評価、コメント、リアクション。

その一つ一つが、

「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。




可愛いけどやべー子たち!

愛しいのに社会壊すヒロインたち!


このバカで全力で尊いヒロインたちを、

もっと世界に広めるために──


お願い!

あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!



今後の目標:

「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!


その第一歩を、あなたの一票で……!



俺は逃げる。


全力で、死ぬ気で、魂を削って。


幸い、相手は巨体──でかいわりに足は遅い。

いや、“本当に微妙に”遅い。

あと3cm身長が高かったら逆に速くなってたかもしれないギリのラインで“かろうじて逃げ切れてる”。


『早過ぎんだろぉォォォォ!!』


俺が遅いのか、あいつが速いのか──いやそんなのどうでもいい!

脳が酸欠になるレベルで走ってるのに、後ろから「スゥ……スゥ……」って湿度高めの吐息が聞こえてくる恐怖、わかるか!?


──その時、曲がり角!


(右か!?いや左か!?いやどっちもやばい!)


瞬時の判断で、俺は**“もっとヤバそうな方”に賭けた。**


ガラガラッ!!


『いらっしゃいませにゃーん♪』


(あっぶねぇ!今度はメイド喫茶かよ……!)


──いや、猫耳メイド喫茶。


(完全に場違いな俺……そして天国のような空間……)


……どうする? 出る?

いや、この状況で外に戻るのは“即死”と同義。

俺は迷わず中に入り──席に座る。


(ここは……俺の命を救う……最後の聖域……)


注文を済ませ、震える足をテーブルの下で隠しながら呼吸を整える。

ふと顔を上げれば、店員がどの子も可愛い。

優しい声。笑顔。フリフリの衣装。

──これが癒しか……今なら全人類に優しくできそう……


そんなことを思いながら、ラテを待つ俺の耳に──


『おまたせしましたにゃん!♡』


……この声は。


(ま、まさか──いや違う、違ってくれ……!)


恐る恐る振り向くと──


そこには、


「じゅぅぅぅんくぅぅぅん♡ おまたせにゃんにゃんこぉ〜♡」


──地獄の再来。


いや地獄でも「門前払い」されるレベルの“なにか”が、

完全に猫耳仕様でこちらに笑いかけていた。


しかも今回は、

猫耳カチューシャ+チョーカー+鈴付き+フリルメイド服(※胸元パツパツ)という、

“アウトな組み合わせ”フル装備。


(この世界に“アウト”を裁く神はいねぇのか!?)


しかも!


「じゅんくんのご注文、特製にゃんにゃん♡ラテでーす♡」


そう言って差し出されたマグカップには──

**チョコで書かれた「潤♡LOVE」**の文字。


──殺意が湧いた。


いやそれ通り越して**“カフェインアレルギーになりそう”。**


(ていうか何でバレた!?GPS!?俺、今日スマホの電源入れてないよな!?)


(そもそも店員の制服じゃねーだろ!?なぜ誰も止めない!?)


「じゅぅぅぅんくぅぅぅん……飲ませてあげるにゃん♡ あ〜んっ♡」


(誰か!!! 口を開けたら終わる!!!)


もう本能が叫んでいた。

これは“飲むかどうか”の選択ではない。

“生存か死”かの選択だ!


俺は──立ち上がる!


「すみません!この世の終わりを見ましたッッッ!!」


叫びながら、店の裏口を全力で蹴破るように飛び出す!


──逃走、再開。


後ろから聞こえてくるのは──


「ぐふっ♡ 潤くぅぅぅん、待ってぇぇぇぇ♡ にゃおぉぉぉぉん♡」


全力疾走する俺の背後に、

あの声が響き渡り、ついにはガラスまでビリビリ震えていた。


(誰だよ、“声は届く”って言った奴……届き過ぎなんだよ!!)


──逃げた先は、街の公園。


「……はぁ、はぁ……やべぇ……!」


もうダメだ。肺が焼ける。

ベンチに崩れ落ちるように腰を下ろし、周囲を確認する。


(……いない。よし。いない……たぶん)


夕暮れの光が、公園の木々を金色に染めている。

風が心地良い。

老人たちが将棋を指し、犬が散歩し、子供がブランコで笑う。


──平和な公園。


(……だよな?)


ちらっと視線を左に向けると──


「……」


(……ん?)


ベンチの隣に、ガタイの良い老人が座っていた。

白髪。杖。シワの深い顔。

──ただし、異様に胸板が厚い。背筋がピンッッとしてる。


(……おい待て)


(なんで老人が“首筋にチョーカー”巻いてんだよ!!!)


──全身に戦慄が走る。


『また来やがったァァァァァ!!』


即・立ち上がって全力疾走!


──逃げる!



向かった先は、コンビニ。


だが──


(……なんか入り口に、ヤケに背の高い店員が……)


店の前には、明らかに190超えの**“コンビニ制服を着たデカすぎる店員”**が立っていた。


名札には──


『ミ・リ・ー』


(バレバレすぎるだろお前ェェェ!!)


制服はパッツパツ。

名札は手書きでマジック。

腰には鈴がついてて、風が吹くたびに「チリン♪」と鳴ってる。


俺はコンビニの自動ドアすら通らず──


『店員が目立ちすぎてて通れねぇよ!!!』


絶叫しながらまた方向転換!



次の瞬間には──

俺は路地裏のベンチにへたり込んでいた。


「……くそっ、どうなってんだよ……なんで……」


(なんでどこにでもいるんだ……?)


誰かに尾けられてる──そう思った瞬間。


「ふぅ〜〜、今日はいい天気にゃんこぉ〜……」


──聞き覚えのある、終末のフレーズ。


ゆっくりと、恐る恐る隣を振り向くと……


もう、いた。


ベンチのすぐ横に、**さりげなく“パーカー姿の擬態男”**が座っていた。


「にゃふぅ〜……隣、失礼するにゃ♡」


俺の喉が詰まる。


(──なんで……!?)


(追ってくるどころか……先回りしてやがる……!?)


──静かな絶望。


「じゅぅぅぅんくぅぅぅん……どこ行っても、会える運命だね♡」


(運命が濁点だらけなんだよお前との間だけはァァァァァ!!!)




【あとがき小話:ユズハの夏の休日 — 一日編】


09:30


(※休日なので爆睡中)

ぐーすかぴー。抱き枕をきゅっと抱いて、寝返りひとつ。


「……むにゃ……潤先輩……それはちょっと反則かもですよ……♡」


寝言の内容は、小悪魔のくせに割と夢見がち。

そして本人は完全に記憶にない。



10:00


ゆっくり起床。

ベッドの上で髪をかき上げ、スマホを手に取り──

まず開くのは潤のSNS。


「ん〜? 今日も更新なし、ですかぁ〜?」


言いながらにやけるその顔。

完全に“更新を待ってた顔”。


「……あ〜あ。会いたいな〜……なーんて。ふふっ、言うだけならタダですよね?」


誰もいない部屋なのに、ちょっと照れ笑い。



11:30


リビングで音楽かけながら、冷たいドリンク作り。


氷をカランと鳴らしながら、

「ねぇ、潤先輩がもし今ここにいたら、あーん♡ってしてくれますぅ?」

とか言いながら、ストロー咥えてくるくる回す──


でも、そのまま無言で天井を見上げる時間ができちゃう。


「……ほんとに来てくれたり……しませんかねぇ、突然」


その瞳、ちょっとだけ寂しそう。



13:00


外に出る。目的は「スイーツ巡り」と「偶然の出会い(妄想)」。


でも、

「あれ〜? 先輩がたまたまこのカフェにいたら〜? とか、ないか〜」


とか言いながら、スマホのカメラロールには**「映える潤向け写真」**ばかり。


自撮りに見せかけて、テーブルのドリンクと顔半分とか──

「この距離感が、先輩の目線ってことですよ〜♡」

みたいな“偶像用素材”を大量生産。



15:00


日差しを避けて映画館へ。

ホラーとか恋愛映画とか──なんとなく一人で観ててもつまらなくて。


「横でびくってなる潤先輩、ちょっと見たかったかも〜……なんて♡」


でも、手を繋がれる想像までしてちょっと赤くなってる。


「え、なに照れてんの私……バカ……でも……ふふ、アリかも♡」



17:30


買い物の帰り道。

突然、店先で水着のディスプレイが目に入る。


「ん〜……やっぱ白か紺がいいかな〜? 先輩どっちが好きかな〜?」


他人の視線も気にせず、店先で水着に指を這わせて、

「え?これ見てるんじゃなくて、潤先輩に見せること考えてるんですよぉ?」と、誰もいないのに挑発的にウィンク。


……でも、数歩後ろで静かにため息。


「ホントに見てくれたらなぁ……先輩……」



19:00


部屋に戻ってシャワー。

湯上がりのスチームミストを浴びながら、化粧水をぽんぽん。


「だ〜れも見てないのに、こんなにケアするのってバカみたい……あ。でも、もし明日会えたら……」


潤に「今日いい香りするね」って言われる妄想で、

全力でトリートメント塗ってる。



20:30


ベッドに転がって、お気に入りのぬいぐるみ抱きしめながら、潤の画像フォルダをスクロール。


「え〜これ絶対不意打ちで撮ったやつですよね〜! でも顔は整ってるって……罪深い〜♡」


そのまま、ぬいぐるみ抱きしめてゴロゴロ転がる。


「ねぇ先輩? もし今電話かかってきたら、速攻で甘え倒しますよ? はぁ〜……来ないかなぁ……♡」



22:00


眠る前にお布団へダイブ。


スマホ片手に、LINEのトーク画面を開いて──でも何も送らずに眺めるだけ。


「“会いたいです♡”って送ったら、先輩……なんて返すかなぁ……」


そう呟きながらも、

画面はそっと閉じられる。


「……バカ。ちゃんと、こっちから言わせる気ですか?」


でもその口元は、ずっと笑ってる。



作者:pyoco(“翻弄する側”が、一番落ちてる)

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