第145話『俺、殺し屋の会議に参加させてもらえない奴と出会う』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
──この“サイレントアサシン”……もといイヨが言うには。
『えっと……私……』
──その時、彼女の回想が始まった。
???『今から《五影会議》を始めるッ!! 本日の標的は──これだ!』
──ドンッ!!
掲げられたのは──俺の顔写真(寝起き・口半開き・目が虚ろ)だった。
???『で? またサイレントアサシンは居ねぇのかよ? アイツ、毎回ドタキャンかよ!』
イヨ『あのっ……わ、私……ここに……』
???『いーつーも来ないじゃない。影の存在(笑)なんだから仕方ないでしょ? ていうか報酬は?』
???『そりゃもちろん──“早いもん勝ち”だ』
──その場にいた三人の殺し屋たちは、にやりと笑う。
イヨ『あ、あの……せっかくなら……こ、協力して倒した方が……その……成功率も上がると……っ』
???『ハァ? てめぇ、独り占め狙ってんじゃねーだろーな?』
???『まぁいいわ。せいぜい頑張んなさいな……死なない程度に』
──次々と影たちは姿を掻き消し、音もなく闇に溶けていく。
イヨ『ふぇぇぇん……“おいでがないで”……』
──静寂が残った。
『──って事があったんです……』
『……お前、本当に可哀想だな……』
『ひっぐ……私……みんなで……行こうって……ひっぐ……言ったのにぃ……』
──遠足感覚で来られても困るわ!!
『んで? そいつらの情報とか無いのかよ?』
『これでも……ぷ、プロです! しょ、喋りません!』
──そこに、リアがすっ……と立ち上がる。
『潤……部屋を出てなさい』
『えっ……? なんで俺が──』
『出て』
『……はい』
──この人に逆らうとろくなことがないと本能が囁いたため、素直に部屋を後にした。
その直後──
『なっ……何するんですか!? ちょ、そこは……そこは絶対に話さないで……ひゃん!? やめっ、助けて〜〜〜〜!?』
……なんかすごい声聞こえたんだけど!?
いや、何!?何が起きてんの!?
っていうか、なんで俺は出てきちゃったんだよォォォォ!
──めちゃくちゃ気になる!
むしろ、ドアに耳くっつけたいレベルで気になるッ!!
でもそんなことをする勇気もなく……悶々と、ただただ時間だけが過ぎていった。
──ようやく、扉が開く。
『うぅ……もうお嫁に行けません……』
泣きじゃくるイヨ。肩を震わせ、魂が抜けかけている。
──その後ろで、リアが淡々と──というか、いつも通りの無表情で一言。
『恐らく次に来る刺客はわかったわ。……“ラブアンドピース”という男よ。情報を集めるために、私は皆のところへ行くわ』
『ラブアンドピース……? 全然、名前から平和感がないんだけど……それで俺は?』
『あなたは、ここで待機してなさい。……さ、行くわよ、イヨ』
──トボトボと、魂を抜かれたような足取りでついていくイヨ。
俺はただ、ぽつんと部屋に取り残され──
(なぁ……俺って今、なんの役に立ってる?)
──軽く現実逃避しかけるのであった。
【あとがき小話:ミリーの夏の休日 — 一日編】
06:00
ぱちっ。
目が覚めた瞬間、ミリーは思わず笑顔になる。
だって今日は──夏休みの、まるまる一日フリーデイなんだもん!
「おっはよ~、夏~っ♪」
髪をくしゃくしゃにしたまま、ベッドの上でごろごろ転がる。
一人暮らしの部屋の中、小さなぬいぐるみをぎゅって抱きしめて──
「ふふっ、潤くんの夢、また見ちゃった♪ 今日も会えるといいなぁ〜……」
ちょっぴり、寂しいのは夏の朝の匂いのせいにするの。
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07:00
冷たい麦茶と、カットスイカで簡単モーニング。
テレビをつけたら夏特集のグルメ番組。
けどミリーは、食レポよりもナビゲーターの女子アナさんに釘付け。
「……潤くんが“かわいい”って言う女の子、こういう感じ……?」
こくり。
自分の髪を結って、同じ髪型にしてみる。
鏡の前で首をかしげて──
「えへへっ、ちょっとだけ大人っぽくなれたかな?」
誰に見せるでもないけど、“見せたい”気持ちは止まらない。
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09:30
日焼け止めをばっちり塗って、お気に入りの夏ワンピでお出かけ準備。
目的地は──駅前のショッピングモール。
今日のミッションは、“潤くんが喜びそうな夏グッズを探すこと”!
「わぁぁっ! このTシャツ、潤くんに似合いそう……でもこっちも……ああああ選べない~!!」
完全に一人脳内会議開催中。
服屋の店員さんに「彼氏さん用ですか?」って聞かれて、
「い、いえ、そのっ……べ、勉強仲間ですっっ!」と爆速否定してしまう辺り、まだまだちょろい。
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12:00
フードコートでランチ。
でも、食べてる途中にスマホを見て──
「あっ、潤くん、今オンラインかも……♡」
さっき買ったキーホルダーを写メして、「どっちが好き?」ってDM送る。
即既読になるとテンションMAX!
でも返信は──来ない。
「あぅ……既読スルーってやつぅぅ……」
がくりとテーブルに突っ伏すが、5分後には「ふふっ、潤くん忙しいのかな? がんばって〜」とケロっと笑顔に戻る。
この回復力、ミリークオリティ。
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14:00
クーラーの効いた映画館で、話題のアニメ映画を鑑賞。
だけど内容はほとんど頭に入ってこない。
「ヒロインちゃん……潤くんにちょっと似てる声かも……」
感情移入がすごすぎて、ヒーローがやられるシーンで号泣。
周りの小学生に心配されるレベルで涙をこぼしてしまう。
「ぜ、絶対負けないで……! だって、潤くんだって、最後には絶対に──!」
心の中で、完全に主演=潤くんに置き換えられていた。
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16:00
帰り道のコンビニでアイスを買って、
家に帰る途中の公園でベンチに座り、空を見上げて──
「……潤くん、今何してるかなぁ?」
蝉の声と、アイスの冷たさと、
ちょっとだけ切なくなる夏の空気。
でも、ミリーの笑顔は消えない。
「ねぇ、潤くんがいるだけで、ミリーの毎日って、特別なんだよ?」
届かないってわかってても、つい呟いちゃうのがミリー。
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18:30
シャワーの後は、お気に入りのパジャマに着替えて、
うちわ片手にクーラーの風を独り占め。
「ふぅ〜、夏って感じぃ〜〜〜!」
ふと、スマホを見ると──
お昼のDMに、潤からひと言だけ返ってきていた。
『うさぎのやつ。お前らしい』
その短い文を見た瞬間──
ミリーの顔が、ぽわぁって赤くなる。
「えへへ……うさぎ、ミリーっぽいって……潤くん、見てくれてたんだ……♡」
この一言で、今日という日が“最高の夏”に変わる。
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21:00
ベッドにダイブして、ぬいぐるみを抱えて転がる。
BGMは潤が以前好きだと言っていた音楽アプリの夏プレイリスト。
「また会いたいなぁ〜……明日、偶然ばったり会えたりしないかなぁ〜……」
目を閉じると、今日の潤のひと言が頭の中で何度もリピートされる。
笑って、照れて、頬を隠して──
「……うさぎって、ほんとに似てる?」
独り言は、やがて静かな寝息に変わる。
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22:00
部屋の灯りが消えて、静けさだけが残る。
でも、ミリーの心の中には、ちゃんと今日の“幸せ”が残ってる。
『明日も、潤くんに会えますように──』
願いながら、夢の中でもう一度、今日をやり直す準備をしてる。
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作者:pyoco(全力で甘えられる夏の勇気)