第144話『俺、揉む』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
⸻
評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
──あんな事件のあと。
頬の痛みと、目当ての才能を得られなかった絶望感を引きずりながら、俺は翌朝、いつものように会社に出勤する準備をしていた。
……まあ、目元は腫れてるし、心はずっと雨だけどな。
ピロン。
スマホが鳴る。
画面には──リアの名前。
内容はひとこと。
「久松先輩のもとへ。今すぐに」
えっ、今すぐ?
この状態で?
昨日、命狙われたばかりなんだけど?
(あと4人もいる暗殺者のうち、たった1人でこのダメージって……俺、週末まで生きてる確率どのくらいだ?)
──それでも行かないと、たぶんリアに論破される。
──────
電柱社──久松先輩の開発室。
「どうもー久松先輩!生きてますかー?」
「げっ!」
部屋の奥では、亡霊のような形相で、謎の基盤を黙々と組み立てている久松先輩……。
その横、ソファには──リアがまるで自分の部屋か何かのように、堂々と読書中。
「いや、どの立場?オフィスを寝室化しないで?」
俺はとりあえず椅子に腰掛け、リアに問いかける。
「てかさ、俺こんなことしてる場合じゃなくない?もっと命守った方がいいんじゃ……」
リアは、本から目を離さず
「その“命”を脅かしてる暗殺チームの件よ。その前に──お茶を」
スッ──。
えっ?
気づけば、俺の前にホカホカの湯気をたてた湯のみが置かれていた。
「どこから湧いた!?どのルートで!?!?」
リアはすっと本を閉じて
「茶菓子も欲しいわね……」
スッ──。
目の前に小皿に載った羊羹と煎餅が現れる。
「いやオバケか!?てか出せるなら最初からセットで出してくれよ!!」
バンッ!
俺はガタンと椅子を倒しながら立ち上がる。
「絶対いるだろ!?サイレントアサシン!お前今すぐ出てこい!」
リアは超淡々と
「ええ。そこにいるわよ?」
「やっぱりかあああああああああああ!!!!」
指をさされた方向を見てみるが、そこには何もない──ように見えるだけ。
俺は即座にスキルウインドウを開く。
《【監視スキル:発動中】──対象:影我薄イヨ(サイレントアサシン)》
名前、出てんじゃねぇか!!!
「ちょ、そいつここで何して……!?」
リアはあきれ気味に
「大丈夫よ。**この馬鹿!**のせいで危うく私たち全員逮捕されそうになったけど!」
「おいおい待て!?俺何もしてない!?」
──話を聞くと、昨夜。
サイレントアサシンは社員総出+ヒロインズによって拘束され、交番へ。
しかし。
認知されない+社員の奇抜すぎる格好のせいで、“逆にうちが逮捕されそうになる”事件が勃発。
その場は何とか誤魔化したらしいが、全員精神的にかなり疲弊したらしい。
「本当、彼女のせいでとんだ災難だったわ……一度認識すれば普通に見えるのに……余程の鈍感じゃない限りね」
「鈍感……?」
「……俺、鈍感……?」
「……いや、それよりも気になることがある。今“彼女”って言った?」
「言ったわよ?」
「年齢は?」
「18かそこらかしら」
「身長は?」
リア「カエデくらいかしら」
……それ、ほぼカエデじゃねぇか。
俺は膝をわずかに曲げ、手を前に出して慎重に──前進!
ス……
ムニュッ。
柔らかい感触が、俺の手のひらに伝わった──!!
バチィィィン!!
ぶふぇッ!!!
リアは何故か納得している
「──確かに。触感+記憶。合理的判断だったとは思うけれど」
「っっっはぁ……悔いは……ない……!」
倒れながらも、俺は誇らしく目を閉じ──
……っていうか、なんで平手打ち当たるの!?
(……ってことは、つまり)
目を開けると、そこには──
気がめちゃくちゃ弱そうな、ほとんど影みたいな少女が、もじもじと立っていた。
「……これが……サイレントアサシン……?」
「ええ。彼女が、“気配遮断・存在感抹消・音無殺”の3セット持ち……暗殺チームの第1の刺客よ」
俺「いや……もっとオーラとか、ラスボス感ある奴想像してたんですけど!?」
サイレントアサシン──もとい“イヨ”は、胸元を押さえながら、顔を真っ赤にしてうつむく。
「えと……あの……私は……その……っ」
昨日、あれだけの激闘を繰り広げたはずなんだが──
「テメェ!それでも伝説の殺し屋かぁぁああ!」
俺のツッコミに、ピクッと反応して背筋を伸ばす。
「はひっ!? あた……私は……っ!」
語尾がすでに泣き声じゃねぇか。
ぶるぶる震える彼女の代わりに、リアが涼しい顔で本を閉じた。
「彼女の話によると──彼女は“二代目”よ」
「二代目?」
「ええ。初代サイレントアサシンは……つい先日、任務中に骨折して病院に行ったらしいけれど……」
リアがそこで、ふっと視線を逸らした。
「……診てもらえず……いえ、“気づいてもらえず”死亡したらしいわ」
「いやいやいやいや待て待て!!」
突っ込まずにいられるか。
「気づかれず死亡ってどういうこと!? 死に際で存在スルーされたの!? 気配遮断が強すぎて医療の恩恵すら受けられなかったの!?」
「そうよ?」
あっさり肯定すな!
「で、代わりに──最も才能ある一番弟子の彼女が継いだ……ということらしいわ」
そんな悲惨な承継ありかよ……!
イヨはしくしくと泣き始めていた。
「よ、よりによって……は、初任務が……私のこと、き、気付ける人だなんてぇ……うぅ……ぐすん」
「メソメソするなぁぁああ!!」
「ひゃいっ!?!」
昨日の俺、こいつとあの死闘繰り広げてたの……?
いやもう、膝が勝手に折れた。崩れ落ちる。
(サイレントアサシン、俺の全力に対する答えがこれ……!?)
──そのとき。
「できたっすーーーーーーーー!!!」
ひときわ高い奇声が部屋に響き渡った。
「うおっ!?」
久松先輩だ。
なんか勝手に机の下で何かしてると思ったら、満面の笑みでぐったり倒れてきた。その手に握られていたのは──奇妙な銀の輪。
俺が受け取ろうとすると、そのまま久松先輩は崩れ落ちた。
「……先輩!?」
「やりきったっす……電源入れたら……なる……から……」
完全に燃え尽きてる……!
俺はとりあえずその輪っかを拾い上げ、イヨの腕に──
カチャリ。
「……え?」
不安そうなイヨの手首に、銀の腕輪がはめられていた。
リアがにっこりと告げる。
「これ、GPS&電気ショック付き懲罰型行動監視リング。つまり“逃げたら終わり”ね」
「ちょ、ちょっと待ってください! これ、何ですかっ!?」
「今後あなたの居場所は常時監視。私たち以外には存在が認識されない以上、社会的信用ゼロのあなたが逃げても──ただの不審者よ」
ひどい理屈なのに正論……!
「な、なにか……その、もし……“やらかしたら”どうなるんですか……?」
イヨが恐る恐る訊いた。
リアは静かに、そして冷たく微笑む。
「──死ぬわよ?」
「ひぃぃぃ!?!?」
「大丈夫、あくまで“法的ではなく感情的に”だけど」
フォローの意味ゼロかよ!!
ガクガク震えるイヨの様子を見て、思わず俺は同情してしまった。
(なんか……昨日あれだけやり合ったのに……これはこれで、可哀想すぎるだろ……)
肩を落とすイヨの姿を見て、俺は小さくため息をついた。
「……まぁ、殺しに来たことは忘れてやらねぇけどな。とりあえず今は“俺の知人”ってことで保護対象にしといてやるよ」
「え……ほ、ほんとに……?」
「まぁ……そういう立場になっちまったからな」
俺の言葉に、イヨがちょっとだけ笑った。
けどその直後──
「……で、潤? その“胸を揉んだ件”については?」
「ギクゥゥゥ!!?」
リアの眼鏡が、すぅっと光を反射した。
ああ……やっぱり昨日も今日も、俺の人生は絶望に包まれてる──!
【あとがき小話】
作者『読たんのヴィジュアルを公開したよー!』
作者『これが、作者ワールドにログインした者の最終形態……その名も──』
\ザ・ワールド!!/
潤『だからそれ、完全に某ジョ◯ョの時間停止スタンドだから!!権利的に秒でアウト!!』
作者『ふふ……じゃあ次は俺のヴィジュアル公開も視野に──』
潤『やめとけって!!バニー服着た筋肉質のおっさんアップしたらサイトからBANされる可能性あるぞ!?』
作者『でも見てくれ……この肉体美……筋肉×バニー×発光──』
潤『はい、完全にアウトォォォ!!!!!』
そこに──
ノア『潤様の読たんが怖がります。消去しましょう』
ユズハ『えー?でもちょっと見てみたくないですかぁ?先輩の反応♡』
エンリ『ふふっ、作者さん、私は味方です。反省室でじっくり語り合いましょう?』
リア『……倫理規約第3項に違反しています。処理します』
カエデ『なぁ潤くん?ウチの読たんが震えとるやろ?なぁ?』
ミリー『おじさんのバニー服より、ミリーがバニーする方が嬉しいでしょ!?ね!?ね!?』
作者『えっ、こわっ!?何このフルボッコ構成!?』
\バタン!!(反省室再突入)/
潤『……何だよこのあとがき。読たんが震える理由、作者のせいだったわ』
読たんのヴィジュアルは活動報告にて