第143話『俺、お目当ての才能がある』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
──帰宅した俺は、まず自分の部屋の扉を慎重に閉め、
中に“何かが入ってきた気配”がないかを10回くらい確認してから、ようやく息を吐いた。
「……よし、始めるか……」
──生き残り作戦、発動。
手順通り、まずは“いつも通りの”夜を演出する。
普段通りに料理して、普段通りに食べる。
唐揚げとご飯、もやしスープ──
……って暗殺対象が取るにしては陽気すぎる献立だろ俺。
食後、テレビをつけて、アニメを流す。
録画してた2話分まとめ見スタート。
──そして、そのすぐ隣の椅子。
そこに──いる。
たぶん。いや、絶対。
【スキルウインドウ:反応あり】
あいつが行動を起こす、その一瞬を逃さないために、
俺はあえて“何もしていない風”を装って座り続けた。
「……絶対生き延びる……!」
その時を見極めるために、
ポテチの袋を開け、指先でひとつまみ──
スッ……
「……あ?」
スッ……。
(今、なんか……隣からポテチ吸われた音しなかった!?)
スッ……スッ……。
──気のせいじゃなかった。
こいつ……俺の隣で……定期的にポテチ食ってやがる。
「いやいやいやいやお前!!!」
(何!?“伝説の殺し屋”ってそういう意味だったの!?
テレビ見ながらポテチ食うのが“殺し”って意味だったの!?!?)
「なめ腐りすぎだろぉぉぉぉぉ!!!!!」(もちろん心の声)
──もはや“共に過ごすルームメイト感”。
暗殺じゃなくて、普通に一人暮らしの寂しさ紛らわせてるようにしか見えない。
「……まぁ、いい。ならこっちにも考えがある」
俺はあえて“完全な隙”を見せる作戦に出た。
──風呂だ。
いつ襲ってきても対処できるよう、スキル【格闘】は常時発動状態。
シャワーの音に紛れて近づこうとした瞬間──反射で殴り飛ばす準備はできてる。
頭を洗う。
顔を洗う。
体を──洗う。
出る。拭く。タオルを巻いて──リビングを確認。
──ウインドウを見ると、
アイコンが床に……
「…………は?」
部屋に戻ると──
畳に、うっすら凹みのあるあたりから──
「……寝てるうううぅぅぅぅぅぅ!!!!?」
いやいやいや!!!
殺す気ゼロ!!!!
っていうか存在感ゼロすぎて人間としての意志すら感じねぇ!!!
「コイツ……本当に、殺し屋なのか?」
──俺の中の常識が、どんどん崩れていく音がした。
(……いや、多分──今なら、いける)
相手は寝てる。
気配はゼロ。反応なし。スキル発動もされてない。
つまり、この瞬間だけは完全に無防備。
(今なら取り押さえられる……確実に……!)
でも。
でもぉぉぉぉ!!!
「お前はそれでいいんかぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!」(心の声で)
あれだけビビって、構えて、鍛えて、覚悟して──
万全の準備を整えたのに……
寝込みを襲って勝利って……
それで、いいのか俺ッ!!!
(いいわけねぇだろぉおおおおおおお!!!)
「起こして戦ってやる……!」
俺は意を決し、寝ている──であろう場所の“床”に、ゆっくりと口を開いた。
「おい、サイレントアサs──」
──その瞬間だった。
ガチャッ!!
「じゅんくーん!!やっぱり心配できちゃったよー♡」
「うわああああああああ!?!?!?」
「潤くん、あかんわ〜まだ死んだらあかん〜! ウチらに迷惑かける前に生き延びなあかん〜!」
「潤さん……っ!今日は私が添い寝を!むしろ今!抱きしめてください!」
「潤様。誰にも譲りません。今夜は私の夜です」
──と、勢いよくなだれ込んできたヒロインズが、
何のためらいもなく──一斉に俺に抱きついた。
「ぐへっ!?」
「ちょっ……おまっ……グラッ──」
──パターンッ!!!
そのまま潤の背骨が床に叩きつけられ──
いや、床じゃない。
「……ぐへぇ!!?」
俺の背中に確実に“人”の感触があった。
というか、なんか踏んだ。完璧に。
「誰かおるで!絶対ここおるッ!!!」
カエデが床を指差す。
「……私が……バレるとは……」
低い声が、フローリングから……浮かび上がった。
ぼんやりと、だが確かに、そこに“存在”が感じられる。
「しねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
俺の背中からサイレントアサシンが立ち上がり──
──スッ……!
音もなく、俺たちをすり抜けるように“殺気”だけを残して突進する!!
「やば──」
──その瞬間、スキルウインドウが展開された。
【スキルウインドウ展開】
【奪取対象:影我薄イヨ】
悪事:不法侵入 殺人未遂
スキル:気配遮断(Lv7)/存在感抹消(Lv5)/音無殺(Lv4)/認知阻害(Lv6)/自動反応無効(Lv2)/自己影踏み(Lv1)/影殺一閃(Lv5)
【才能をランダムに奪いますか?】
→ イエス!
──取得スキル:【自動反応無効(Lv2)】
『いらねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!』
俺は叫びながら拳を振り抜いた。
──ドガッ!!!
手応えアリ。
俺の拳は、**見えない“何か”**に当たって、
そのまま壁にドカンと激突する音が響いた。
──音の方向を頼りにヒロインズが群がり、
そのまま“気配ゼロの殺し屋”を確保。
包囲、拘束、完了。
「じゅんくん!捕まえたーっ!」
「潤様、今です!」
「やりましたっ!ウチらの勝ちやぁぁ!!」
──だがそのとき。
『俺が……欲しかったのは……気配遮断だったのにぃ……』
『それさえあれば……俺は……堂々と……女湯に……くっ……ちくしょう……ちくしょう……』
──シィン……。
ヒロインズが一斉に俺を見た。
それは、この日一番の。
**“冷たい目”**だった。
「え、ちょ、違う!違う違う!!俺は別に女湯のために戦ったわけじゃ──」
バシィン!!
きっちり叱られる事となった……
【あとがき小話】
作者『ユズハ?ぶっちゃけ誰が一番チョロインなんだろう?』
ユズハ『え〜〜〜♡またまたぁ〜、そういうのってだいたい私の名前出す気じゃないですかぁ〜?ねぇ先輩〜?♡』
潤『うわ、なんかもう自覚してる感じのやつ出てきたぞ……』
リア『“ちょろい”とは何を指標とするのかによりますね。単純な照れやすさか、それとも行動の軽さか──』
ユズハ『いや、もうガチ考察モード入らなくていいんですよ? そういう時はさっくり「エンリさんがちょろいです〜」って言えばいいんです♡』
エンリ『……私はちょろくなんてありませんよ? 信頼と安心のもと、愛を育んでいるだけです』
潤『それが一番“ちょろさ”と紙一重のやつなんだよなぁ……』
ノア『ふふ……ちょろいかどうかはともかく、私が潤様を最も深く、最も強くお慕いしております。それで充分です』
作者『怖っ……“ちょろい”通り越して“重い”が見え隠れしてきたぞ』
ミリー『ちょろいって〜、じゅんくんが好きって言ったら、すぐ照れちゃうこと〜?』
カエデ『ほなウチが一番やな♡もう好きすぎて仕方ないもん♡』
リア『論外ですね……』
潤『でもリア、お前も一回だけ俺の袖に触れられただけで耳真っ赤になってたけど?』
リア『……っ! あれはその、急にだったのであって……っ、反論として成り立っていません』
作者『リア、赤面しながら早口になるの、ちょろい時のテンプレだぞ』
ユズハ『じゃあもうまとめちゃいましょっか♡』
\ユズハ的ちょろインランキング/
1位:リア(言い訳が論理破綻)
2位:ミリー(好きが爆発しがち)
3位:エンリ(深い愛ほどちょろく見える説)
特別賞:ノア(重すぎて判定不能)
殿堂入り:カエデ(そもそも“ちょろい”を超えてる)
潤『いや、これ誰も得しないランキングじゃね!?』
作者『読たんは……どれが好き?(にやり)』
──読たんが、こっそり“リア”の名前を口にした瞬間──
リア『……あとで少し、お話があります。』
潤『逃げろおおおおおおおおおお!』
──あとがき小話、今日もちょろさで盛り上がっております♡