第142話『俺、まだ帰ってるだけなんだけど』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
──仕事を終えて、俺はさっさと会社を出ようとしていた。
「潤様、お一人での帰宅は危険です。私も同伴します」
ノアが当然のように横に並ぶ。
「うちも行くで〜。ちょうど近くに唐揚げの美味い店あるしな!」
「じゅんくんを一人にするなんて無理ぃ〜〜!!」
「先輩、さすがに今日は……甘く見ない方がいいと思いますよ?」
「フッ、私ならステルス行動中でも探知可能です」←リアだけ頼りになるのが逆に怖い
……とまぁ、全員が“帰らせまい”とガッツリ構えてくる。
「……いや、気持ちはありがたいけどさ」
「今は“まだ”襲ってこない。だからこそ油断を誘ってくるタイプなんだよ。わかる?この心理戦!」
「え?ちょっとなにそれ急にそれっぽく言って逃げようとしてない?」
「せやな、急に理屈っぽくなったで?うちらを撒こうとしてんちゃう?」
「本当に一人で大丈夫なんですか?潤様……」
「先輩、何かあったら“その瞬間”にやられますからね?」
「うるせぇ!!!」
「お前らが全員でついて来たら、なんかもう逆にバレるだろ!?!?俺がターゲットですって札掲げて歩いてんのと同じだよ!!!」
──そう叫びながら、俺は全員の忠告と心配を全力でゴリ押し無視して帰宅した。
もちろん。
──奴は、ついてきている。
いや、ついて“きてる”というか、たぶんもう先を歩いてる……。
ウインドウ越しに確認すれば、俺の周囲にピコピコ跳ねるアイコンが──
(……おい。
……おいおいおい、なんか、動き方……軽くね?)
──ぴょんっ、ぴょんっ♪
(お前……勝ち確信してスキップしてんじゃねぇよぉぉぉぉ!!!)
殺気ゼロ!足取りルンルン!!
暗殺者のくせに楽しそうすぎだろ!?!?!?
「くっ……くそが……!!」
──まぁ、とはいえ俺にも考えがある。
幸い、今のところまだ襲ってくる気配はない。
この状況、いかに平常心を保てるかが勝負だ……!
「……よし、いつも通り。まずはスーパーだ」
何気ない足取りで店に入り、買い物カゴを取ろうと──
……アイコン、消えた。
「……あれ?」
……やばい、ウインドウからアイコンが──
「消えた……!?」
ついさっきまで跳ねてたヤツが、忽然と視界から消失。
マジで一瞬、心臓止まるかと思った。
(まさか……やられた!?先に!?!?)
焦って冷や汗が噴き出す。
──だが次の瞬間。
入り口付近まで戻ると、再びピコンと光るアイコン。
(……いる!? そこにいる!?)
──ウインドウを凝視する。
……その反応位置は……入り口の自動ドアのすぐ外。
(まさか──)
ピョン。
ピョンッ……。
「………………自動ドア、開かなくて跳ねてるぅぅぅぅぅぅぅ!?」
「ちょっ……気配遮断し過ぎて自動ドア反応してねぇぇぇぇ!?
こっちが殺される前にお前が人間社会に殺されるってぇぇぇ!!」
──俺は思った。
「こいつ……もしかして、本気で生活できてねぇんじゃ……?」
──すると、俺の後ろから一人の老婆がゆっくりと近づいてきた。
ピシィ……。
まるでセンサーが息を吹き返したかのように、自動ドアがようやく開いた。
「……やっと、入ってきた……」
あの空間でずっと跳ねてたのかと思うと、
なんか……ちょっと、可哀想とまで思ってしまった自分が悔しい。
(おいおい俺……暗殺される側だぞ!? なに同情してんだよ!)
──まぁ、ついてきてるのは確認済みだ。
ならいつも通り。自然体を装って、俺は“いつもの買い物”を開始した。
もやしをカゴに入れ、見切り品コーナーを軽くスルーし──
レジへ向かおうとした、そのとき。
──奴が、いない。
「……あれ?」
……アイコンが、消えた。
潤「……おい、まさか置いてきた!?俺、まさか暗殺者置き去りにしたの!?」
慌てて店内を振り返ると──
──レジ横の台の上に、ポテチ。
一袋だけ、しん……と乗っていた。
その隣で、おばちゃんが袋詰めに集中している。
(まさか……お前……それ買いたかったんか!?)
──次の瞬間、おばちゃんが何気なく視線を上げた。
レジ台の上のポテチに気づく。
キョロ……キョロ……。
誰のか分からなかったらしく、
カゴにポイッと“棚に戻す用”のカゴへ投げ込まれた。
「……っっっ!」
(それ……それ多分、命懸けの買い物だったのに……!!!)
思わず俺は、無意識のうちにそのポテチと同じ種類を棚から取り──
「忘れてましたー」みたいな顔して、自分の会計に混ぜた。
帰り道、またしてもピョン、ピョンと跳ねるアイコン。
……なんか、さっきより跳ね高くね?
気のせいか、心なしか……ちょっと嬉しそうなんだが。
「って……なんで俺が子供の世話みたいなことしてんだよ!?」
──でも、ここからが本番だ。
帰宅してすぐ襲われるかもしれない。
あるいは、鍵を開けた瞬間を狙ってくるかもしれない。
いずれにしても──一瞬の油断が命取りになる。
俺は背後の気配(気配はゼロ)を意識しながら、
ドアノブに手をかけ──
「……絶対に失敗できない……!」
プレッシャーの渦の中、玄関の鍵を──そっと、開けた。
【あとがき小話】
作者『夏といえば──────』
潤『(またロクでもないこと言い出したぞ……)』
作者『水着っしょ!水着回書きたいなー水着の想像するか……本編そのまま出すかは不明だけど』
ユズハ『あ〜♡いま、絶対見えましたよぉ? 作者さんの脳内に“へそ出しビキニミリー”と“アホみたいに揺れるエンリさん”が浮かんでたの♡』
作者『待ってユズハ!? どうしてわかるの!?』
リア『……脳波が漏れていたんでしょう。』
潤『どんなセキュリティだよ脳内!?』
ミリー『えへへ〜、じゅんくんも水着見たい〜? 作者に頼めば、なんとかなるよぉ〜?』
エンリ『……とはいえ、“サービスシーンとして描く”のと“キャラを尊重して描く”のは別問題ですからね』
ノア『私は……潤様のためだけにお見せするなら、やぶさかではありませんが……作者には見せたくありません』
カエデ『じゃあ! 水着ファッションショーとかしよか♡潤くんの前で♪』
潤『いきなりグイグイ来んな!お前は毎回本気だろうが!』
作者『……なあ、みんな……俺が水着回考えてるだけで……なんで全員目を光らせてんの?』
リア『……信用の、問題ですね』
作者『えっぐいなぁ!? 俺、信頼残高ゼロか!?』
──読たんの膝の上で、ひっそり震える作者。
ノートには「パレオ…スク水…ノアの絶対領域…」とびっしり書き込まれていたが、すべて没収された。
ユズハ『それじゃ作者さん、次回は“ちゃんと水着を書けるようになるまでの修行回”ですかね〜♡』
潤『なんだその修行!?どこでやるんだよ!?誰が審査するんだよ!?』
作者『お、おれが……一番聞きたいわ……!』
──あとがき小話、夏に向けて徐々にカオス度上昇中!