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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第2章『作者がやりたいことやるでしょう』
161/262

第140話『俺、金持ちの道楽に巻き込まれる』

【読たんへお願い!】


作者の夢──

ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)


え?真面目な目標じゃないって?

うるさいっ!!

作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)


この夢を叶えるためには──

もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!



評価

ブクマ

コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)

リアクション


あなたのアクション、全部が……

“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!

あなたが思っている以上に──

あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。


ブクマ、評価、コメント、リアクション。

その一つ一つが、

「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。




可愛いけどやべー子たち!

愛しいのに社会壊すヒロインたち!


このバカで全力で尊いヒロインたちを、

もっと世界に広めるために──


お願い!

あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!



今後の目標:

「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!


その第一歩を、あなたの一票で……!



──ラーメンを食べ終え、ゲーセンに来ていた。


というか、無理矢理、連れてこられた。


「くだらない場所だけど、庶民がどうやって楽しんでるか見ておこうと思って」


その“くだらない場所”に今いる我々は、何者なんでしょうね、お嬢様。


ツバキに引きずられるまま、格ゲー・シューティング・メダルゲームを一通りやらされ──当然、格ゲー以外は全敗だった。


(シューティングで「逃げるな」って連呼されたの、一生忘れねぇからな……)


唯一勝てた格ゲーでは──


「……まぁ、その程度は出来ないと話にならないわよね」


と、スッと髪をかき上げながら言われた。


(なぁ……今の絶対褒めてないよな? ていうか俺、今日ずっと貶されてない?)


そんな小さなプライドのかけらを踏みつけたあと、ツバキはまた当然のように言い放つ。


「次、クレーンゲーム。あれ、欲しいわ」


視線の先には──無理ゲーの中でもとびきりの地獄台。滑り止めなし、アームゆるゆる、角もギリギリ、配置も悪意の塊。


──プロでも無理なやつ。


「いや、それ取れないやつ……」


「ふぅん? じゃああなた、無能なのね?」


「判断早ぇなおい!ていうか罵倒の精度が高すぎるのよ!!」


「違うの? たった100円でそれすら出来ないの? 随分とハードルの低い人生ね?」


「おい待て、そのセリフで人生丸ごと評価すんな!? 俺の命に値札つけるな!?」


ツバキは一歩下がり、腕を組んだまま顎を少し上げる。その仕草は、もう“さっさとやりなさい”という圧そのものだった。


(おかしいだろ……ただのクレーンゲームなのに、圧が会議室レベル……)


──しぶしぶ100円投入。


ウィーン……アームが動く。


カシャン。


スカッ。


景品、1ミリも動かず。


──知ってた。知ってたけどダメージがでかい。


「……」


「……ふぅん?」


「その“ふぅん?”やめろぉぉぉぉ!! 心にくるからああ!!」


「100円があなたの価値だったなんて……ね」


「やめろぉぉぉ!! 急に自己評価を爆下げさせるな!!」


ツバキは涼しい顔のまま、まるで“ハエでも眺めるような目”で俺を見つめていた。


「まさか本当に、取れないなんてね?」


「うるせぇぇぇぇ!! 取ってやるわぁぁぁ!! 取ればいいんだろ!!」


気がつけば、もう意地だった。


──200円目、スカ。


──300円目、かすかに動く。


──400円目、戻る。


──500円目、ツバキの笑みが増す。


──600円目、俺の表情が減る。


──700円目、ツバキ「その無駄な努力、あなたらしいわね」


「おい今のもう完全に嫌味!! 本心から滲み出る悪意ッ!!」


「……でも、ちょっとだけ期待してたの。庶民の本気ってものを、少しくらい見せてくれるかと」


「その“見せてくれなかったわね”みたいな声やめろおお!!」


「このまま続けて、どこまで落ちるのかしら……興味はあるわ」


「その好奇心が一番こえぇよ!!」


──そして、運命の1000円目。


アームが震えながら、ギリギリの奇跡で箱モノを持ち上げ──


……ゴロン。


「……うおおおおおぉぉぉぉ!!」


やった!やったぞ!!取れた!!


ツバキは、ほんの少しだけ──


目を細めて、口角をわずかに上げた。


(いま……一瞬だけど、ほんの一瞬だけど、笑ったよな?)


「やっと取れたのね。労働の報酬……とでも言えばいいのかしら」


「違うよ!?これは拷問からの解放の叫びだよ!?」


景品を受け取ったツバキは、当たり前のようにそれを小脇に抱え──


「さ、次はプリクラね」


「おいぃぃ!!戦果へのコメントとかねぇの!? てか俺も映るやつだろそれ!? いやだああああ!!SNS特定されるうう!!」


「ふふ……そんなに価値があると思ってるの? あなたの顔に」


「やめて!?お願いだからちょっとは認めて!? 今日の俺を評価してぇぇぇぇ!!」


しかしツバキは、俺の嘆きを背に振り返ることもなく──


その背中に、“圧倒的な財力”と“天然の女帝気質”を纏わせながら、次の遊戯へと歩いていった。


(誰か止めてくれ……俺の金と精神が……吸われ続けていく……)


──その時、ドン!


いや、音で分かるタイプのトラブルはやめてくれ。


目をやれば、案の定。


道を譲るという概念を持たない令嬢ツバキと、同じく「通行人は蹴散らしてナンボ」なヤンキー男が……見事に正面衝突していた。


ツバキは顔をしかめ、手に持っていた限定マカロンを見下ろす。


「ちょっとあなた?普通、レディに道を譲るものじゃなくて? その野蛮な髪型と下品な服……まさか品性まで置いてきたのかしら?」


(うわぁぁぁやっべぇぇ……マウント取る角度が親の躾にまで達してるぅぅぅ!)


ヤンキーがこめかみに青筋を立てて唸った。


「……ああん? テメー何様だコラ? 顔がいいからって調子こいてんじゃ──」


──はいはい出ました、「調子乗ってんじゃねぇ」系反撃ワード。

このジャンル、治安悪ランキング常連です。


俺はため息をついてスッと間に入る。


「えーっと、揉めても得しないんで……ほら、落ち着こうか?」


俺は軽く手を上げて、スキル《威圧》を発動。



【スキルウインドウ】


スキル名:威圧(Lv4)



「ほら、こうやって壁際を歩けばお互いぶつからないで済むから。ね?」


「……はぁ? 私に隅っこを歩けと? この私に?」


(うん、知ってたけど一応提案してみたかっただけだよね!)


ヤンキーが後ろで何かブツブツ言い始めた。あ、これアレだ。殴る前のセリフ貯めだ。


「あ? お前のオンナかよ。だとしたら余計ムカつく──」


──はいアウト。


俺は即座にスキルを発動する。


【スキルウインドウ】


【笑顔共有】



「プッ……っひ……ふひひひひっっ……!」


ヤンキーが突然笑い出す。

完全にバグったNPCみたいになってる。


「ほら見て、癒し効果でちゃった。

 で? ツバキ、“ありがとう”は?」


「……ふふっ、あなた……変な人ね?」


(なにその微笑み!?こわっ!?むしろ怖っ!!)


笑い転げるヤンキーを背に、俺はそっとツバキの手を取って、その場から離脱した。


──それでも、背後の会話は聞こえる。


「て、てめぇっ……あっはははっ……うぐっ、むりっ……ひぃ……っ!」


(お前が一番怖いよ!!!)


 


――


そしてゲーセンを出た直後。


ツバキはスッと俺の方を向いて言った。


「ねぇあなた、本当に……何者なの?」


俺の背中が一瞬ゾクッとした。


「さっきのラーメン屋でもそう。さっきのヤンキーも。

 社長って聞いてたけど……ただの警備会社の人間が、あんな手際よく解決できる?」


(やべぇぇぇ……勘がいいタイプだった……!)


「い、いや〜偶然ってやつ? ほら、ラーメンへの愛が行動力を生んだっていうか……名ばかり社長だし!」


ツバキは怪訝な顔をして俺を見た後、ふっと笑う。


「ふぅん……まぁいいわ。そういうことにしておいてあげる。

 今日はありがとね?」


「いえ……まぁ仕事ですし……あの、ちなみに今日の出費は経費で──」


いえ……まぁ仕事ですし……あの、ちなみに今日の出費は経費で──」


「安心なさい。払うわよ」


──すごい。こんなにも心が軽くなる「安心なさい」は初めて聞いた。


俺はホッと胸を撫で下ろし、ようやく背筋の緊張が解けた瞬間──


「お嬢様!!」


突然、周囲の空気が変わった。


スーツ姿の男たちが、まるで地面から湧いてきたかのように現れ、あっという間にツバキを取り囲む。

顔つき、筋肉、耳にかけたイヤーピース、全部が“プロのヤバい方”だった。


(は?どこに隠れてたんだお前ら!?てか!ずっといたの!?)


「……ツバキ様、ここは危険です。すぐに車へ」


「潤!またね♪」


ツバキは俺に小さく手を振って、あっさりと連行されていった。


(おう……またな……次は……次は5年後ぐらいでいいや……)


俺はまるで戦場を終えた軍人のような虚脱感を抱きながら、その場に立ち尽くす──


──その瞬間だった。



「潤様〜!心配したんですよ?」


「……ノア……」


振り返ると、そこには

両腕を広げて走ってくる、ノア。


そして——


「潤くーんっっっ!!」


勢いそのまま突撃してくるもう一人。

ノアを押しのけて(というか巻き込んで)俺に飛びついてきたカエデが、勢いよく胸に顔を埋める。


「ちょ、やば……息でき、カエデ、肺が……!」


「んふふ〜、潤くんの匂いぃ……やっぱりウチ、潤くんが一番やぁ……」


「……はぁ、またですか……潤様は私のものです。まず私のもとへ来るべきでしたよね?」


ノアがカエデを軽く睨むと、

カエデもすかさず顔を上げてにんまり。


「ウチが先に見つけたんやからなぁ? いっちゃんに潤くんのぬくもり吸い込んだんやからなぁ?」


「……吸い込んだって……あなた、潤様を空気扱いしてますよね?」


「ほなノアちゃんは、潤くんのどこ吸い込むつもりやったん〜?」


「……下品な言い方はやめてください。潤様の“鼓動”を感じ取りたいだけです」


「それウチと変わらんやん!」


二人の間で、また始まる攻防。


(……もう、ツバキよりお前らの方が戦争なんだよな)


俺はとりあえずカエデを優しく引き剥がしつつ、ノアの後頭部に軽く手を置いて「ただいま」的なジェスチャーをしておく。


するとノアはほんのり微笑んで、俺の手をそっと自分の頬へと誘導する。


「潤様……次は、私の元から離れないでくださいね?」


「……いや、仕事だったから……っていうか、今も仕事中なんだけどな……」


「へーへー、ほなウチも潤くんにべったり仕事するで? ずーっと密着、スキンシップで指示出しするんや!」


「それ業務妨害っていうんだよ……」


だが、その瞬間——


カエデが腕を組んでぐいっと俺に寄り添えば、


ノアもスッと逆サイドの腕を取って、ピタリと密着。


そして同時に——


「「……さ、帰りましょうか、潤様♡/潤くん♡」」


(今日は疲れた……)


俺は二人に両腕を抱かれたまま、

次の“被害報告書”をどう書くべきかだけを考えながら、ゲーセンをあとにした——。




【あとがき小話】


リア『……では、尋問を再開します。』


作者『うっ……』


ノア『“6月◯日、連続投稿の後に3日間音沙汰なし”──この件について、どう説明なさいますか?』


エンリ『“ただの執筆疲れ”とは言わせませんよ?』


作者『ちょっ……ちょっと疲れが……』


ユズハ『でもその直前、めっちゃテンション高いツイートしてましたよね〜? “明日も更新するぞぉぉ!”って♡』


カエデ『せやのに、その“明日”は永遠に来んかったんやで……?』


作者『あれは、その……あの……』


リア『しかもその間──書きかけのあとがき下書きだけ残されていたそうですね。』


ノア『……私、それを見て……泣きましたよ?』


作者『ご、ごめんってばぁぁぁああ!!』


 


──その光景を、部屋の隅で見つめる者が一人。


読たん『ぷ、ぷるぷる……』


潤『おい読たん……泣きそうになってるじゃねーか……』


読たん『失踪……また消えるの……こわい……』


潤『そこまでショック受けてたの!?』


 


ミリー『ねぇ作者〜、ほんとは〜、いっぱい妄想してたのに更新できなかっただけなんでしょ〜?♡』


作者『ぎゃああああああ!!やめてぇぇぇええ!!』


ユズハ『ふふっ、“更新できなかった理由”……それって、ほら♡』


ノア『私とどこかで密会していたせい、とか……おっしゃるつもりですか?』


作者『記憶の改ざんやめろおおおお!!』


 


リア『──結論。作者は【逃げ癖あり】、【過去にも複数回失踪】、【現在も再発傾向あり】と判断されました。』


カエデ『なら処罰は……次の更新まで1日3ツイート義務化やな。』


作者『ブラック企業すぎるううう!!!』

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