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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第2章『作者がやりたいことやるでしょう』
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第136話『俺、振り回させる』

読たんへお願い!


作者の夢は──ヒロインの薄い本です。


え?真面目な目標じゃないって?

うるさい!作者は本気なんです!


その夢を叶えるには、もっともっとこの作品が知られなきゃダメなんです……!


評価やブクマ、感想やRT、全部が力になります!

応援してくださる読たんが増えるたびに、

作者の“うっすい理想”が……いや、“厚い未来”が見えてくるんです!


どうか、このバカで可愛いヒロインたちを、もっと広めるために──

あなたの一押し、ぜひ力を貸してください!




──朝、社内応接室。


「なぁ〜潤くんしかおらんのやて〜」


カエデがソファに寝転びながら、カップヨーグルトをぷちっと開けて言い放った。

その目線はスマホから一ミリも外れない。言うだけ言って丸投げの構えである。


「その“しか”が軽すぎるだろ!こっちは一応社長だぞ!?名目上だけど!いやだからこそ使うなよ俺を!」


「しゃーないやん。今回は“目立たんように”って、先方の要望があるんやもん」


カエデは足をぶらぶら揺らしながら、スプーンでヨーグルトをくるくる混ぜている。

なんかこの余裕感がむかつく。


「だったら!うちの忍者みたいなの使えよ!あの影からクナイ構えてる奴!どう見ても警護向きだろ!」


「……潤くん」


カエデは突然ぴたりと動きを止め、真顔でこちらを見つめてきた。


「ショッピングモールに全身黒タイツの忍者がうろついとったら、どっちが危険人物や思う?」


「……いやまぁ、それはそうだけどさ」


「しかも今回の対象は財閥の箱入り娘。護衛ちゅーても、警備員って感じやのうて──」


ぐいっと指先で“Vサイン”を作りながら、カエデは目の横にあててウィンクしてきた。


「“彼氏風”が理想なんやて〜♡」


「ふざけんなぁぁぁぁ!!社長レンタルじゃねぇか!!何!?彼氏って何!?俺、今日からレンタル彼氏か何かかよ!?」


「潤くん、落ち着きぃ。ちゃんと後方に社員置いとくし、現地にはSPもおる。君の役目はたった一つ──」


「……まさか……」


「──一緒に買い物、や♪」


カエデは無邪気にピースサインを決めた。

悪気は一切ない。だがそれが一番タチが悪い。


「俺が警護に行って何の意味があるんだよ!?誰か襲ってきたら俺が盾になるしかないじゃん!」


「そのときは潤くんが“かばって”感出したら満点やん?」


「このッ……営業目的に命を差し出す社長なんて聞いたことねぇぞ!?バイオレンスラブ展開かよ!!」


「まぁでも潤くん、顔面偏差値はそこそこあるし?雰囲気でなんとかなるやろ〜?」


「雰囲気で警護するなぁぁああああ!!」


思わず机に額をぶつけそうになった俺の目の前で、カエデはスプーンを咥えながらふわっと笑う。


「せやから大丈夫やって〜。お嬢様はもう現地入りしとるし」


「……っくそ!!わかったよ!!やればいいんだろ!?やれば!やりますよ!やってやらぁ!!」


「おお〜!さっすが潤くん♪ もう“彼氏役のオーラ”出とるで?」


「俺は警護役だっつってんだろォォォ!!!」


──こうして、

俺は“知らない財閥令嬢と買い物に行くだけの簡単なお仕事”に、渋々参加することになった。


だが──

俺はまだ知らなかった。

その“お嬢様”が、あんな我儘であることを。


渋々待ち合わせ場所へ向かう……


あそこにいるのが、たぶん……そうなんだろうな。


(わかる。遠目でわかる。この世の光とでも言いたげな気品オーラ……)

(逆に……浮いてる。バチクソ浮いてる)


服装は清楚、髪は整い、立ち姿は“無駄に完成されすぎている”。

一般市民が近づいたら即通報されそうなレベルの高貴オーラ。


とりあえず──


(待ち合わせ風を……演出して……ナチュラルに近づく!)


俺は口角を少し上げつつ、**《スキル:魅力》**を密かに発動。


【スキルウィンドウ】

───────

《魅力》Lv4

───────


(……よし、発動確認)


これで俺の「今ならいける気がする指数」はMAXだ。なお見た目の改善はゼロである。


「ま……待った?」


彼女はつんとしたまま、俺を一瞥。


「私を待たせるとは、随分と──肝が据わってらっしゃいますのね?」


(出たよ……この圧。王族かよ……!)


(普通なら狼狽えてひれ伏すレベルだが──)


俺は一瞬だけ真顔になって、

スッと眉間にシワを寄せたあと、静かに口を開いた。


「……俺の肝、据わってるどころか──今、寝転がってますから」


「は?」


「そんぐらいリラックスしてます。むしろ肝だけ涼しい部屋でアイス食ってます。お静かに」


「……ふふっ。随分と珍妙な言い回しをされるのね?」


(な……なんかウケた!?ウケた!?いやどっち!?)


(……まぁいい。ファーストコンタクトとしては合格点だろ!60点くらいの!)


「それで?今日のご予定は?」


俺が聞くと、彼女は軽く微笑んで言った。


「とりあえず……見張りを撒きましょうか」


「はっ……?」


(見張り?……あ、SPとか社員のことか)


「いやです!絶対嫌です!!」


即答。そりゃそうだ。


(冗談じゃない……!)

(このまま二人で護衛撒いてデートみたいなシチュを妄想したことはあるけど!)

(実現したら絶対!絶対ろくなことにならない!!)


断固拒否。それ以外ありえない。


「あら〜その拒否も、肝が寝てるから出来るのかしら?」


「……っ!?」


「起きた時には、ショック死するような状態になってなければいいですね?」


(やめろやめろやめろ!!その優雅な笑顔でサラッと呪いの言葉吐くのやめろ!!)


俺の肝が寝てたらそのまま永眠するわ!!


──なら、ここで切り返すしかない。作戦Z、発動。


「いや〜、俺も二人きりで回りたいですけど?皆プロですし?無理だと思いますよ〜?」


「ふふっ、私に出来ない事はなくってよ?」


「いや、出来ても!俺には無理なんですって!あくまで俺は、一般人!!」


「ついてらっしゃい♪ とりあえずあそこの服屋の更衣室、行くわよ♪」


「えええぇぇぇぇぇぇぇ!!?!?!?」


(ダメだ!全ッ然聞いてねぇ!!)

(開始5分でスパルタデート始まったぞ!?)





【あとがき小話】


──小さな体を震わせ、正座する読たん。

バニー服を着せられ、もふもふの耳が揺れている。


リア『……見事なまでに子うさぎですね。』


作者『ふっふっふ。今や読たんは、我が手によって“守ってあげたい系ヒロイン(仮)”へと進化を遂げたのだ!』


潤『なんでそんなセンスの無駄遣いしてんだよ。てかヒロインじゃねぇし!』


ミリー『ねぇねぇ!ねぇ潤くん、読たんって誰の推しにする〜!? ミリーの子うさぎさんにしちゃおっかな〜!ぎゅってしてぴょんって飛ばして……』


ユズハ『えぇ〜?なんでミリーちゃんなんですかぁ〜?どう考えても、読たんにはユズハでしょ〜♡ ほら、甘えん坊さんには甘やかし上手な小悪魔がピッタリってこと、知らないんですかぁ?』


ノア『いえ、読たんは私のものです。私だけを見ていただけるように、首輪をご用意しました。』


潤『首輪てめぇ!!バニーの次はペットかよ!!』


カエデ『まぁまぁ、ウチがいちばん仲ええやろ?なぁ〜読たん?うちといっしょにお昼寝しよな?ふかふかのお布団と、ふかふかのうちの胸枕もつけたるさかい♪』


エンリ『はいはい、落ち着きなさい、皆さん。……読たんが小さな体で震えているの、見えませんか?──こうして……こう。私のスカートの中なら、安心ですよ?』


潤『ちょっと待て!それ一番アウトなやつじゃん!?なにスカート開いてんの!?しかも読たん、なんかもうぐでぇーって脱力してるし!!』


リア『すでに“子うさぎ”の原型を留めていませんね……。これは進化ではなく、むしろ“愛の圧縮”による変質かと』


読たん『ぷるぷる……(限界突破)』


作者『ということで、あなたは誰の“子うさぎ”になりますか?』


潤『選択肢がすでに罠だよそれ!』



★読たんへ★

君の推しヒロインは誰かな? コメントで教えてね。

あなたの一票が──読たんの運命を決めるッ!!


(※なお、バニー服からは逃れられません)

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