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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第2章『作者がやりたいことやるでしょう』
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第135話『俺、チョロくないもん……』

読たんへお願い!


作者の夢は──ヒロインの薄い本です。


え?真面目な目標じゃないって?

うるさい!作者は本気なんです!


その夢を叶えるには、もっともっとこの作品が知られなきゃダメなんです……!


評価やブクマ、感想やRT、全部が力になります!

応援してくださる読たんが増えるたびに、

作者の“うっすい理想”が……いや、“厚い未来”が見えてくるんです!


どうか、このバカで可愛いヒロインたちを、もっと広めるために──

あなたの一押し、ぜひ力を貸してください!


最後のフロア──ノアの控室。

うちの顔担当であり、社の看板女優。広報活動と撮影、インタビューに囲まれる日常の中、

彼女は今日も完璧な身なりで、そこにいた。


……いた、んだけど。


「潤様、お待ちしておりました」


なぜ婚姻届を広げてる?


机の上に、ドンと置かれたそれは──完全に記入済みの婚姻届。

しかも保証人欄まで埋まってる。なぜ久松先輩の名前が……。


「こちら、私が準備したものでして。“いつでも提出できる状態”を整えております」


「ま、待てノア!?何これ!?ど、どうして今それを!?」


「いえ、“今日が特別な日”のような気がして。直感、ですね。

 なぜか……潤様が、運命的に私を選びに来てくださる気がしたので」


(うわあああああああああああ!!!やっぱ香水効果やべぇよ!!これもうプロポーズまで来てるよ!!!!!)


「……あの、香水のことって、もしかして──」


「香水?」


ノアが首を傾げる。


その顔が……近い。


ものすごく、近い。


……いや、これ至近距離通り越して、“パーソナルスペースが重なってる”レベルなんだけど!?


「潤様、何か……香水をつけたのですか?」


「ち、ちがっ……!あっ、いや、ちょっとだけ!でも久松先輩が勝手に──」


「香りが変わっても、私は潤様を愛していますから、関係ありません」


いやそれ“好きになったあとにヘアスタイル変えても気にしない”みたいなテンションで言うな!!!

今香水発端で地獄の中なんだぞ俺は!!!!


「でも……その香り、私は……とても好きです。

 潤様にぴったりだと、思います」


──そして、また一歩。


距離感ゼロ。いや、マイナス。


彼女の瞳がすぐそこにあって、

吐息が顔にかかる距離で、こう囁く。


「潤様、今……私のこと、少しでも“特別”だと思ってくださっているなら……」


「ま、待っ──」


「ハンコ、押してもらえますか?♡」


死んだ。俺の理性、死亡確認。心臓は停止。呼吸も怪しい。内心ボイスでしか生きてない。


「わ、悪い、あのっ!業務が、まだ……!社内巡回がっ……!」


「ふふ、残念です……ですが、潤様のお気持ちは、しっかり受け取っております」


──どんな“気持ち”が受け取られたのか、俺にはまったくわからない。


「いつでも準備は整っております。潤様のタイミングで、どうぞ」


潤様のタイミングってなに!?なんで俺主導みたいになってんの!?!?


全身の血が逆流しそうになりながら、

俺はノアの“いつも通り”の笑顔に背を押されて部屋を後にした。


……これが、“合法的に詰んだ”というやつか。


──業務終了時刻。

全てのフロアを巡り終え、俺はふらふらと社内を彷徨っていた。


(……結局、なんだったんだ今日一日)


ミリーは普段通りだった。

ユズハはちょっとエロかった。でもいつも通りだった。

エンリは優しすぎた。

カエデは腕を絡めてきた。

リアは全部見透かしてきた。

ノアは婚姻届を出してきた。


何ひとつ、ハッキリしたことは起きなかった。

けど、俺の心拍だけはずっとレッドゾーン。


あれは……香水の効果だったのか?

違うのか?

それとも俺が、勝手に浮かれてただけ?


(……いや、でも、ちょっとぐらい……期待しても、よくないか?)


そんな風に自分を慰めながら、会議室の前を通りかかる。

中から、聞き慣れた声が──


「ふふっ、潤様、あの反応……すっごくかわいかったです」


ノアの声。


「めちゃくちゃ顔真っ赤だったよね〜♡ミリー、笑い堪えるの大変だったぁ〜!」


ミリー。


「せんぱい完全に混乱してましたよね~。“これは事故だ”って必死で自分に言い聞かせてて〜♡」


ユズハ。


「でもちょっとした変化だけであそこまで反応するとは……人間、観察すると面白いわね」


エンリ。


「ウチ、いつも通りやったのに、めっちゃ警戒されてたなぁ〜♡かわええ潤くん♡」


カエデ。


「最終的に、彼は“香水のせい”という妄想で精神を保っていたようですね」


リア。


──全部、聞こえてしまった。


そしてトドメ。


「しかしこの作戦、実に成功でしたね~。久松先輩、協力ありがとうございました♡」


「いえいえ~、面白かったっすよ~!

 あんな真剣に“香水のせいなんだ……”って顔してる潤君、久々に見たっす」


──俺は。

立ち尽くしていた。


会議室の前、ドアの外で。

全員の声が重なる。


「「「「「「やっぱ潤、ちょろい♡」」」」」」


──


……下心じゃないもん……


俺、そんなつもりじゃなかったもん……


……ちょっと、ちょっとだけ、

事故が起きたらいいなって、思っただけで……


……俺、悪くないもん……


気づけば、目から涙が落ちていた。


ひとしきり笑い終えたヒロインズがドアを開けた瞬間、

そこにいたのは──


涙目でうつむきながら震えてる俺だった。


「「「「「「……潤!?」」」」」」


「……下心じゃ……ないもん……っ」


──その日、俺は泣いた。





【あとがき小話】


作者『ちょっと……考えてる企画があって……』


潤『はいはい。どうせ「ヒロインのパンツの色は何色だと思いますか!」とかだろ? それか「読たんに履かせたいバニーの色アンケート」とか。』


作者『ちがーう!!たまにはマトモなこと言わせて!』


潤『ほぉう?』


作者『コメント頂いた内容を、あとがき小話でSS風にしてみようかなって!読たんのアイデアをミニネタとして拾って、作品内でヒロインズがワチャワチャしてる感じの!』


潤『え、まとも……!? 誰か今この作者の体温測って……』


ミリー『えっ、じゃあミリーが読たんの夢の中に突撃するお話とかできる!?うわー!夢の中でもミリー元気すぎるぅ〜って言われた〜い♡』


ユズハ『じゃあユズハは〜、読たんを誘惑して困らせる系がいいですかねぇ?♡ どっちが現実か夢か分からなくしちゃったりして〜』


カエデ『ウチはなー、読たんと一緒にお菓子作って、めちゃくちゃ甘々なオチがええな!読たんの口にクリームついてたら……ぺろっ、て♡』


潤『誰かまともに戻して!!』


リア『“SS風あとがき”という趣旨を忘れなければ、読者参加型として面白い試みかと。……ただし、パンツやバニー服方向に逸脱しなければ、の話ですが』


作者『わ、わかってるって!コメントもらえたら、それをちょっとした掛け合いにして、ヒロインズが自由に盛り上げる形でさ!』


エンリ『ふふ、読者様のお声を大切にする姿勢、素敵だと思います。……ただし、無闇に“履かせる”方向には行かないでくださいね?』


作者『ぐっ……!包囲網が……厳しいッ!』


潤『まぁ、お前がいつもバニー語りしてるせいだろ』


作者『だって……バニーは正義じゃん?』


潤『黙れや』



★読たんへ★

というわけで、コメントやメッセージに「あとがき小話でこんなの見たい!」と書いていただけたら、ヒロインズがSS風に騒ぎ出すかもしれません!

ふざけたやつも真面目なやつも歓迎だにゃん!←やめろ

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