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才能奪って成り上がる!無職の俺がヒロイン達と社会を支配するまで  作者: pyoco
第2章『作者がやりたいことやるでしょう』
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第132話『俺、助かる』

リア「……いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。

小説家になろうでは、コメント欄がやや静かな傾向がありますが──」


ミリー「えへへ〜♡ リアちゃーんっ!」

(背後から抱きついて、頬をすりすり)

「ミリーはねっ、“今日暑かったよ〜”とか、“リアちゃんのメガネ好き!”とかでもコメントほしいの〜♡」


リア「……暑苦しさが、増した気がするのですが」


ユズハ「リアさ〜ん?♡ ほっぺ、むにぃ〜〜ってすると〜……ほらほら、可愛くなりますよぉ?」

(両側からリアの頬をムニムニ引っ張る)


リア「……業務連絡中に、顔面を弄るのはやめていただけますか。

……むにぃ、ではありません。リアです」


ミリー「でもでもぉ〜、“ぎゅー”ってコメント来たら、ミリーが全力で返すのー♡」


ユズハ「ユズハは、“今日リアちゃんがどれだけ可愛かったか”って報告が見たいですけどぉ?♡」


リア「……もはや話題が迷子です。

……ともあれ、感想でなくとも──日常の話題や雑談でも構いません。

お気軽にコメントをいただければ、誰かしら反応いたします。たぶん、冷静な人以外が」


──朝。


「……ん……」

「潤、起きてください。村の方角から……聞こえましたね?」

「えっ?何が……」


ドゴォォォォォォォォン!


「なにぃぃ!?!?!?!?!?!?」


──まさかの爆発音での目覚めだった。


「な、なんや今の!?村爆発したんちゃうか!?」

「それはあり得ません。仮にそうなら爆心地から飛来した石片で私たちの頭部が破裂しているはずです」

「めっちゃ具体的に言うなや!怖いやろ!」


目を覚ましきっていない俺をよそに、リアはすでに分析を開始し、カエデはテンパりながらも服の紐を直していた。ちなみに、俺はいまだ葉っぱ装備である。


「てか、火薬の匂い……したよな……?まさか、もう戦争とか始まってねぇよな……?」

「いやや!平和に暮らしたいだけやのに!」


「とりあえず、村へ行ってみましょう。状況確認が必要です」

「えぇー!?ぜったいヤバいやつやん!」


──そして俺たちは村へと向かう。


が──そこで目にしたのは、信じられない光景だった。


「……な、なんやこれ……?」


──村の広場。


その中央に──くまモンがいた。


くまモンの着ぐるみが、なぜか村の広場の中央でバズーカを構えていた。両肩に兵士を抱えたようなポーズで、めっちゃキメ顔で立っている。……着ぐるみなのに。


──くまモンだけじゃなかった。


「な、なぁ……あの奥にいるのって……」

「うちの社員やな。でもな潤くん……なんで全員、ヤバめのコスプレなんや……」


──広場には、強そうだけど何かがおかしい男たちがズラリと並んでいた。


モヒカンで鋲付きジャケット、目にゴーグル。何故か口元には常にハーモニカ。

忍者服なのにスニーカーで、腕組みして仁王立ち。肩には「仕事人(仮)」の札。

スーツ姿だが、袖に“鬼”と書かれた赤ハチマキを巻いた男は、真顔で体育座りしている。


そしてその真ん中──

くまモン(中身:社員A)は、デカいスピーカーと謎の圧で立っていた。


──その足元では、詐欺グループの面々が泣きながら紙と向き合っていた。


「ご、ごめんなさい……ほんとにもう……悪いことしません……」


「……五・七・五になってねぇぞォ!!もっと心を込めろォ!!」


「そんなぁ……俺に詩心なんてないっすぅ……!」


「うわ、ポエム書かされてる……!あいつ、今“罪という重荷を背に受けて”って書いてるで!?」

「なに中二病こじらせてんだよ!詐欺したやつが詩人になるな!!」


──別の詐欺師は、バケツの中身を前に絶望していた。


「これ飲むんですか……?なんか……光ってるんですけど……」


「うちの社員が拾ってきた“山の幸スペシャルスープ”やな」


「名前に全然安心感ないッ!!」


──俺たちは、ただただ唖然としていた。


「……リア、これは村の文化か?」

「違います。ただの社員教育です。極端な。」


「いや教育の方向性よ!エンリさんが止めないの!?これ!?」


──その時。


「……潤様──!!」


広場の奥、くまモンの後ろから、整ったスーツ姿の女性が駆けてくる。


「ノア……!?」


「よかった……潤様……この二人の獣と一緒だったのに……無事で……本当に……」


──と言いながら、ノアは静かに潤に抱きついた。


「うおっ!?ちょ、ちょっと待っ……ノア!おれ、葉っぱしか履いてないの!!」


「でしたら、すぐに替えの服を──!メディカル班、潤様の身体チェックを最優先で!!」


「やめろぉぉぉぉっ!!この場で検診とか羞恥プレイすぎるぅぅぅぅ!!」


──そんな俺の絶叫をよそに、くまモンは変なポーズで拍手していた





【あとがき小話】


作者『実は……意外と……ヒロインズと同じくらい作者推しいるのでは!?』


潤『……え?』


リア『……はい?』


ユズハ『いやいやいやいやいやいやいやいや!何言ってんですかぁ!?!?』


作者『だって!コメントでさ!たまに俺のノリにツッコんでくれたり、共感してくれたり、たまに「作者さん面白いです」って言ってくれるじゃん!?』


ミリー『でもそれ、ヒロインズが絡んでる時ばっかりだよ〜?』


カエデ『ほんまや。ウチらがいての“面白い作者さん”やで?一人で出てたら、たぶん……』


ノア『……正直申し上げて、ただの“うるさいバニー服の変人”だと思います』


作者『こ、こらぁぁぁぁ!?!?やめて!?自覚はあるけど口に出されるとマジで刺さる!!』


潤『そもそもなんで急にそんなこと言い出したんだよ……?』


作者『いや……ふと……。俺がいなかったらこの世界って成り立たないんじゃね?って……』


リア『創造主ムーブやめてください。』


ユズハ『自分で言い出して自分で慰めて……もしかして、ちょっと寂しくなっちゃったんですかぁ?』


ミリー『えへへ〜、作者くんも構ってほしいの?よしよし〜♡』


カエデ『はいはい、おっきな赤ちゃんはおねんねの時間やな〜♪』


作者『くっそぉぉぉ……!なんで俺の存在がいちばん“ギャグ落ち”なんだよ……!!』


ノア『……ですが、そんな貴方を愛おしいと感じる読者様がいるのも、事実ですから』


潤『ちょろっ!?』


リア『……さすがノア。言うときは言いますね』


作者『(( ˊ̱˂˃ˋ̱ )ガチでちょっと救われた顔)』



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