第10話『俺、巻き込まれる』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
やっちまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
せっかく手に入れた《話術レベル3》……
お試し期間、過ぎて消えちまったぁぁぁ!!
せっかく……
せっかく……
大企業に就職して、もやし生活脱却の夢が……
ちくしょおぉぉぉぉぉ!!
俺は畳に突っ伏して、もやしを抱きしめていた。
……その俺の前に、なぜか二人の影が差す。
「ところで、お二人はなぜ俺の家に……?」
「そんなん決まっとるやろ〜? 潤くんに会いに来たんや♪」
カエデが右腕にぴとっ。ニコニコ笑顔でスリスリしてくる。
「潤様のお世話をするために、です」
ノアは逆サイドにすっ……と正座。真面目な顔でじっと俺を見る。
(っていうか朝から来る!? しかも当然みたいな顔で!?)
「潤くんのお世話やったら、ウチがやるから。ノアはいらんってことやな?」
「いえ。あなたといると、潤様が危険ですので」
「危険ってなに? ウチ、こうやって守ってるやん?」
おっふ。カエデの柔らかいものが思いっきり当たってます。けど!
「離れてください。さすがにあなたでも、潤様に近づく“虫”は排除します」
(いや、物騒すぎるだろ!!)
「誰が虫やて!? 潤様潤様言うて、潤くんの本とかすぐ捨てるやろ〜? あ〜こわ〜い。ウチやったら、そんな潤くんもまるごと包み込んでやれんのに〜」
「あなたこそ、昨日の夜、潤様が寝静まったあと――忍び込んでましたよね?」
(なっ……おい、今さらっと爆弾投下しなかったか!?)
「それ言うんやったら、ノアやってカメラ仕込もうとしとったやろ? ウチが全部、ゴミ箱にポイしたったわ」
(カメラ!? 嘘だろ……全部見られてたのか俺……!?)
「……あなたが犯人だったんですね」
(もうダメだ……これ、人としてダメだわ)
「あなたに潤様は――」
「アンタに潤くんは――」
「あげません!」
「渡さんわ!」
(いや、どっちのものでもねぇからな!?)
(俺の意志どこ!? 人権ってなんだっけ!?)
俺はもやし鍋に向かい、そっと火をつけた。
よし……目の前のもやしを真剣に茹でよう。
バチバチの空気が背後から伝わってくるけど、俺はもう知らん。
一本一本、丁寧に。真心込めて――
「そういえばウチ、ヤバそうな噂、持ってきてんねん」
(聞こえなーい。俺はいま、もやしと向き合ってる……!)
「やばい話とは……?」
(ノア、乗るなって! 今、もやしが最高の茹でタイミングなんだって!)
「とりあえず、今から潤くん、デート――いや、下見いこか!」
「潤様が行くなら、私も行きます。……行きましょう?」
えっ、今ちょっと、もやしが……!
「ノア、ちょっ、ウチが一緒に行くんや!」
あああああああああああ!!
もやしぃぃぃぃぃぃぃぃ!!
ズルズルッ。
そのまま、バタン!
――台所には、茹で上がったもやしだけが静かに残された。
今日も平和な一日が、もやしとともに幕を閉じた――。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
この作品では、ヒロインたちの個性や掛け合いをとても大事にしています。
彼女たちのちょっとした裏話や、日常の一コマを“あとがき小話”として、毎話ちょっとずつお届けしていきます。
もし、「このキャラに聞いてみたいこと」や「こういう話が見たい」などあれば、
どんな些細なことでも大歓迎です。
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作者:pyoco