第9話『早乙女セイジのその後』
【読たんへお願い!】
作者の夢──
ヒロインの薄い本です!!(ドン!!)
え?真面目な目標じゃないって?
うるさいっ!!
作者は本気なんです!!!(大事なことなので3回目略)
この夢を叶えるためには──
もっともっと!この作品が知られなきゃダメなんです!!
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評価
ブクマ
コメント(なんでも嬉しいです、雑談感覚でOK)
リアクション
あなたのアクション、全部が……
“読たんの一押し”が、作者の魂の着火剤になるんです!!
あなたが思っている以上に──
あなたのリアクションやコメントに、作者は救われています。
ブクマ、評価、コメント、リアクション。
その一つ一つが、
「ちゃんと届いてるんだ」って教えてくれるんです。
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可愛いけどやべー子たち!
愛しいのに社会壊すヒロインたち!
このバカで全力で尊いヒロインたちを、
もっと世界に広めるために──
お願い!
あなたの「読んだよ」が、作者のエネルギーになるんです!
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今後の目標:
「薄い本、ください」って言われるくらいのヒロインズを育てたい!
その第一歩を、あなたの一票で……!
くそ……なんなんだ、あの男……!
あのクローゼットの化け物に会ってから、ずっと調子がおかしい。
目の前の女と向き合う。だけど喉が乾いて言葉がうまく出ない。
「ねぇ〜? 聞いてますかぁ〜?」
「あ、あぁ……き、今日も……綺麗だね……?」
「今日も? 今日が初対面なんですけど〜?」
女がじと目で睨みながら、グラスをくるくる回す。
「まぁ、それよりさ〜、この間のチャットのやり取り、すっごく良かったよ?
惹かれたっていうかぁ……なんか運命かもって思っちゃって〜」
「そ、そう? カ、カッコイ↑イとか……言ってくれて……あ、ありがと……」
(やっべ、裏返った……!)
女がグラスをテーブルに置いて、じとーっと見てくる。
「……うーん。
チャットではいい人って思ったけど……実際は意外とキモいですね〜」
(くっ……クソッ! 俺の話術があれば、あんな女くらい簡単に……!)
「……なに黙ってるんですか〜? つまんない〜。
じゃ、帰りまーす。バイバーイ、見た目だけのインキャくん」
ヒールの音だけが冷たく響いて、去っていく。
拳を握り締め、セイジはテーブルを睨みつける。
――また、失敗。
くそが……。
俺の話術があれば、あんな女……!
ふらつく足取りでホテル奥の部屋へ戻る。
仲間たちのバカ笑いが耳に飛び込んできた。
「お、帰ってきたぞ〜」
「……女、どうだったんだ?」
「……」
「また失敗〜? え、マジ? もう何連敗よ?」
「はっは、ガチで終わってんじゃん。
チャットだけの男になったか〜?」
ソファの男が缶ビール片手に煽ってくる。
「……最近、調子悪いだけだ」
「そりゃあの日からおかしいもんな〜」
「なぁ、あのクローゼットのボスのせいだろ?
お前、顔引きつりすぎてて笑いこらえるの大変だったわ〜」
「うるせぇ!!」
怒鳴りつけるが、誰も怯えない。
むしろ、鼻で笑うような空気が流れた。
「ま、撮影ないなら撤収か〜?
ホテル代、セイジが払っとけよ。
じゃーな、チャット王子」
バタンッ!
残ったのは、荒れた部屋とセイジひとり。
「くそ……クソが……!」
バッグを漁り、薬の瓶を取り出す。
錠剤を一気に飲み込み、ソファに沈みこむ。
「やっぱ……ヤクは……サイコーだな……
全部……どうでもよくなる……」
とろけるような笑みを浮かべて、虚空を見上げる。
――コンコンッ!
「あ?」
(ルームサービスか? それとも仲間が……)
よろよろとドアに近づき、ドアノブに手をかける――
「警察だ! 開けろ!!」
カラン――ッ
薬瓶が床に落ち、転がった。
* * *
翌朝。
スポーツ新聞の片隅に、こんな記事が載っていた。
悪質出会い系グループ、一斉検挙。
ホテルで薬物使用の現行犯逮捕
そこには、憔悴したひとりの男の写真。
名前は――早乙女セイジ。
【あとがき小話:ノア vs カエデ(静かに始まる戦争)】
作者『ノア? 参戦からいきなり──親友のカエデにポジション取られかけてる件について』
ノア『……ええ、把握しております。』
潤『え?ちょ、ちょっと待って、声のトーン低くない!?』
ノア『潤様の隣は、私の定位置のはずですが……なぜ“別の方”が当然のように座っていたのか……理解に苦しみます』
カエデ『ええやん別に〜、ちょこっと寄りかかっただけやで?ほら潤くんも嬉しそうやったし♪』
潤『いや違う、嬉しそうってか“驚いて固まってた”だけだから!むしろ“身動き封じられてた”だけだから!』
ノア『“嬉しそう”という解釈は、非常に都合の良い幻想ですね?……訂正をお願いできますか?』
カエデ『ふふ〜ん?ほんまに怒ってんの?ウチら親友やろ〜?』
ノア『親友です。ですから──“潤様を巡る競争”においても、遠慮なく潰します』
潤『ちょっと待て!なんか一気に修羅場の空気になってない!?あとがきって、もっとこう……ぬるっと締める場所だよね!?』
作者『うん。なのに今、空気が“静かに戦慄してるバー”みたいになってるよね。』
ノア『……作者様も、次に潤様の隣に座る際は、十分にお気をつけくださいませ』
作者『えっ、ちょっと待っ──あああああ(椅子ごとフェードアウト)』
潤『あとがきで作者が退場って聞いたことねぇよ!!』