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聖なるものを抱きしめたい

作者: 秋葉竹




聖なるものよ

そのあたまにはイバラの冠を

その胸には嫉妬の切り傷を

両の掌には漆黒の杭を

そしてその足首にも漆黒の杭を


聖なるものよ

あなたを抱きしめたい


その薄汚れた肉体を

綺麗に清めてあげたい

そして

その清き心の中を

私に覗かせてほしい


聖なるものよ

あなたをキツく抱きしめたい


そしてやわらかくてあたたかい布団で

しっかり手をつないで眠りたい


言葉はいらず

心は通じ合う


暗闇の部屋の中なのに

光輝くほどの幸せが

胸をおおう


すーっと

青白い涙が流れたのは

いま

この部屋の外が嵐だからからかな



あなたを裏切った

あのときみた

流星が

想い出される


ため息が出るほど美しい星々の世界

そしてあしたへと

まえを向いて生きてゆこうと

へんに言葉にはしないけど

心の中でじっくりと

その言葉の意味を

考えたあの夜


ただ流星が消えてゆくのを

永遠に

視ていたかった



あなたのベールを

やさしく剥がしてあげるから

ねぇ

一度だけでも


私だけの


神さまに


なって


ください










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