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番外編【想い出の観察者(メモリーオブザーバー)】前編





   『それはとても素敵な一枚でした』




目の前で飾られている魔道写真コンクールの

優勝作品から、

私は目が離せなくなり、

立ち尽くしていたのです。


それを見ては、


私は涙を流しておりました……






優勝作品が発表されてから、

とうに時間は過ぎております。


他の出場者や来客の人はもう帰っておりました。



私はずっと、


この一枚の写真を眺めておりました。



その場から動こうとはしなかったのです……




そんな私を見兼ねて、


ここまで一緒に付き合ってくれたクラスメイト達が、

心配そうに声をかけてくれました。



「……そろそろ帰ろうぜ?たつかぜ。

 まぁ、気を落とすなって。

 たつかぜの作品が2位なら十分(じゅうぶん)

 結果じゃねーか。

 ……だ、だよなっ?みんなぁ。」



赤い髪をしたクラスメイトの男の子が後ろを振り向き、

その周りにいる他のクラスメイト達に同意を求めました。


ちなみに『たつかぜ』とは私のことであります。



「そっ、そうやんなぁ。

 2位でもすごいやん!♪

 "たっつん"が頑張った結果やん!♪

 かんみ達は誇らしいで♡」



ピンクの髪の女の子がそう慰めてくれました。


このピンクの髪の美少女はいつも明るく、

その元気さでいつのまにか周りの人達をも

元気にさせているのです。

おまけに声も可愛いのです。


私のことを"たっつん"と呼んでくれてます。


この子は知らぬ間にクラスメイト達のあだ名を作っては、

親しみを込めてそう呼んでいるのです。



「……そうね、

 わたし達が頑張った結果が出たわね。

 この結果なら廃部にはならないわね。」



天才と呼ばれている紫色の髪をした美少女も、

私達の結果をフォローしてくれました。

たしかに2位でしたら、

先生から出された条件をクリアしております。



「僕達がもっとしっかりと

 たつかぜくんをサポートできていたら、

 優勝を勝ち取れていたかも……

 僕達の力不足だったよ、

 すまない。たつかぜくん」



短く黒い髪の美少女で、

一人称がボクっ子の女の子が、

自分を責めるように、

責任を感じるかのように、

そして申し訳なさそうに謝っておりました。



とんでもない!


この4人のクラスメイト達がいてくれたからこそ!

"2位という素晴らしい結果"で終わることが出来たのです。

この結果は、

決して私だけの力ではないのです!


っと、


今みたいな言葉を、

その場でクラスメイト達にお伝えすれば

よろしかったのですが……



この時の私は、


悔しさと後悔で、

ただ黙って呆然と固まったままでした。




そんな優勝を逃し、

ガックリとしている私のことを、

クラスメイト達は気遣ってくれたのです。


そっと私を独りにしてくれました。



独りになった私は、、、


再びまた、


飾られているその一枚の写真を眺め続けておりました。


ほんとうに、


素敵な、素敵な、『一枚』でした。


皮肉にも、、、


その隣で並べられている私達の写真が、


結果として、

その一枚の写真を"優勝へと導いてしまった"のですから……


私はただただ、

その場で涙を流しました……


(できることなら、、、

この優勝した一枚の写真を


"私が撮りたかった"!


いや、


"私なら撮れたはず"なのだ……"私なら"……)



これは言い訳だと自覚しては、


私は涙を流し、、、


後悔しておりました。


後悔だけの涙なら良かったのですが、、、


それだけではなかったのです、、、




ーーー

……ナレーションルームから失礼いたします。

申し遅れました。

私が今回の番外編の主役を務めさせていただきます『たつかぜ』と申します。


一人称を私と名乗っておりますが、

中身はいたって健全な

ギルド学園に通う男子生徒であります。


もう少し私のことを詳しくご説明いたしますと、

私は"時空魔術師"でもあり、

将来は一流の魔道カメラマンを目指している

若輩者でもあります。


そして問題となっている『一枚の写真』とは、

コンクールの大会の"優勝作品"のことであります。


……残念ながら、、、

その一枚の写真は私達の作品ではないのです。

私達の作品は"2位という結果"に終わりました。


クラスメイト達の力を借り、

私は今までに無い"最高の写真"を撮ることが

出来ました。

自信を持って今回のコンクールに挑んだつもりでした。


その時の私の心境といたしましては、

"自分達の作品が間違いなく優勝するもの"

だとばかり思い込んでおりました……


そのことをクラスメイト達はどう思われていたかまでは知り得ませんが、

本当に私にとっては、

最高の写真で最高の出来だと自負しておりました。


しかしです!


結果は先ほどお伝えした通り、、、


2位だったのです……


私の、


いえ、


私達の敗北で終わりました……


別に優勝者の方と勝負していた訳ではありません。

優勝した方のお名前は『ミスターX』と、

作品のプレートにそう書かれてありましたが、

私達はその方の顔すら知りませんし、

コンクールの常連でもない方なのです。

お名前も今回が初めてお聞きしました。



協力してくださったクラスメイトの仲間達は

2位でも喜んでくれました。


私達の当初の狙いが、

『3位までの入賞』を狙っていたのですから、

結果だけを見れば私達の勝利と言えることでしょう。


この番外編を短くまとめるとするならば、



『魔道カメラ部の廃部を防ぐ為、コンクールに出場し入賞する。

結果は2位と言う好成績を収め、廃部を(まぬが)れた』



これだけで終わってしまうことなのです。


ですから、


ここから先はお読みいただいたところで、

"2位と言う結果は変わらない"のです。

この後のことは、

ただただ過程をお伝えすることになるのですから……


なので、

『あなた様』はここでお読みになるのをおやめになっても構いません。


なぜなら、


大半の人達は、

"2位と言う結果には興味がない"のでありますから。


それほど『1位は重い』と言うことです。


世の中は残酷なのか、

それとも正しいと言うべきなのか、、、


どんなに一生懸命に挑んだとしても、

どんなに自信満々に世に送り出したとしても、

優勝作品という"付加価値"や"値札"が付いていなければ、

誰にも注目されず、

ましてや見向きもされずに終わってしまうものなのです。


人に認められ注目されると言うことは、

時には"運"も必要なのかも知れませんね……



「認められないのは実力通りだろっ!」


「努力をしたのか努力を!」


「『魔女の旅々』の作者を見習え!」


っと、


根本的なことを言われてしまえばその通りなのですが……

(作者さん?最後のはツッコミを入れた方が良いのでしょうか?)


前置きが長くなり申し訳ございませんでした。

ここから先は、

結果が2位の私達の過程をお送りいたします。



どうぞ寛大なお心でお付き合いくださいませ……




ーーー


季節は夏


『あなた様』の世界なら夏休み真っ只中なのでしょうが、

このギルド学園には夏休みと言う概念は皆無であります。


サンサンと照らす太陽。


暑い中を私はいつものように美少女達を

とうさっ……オホンッ。

観察しておりました。



すると、、、


廊下ですれ違った担任の先生から、

なんとも非情な声をかけられたのです。



「あっ、

 たつかぜくん!

 良い所ですれ違ったわね!

 ……あのね、

 こんなことを廊下で宣告するのも

 あれなんだけど、、、

 次の《魔道写真コンクール》でね、

 あなたが作った魔道写真部が

 入賞できなければね、

 すぐにでも廃部になるそうなのよ、、、

 入賞はたしか3位以内だったはずよね?

 だからね、

 廃部にならないように入賞を目指して

 頑張ってね!

 私も顧問として手伝ってあげたいんだけど、

 夏のアニメを観るので……訂正、訂正。

 夏の特別授業の準備で忙しいのよ」


 

そう軽い感じでこの担任のなゆ姫先生は

部活の死の宣告を告げました。

そしてそのまま

何事もなかったかのように、

なゆ姫先生は去っていきました。



(ほわっつ⁈

廃部ですと⁈⁈⁈

たしかに出来たばかりの魔道写真部には、

まだ伝統や実績すらありません、、、

それでもですねぇ、

これからの未来にぜひとも期待して

いただきたいところでしたのに……

ちなみに部員は私が部長です。

後の方は、、、

お名前だけの幽霊部員なのであります。

今はまだ少ないのですよ。今はね、、、)



この魔道写真部は近い将来、

ギルド学園が誇れる伝統の一部になり得るだろうと、

私はそう確信して作った部活でした。


それなのに、、、


早くも廃部に追い込まれようとは……




「こうなったら、何が何でも入賞してやる!」



っと、


私は最初こそ意気込みを見せたものの、


気付けばコンクールまで、

あと1週間しかありませんでした……



私は焦りました。



まったくと言っていいほどに、

今回のテーマに合った"被写体"が見つからないのです……

とゆーか、

何を撮れば良いのかすら思いつかないのです。


いえ、

言い方が悪かったですね。


撮りたい人物ならいっぱい居ます。


なんせこの教室(クラス)には、

美少女達が山ほどいらっしゃるからです。



えぇ、

それはそれはもう、驚くほどに。



教室(クラス)の美少女達を1から説明いたしますと

とても長くなりますので、

ここはざっくりとした特徴だけを、

『あなた様』にササッっと、

お伝えしたいと思います。


ササッっとお伝えしてそれでもなお、

すべてわかってしまった『あなた様』は、

数少ないアジコンのファンの方なのでしょう。

ちなみにシャウラさんも美少女なのですが、

あの方はイケメン枠で取っておりますので

あしからず。


それではササッとご紹介いたします。

おっと、

今回はサービス回!

しかも夏と言うことなので、

美少女たちの水着姿でご紹介いたしましょう!

これはぜひともアニメ化に期待ですね。



まず『1人目の美少女』

ピンクで元気で口癖が清楚。……ハイ(つぎ)っ!


『2人目の美少女』

黒髪ショート真面目僕っ子。……ハイ(つぎ)っ!


『3人目の美少女』

ニコニコでエロかわ女王様。……ハイ(つぎ)っ!


『4人目の美少女』

なぜか常に身体が光ってる。……ハイ(つぎ)っ!


『5人目の美少女』

博多弁の女子(おなご)で変身が好き。……ハイ(つぎ)っ!


『6人目の美少女』

爪キレイ女子力高いギャル。……ハイ(つぎ)っ!


『7人目の美少女』

天才でテンションの温度差。……ハイ(つぎ)っ!


『8人目の美少女』

黄髪ボソッと小声の本好き。……ハイ(つぎ)っ!


『9人目の美少女』

金髪の転校生でスタイル◎。……ハイ(つぎ)っ!



……はぁ、はぁ、

お、お分かりいただけたでしょうか?

"9人の美少女達"が、

ひとつの教室に集まっているのです!

それはまさに楽園(エデン)!!

私は天国に近い場所にいるのかも知れません!!

だから被写体に困るはずが無いのです!!


……ですが、


私は別の理由で困っているのです……


いくら美少女達がいたとしても、

今回の魔道写真コンクールのテーマは、


『瞬間』


なのであります。


……

………


「はぁ……どうしたものか……」


私は廊下の窓を開け、

外に向けては

ため息を吐きました。

窓から見える青空が清々しく思えました。



「たっつんやん!♪

 ため息なんかついてどうしたん??」



声をかけられ振り向くと、

そこにはピンクの髪をした美少女がおりました。

その明るく元気な声は廊下の端まで響いている気がしました。



甘飴甘味(あまあめかんみ)さん。

 それが……

 私は少し悩んでおりまして……」



気付けば私は、

目の前のピンクの髪の美少女に、

あれやこれやと相談をしておりました。


なぜかこの美少女なら、

この状況をなんとか打破してくれそうな、

そんな淡い期待と、

私が思いもよらないような、

ましてや考えが付かないような、

そんなアイデアが出てくる感じがしたのであります。


私の期待は(おおむ)ね当たっておりました。



「廃部の危機なん⁈

 なら、かんみも手伝うで!♪」


私の手をぎゅっと握ってくれては、

この女の子は協力することを誓ってくれました。

自分の部活でも無いのに、

わざわざ手伝ってくれるなんて……

優しさで溢れておりますね。清楚です。



すると、、、



「やぁ、かんみ。

 それにたつかぜくんも。

 2人して何の相談だい?

 この前の"王宮侵入"の件もあるから、

 何かやらかす前に、

 ボクにも1つ聞かせてくれないかな?」



学級委員長のボクっ子の黒い髪の美少女が、

甘飴甘味(あまあめかんみ)が何かやらかす前に抑止しようと動き出したのです。


王宮侵入は私も参加いたしました。

今さらですが、

「恐ろしいことをやったもんだなぁ」っと

思い返しては良い経験だと思っております。




「……あなた達、

 今度は何をやらかすつもりかしら?

 この前のお礼もあるから、

 わたしも手伝うわ」



紫髪のお目目パッチリ美少女、りと!さんも仲間に加わりました。



私は"4人"を魔道写真部の部室にご案内し、

再度、詳しく説明いたしました。


あっ、

最後の4人目は、

赤い髪の男子生徒アカベコくんです。


アカベコくんが通りかかった所を、

甘飴甘味(あまあめかんみ)さんが問答無用で

首根(くびね)っこ捕まえては、

ここまで引きずって来たのです。

「"べこ"。あんたも参加するのよ!♪」

などと、

引きずりながらおっしゃっておりましたね。



私から詳しく説明を聞いた4人。



「で?

 今回のテーマが『瞬間』なんだろ?

 なら手っ取り早くさぁ

 鳥の卵から産まれてくる瞬間でも

 撮ればいいんじゃねーのかぁ?」



無理矢理に参加させられたアカベコくんが

椅子にもたれながらそう提案してくれました。

手にはうちわを持ってパタパタと(あお)いでおりました。



「あまいわね。

 それだと大多数の人が撮ってくるわよ。

 入賞するにはインパクトが必要なのよっ!

 インパクトがッッ!!」バンッ


机をバンッっと勢いよく叩いては、

そう力説してくれました。


りと!さんのおっしゃる通りです。

数ある作品から選ばれ、

入賞を目指すには、

審査員の心を鷲掴みにしなければいけません。


しかし、りと!さん?


まるでベテランみたいな口ぶりですね。


りと!さんはコンクールに参加するのは初めてのはずですよね???


彼女は真顔でそう言っているので、

さっきのセリフがボケなのか私には判断が難しいところであります。


これに対して、

いつもツッコミを入れているアカベコくんや、

転校生のリンクさんには

流石ですね

っとしか思わずにはいられませんでした。



甘飴甘味(あまあめかんみ)「せやぁ♪

     鳥じゃなくてなぁ、

     "モンスターが生まれる瞬間"

     とかの方がインパクトあるかも♪」



!!!


モンスターが生まれる瞬間ですか。

それを写真で捉えたのは数少ない事例なので、

とても良いアイデアだと私は思います。


それに対してレートさんが目を閉じながら、

静かに挙手をして発言を伺いました。


……わざわざ手を上げなくても、

好きに発言して良いのですよ?

ほんと真面目な方ですね。



「それは難しいかも知れない。

 僕の知る限り、

 モンスターの卵ってのは、

 意外と見つからない品物みたいだよ?

 ギルド掲示板のC級以上の依頼に

 張り出されるほど、

 入手困難な品物みたいだからね。

 見つけたと思っても、

 生まれた後の殻だけだったりするらしいよ。」


黒い髪をしたレートさんが、

自身が持っている知識を披露してくれました。


……そうなのであります。


例え低レベルのモンスターであっても、

卵を育てている親モンスターはとても警戒心が強く、

天敵が現れたと思ったらすぐに逃げてしまうのです。

モンスターの種類によっては、

体内に卵を隠しながら常に持ち運び活動しているモンスターもいるほどなのです。



「……人に慣れてるモンスターなら?♪」



甘飴甘味(あまあめかんみ)さんがニヤリと笑って見せました。

その顔は何か企んでいそうな顔でした。

可愛いので一枚。ーーパシャリ。



私達は甘飴甘味(あまあめかんみ)さんに案内されるがまま、

部室を後にすることにしました。



トコトコトコ、、、



……私達が着いた先は、


【王都ギルド】の1つ、

【王都騎士団竜騎士部隊】の宿所でありました。



「な、なるほど。

 "ワイバーンの卵"が狙いですか」



私は甘飴甘味(あまあめかんみ)さんの企みに気付きました。

他の方達も「そうきたか」っと言ったような顔をしていました。



「やるわね、かんみ。

 ここなら訓練されているワイバーンが

 人に対して警戒心を持っていないわね」


りと!さんが褒めています。

褒められた甘飴甘味(あまあめかんみ)さんはドヤぁ♪って顔をしてました。可愛いかったです。

もちろん撮りますが何か?ーーパシャリ。



問題はどうやってワイバーンの卵を入手するか??

そして、

どこか安全な場所で卵の孵化(ふか)を撮るか??


この二つが問題となりました。



アカベコ「おぃ、かんみ。

     どうやって卵を入手するつもりだ?

     まさか盗んだりしないよなぁ?」



……さすがにそれは、、、



 レート「それはさすがに見過ごせないね。

     学級委員長として、

     そこは止めさせてもらうよ。」



……ですよね。



 りと!「わかったわ!

     ヤドンの卵と交換(トレード)するつもりね!

     あなたポケモンのヤドンが

     好きだものね!」



……あっ、これはさすがにボケですね。

りと!さん?

あなた世界観にこだわってませんでしたか?

しかし、

想像してみたらちょっと面白いですね。

ワイバーンの卵からヤドンが出てきて

あのマヌケな顔で、

「あれ?生まれてくるとこ間違えた?」

って周りをキョロキョロしてるのを想像してみると、、、

……ぷぷーっw



……し、失礼しました。



甘飴甘味(あまあめかんみ)「みんな忘れてない?

     かんみ達のクラスメイトのこと♪」



全員「……あっ!!」



そうです。


お一人いるのです。


飛龍種(ワイバーン)を乗りこなすことのできる人物が……





〜〜〜


「なるほど!

 詳しい事情はわかったよ!

 ちょうど1頭、

 卵を育てているワイバーンがいるぞ!

 孵化(ふか)するのは今から6日後になるかな」


そう親切に教えてくれたのは、

同じクラスメイトの竜騎士見習いの『ダイ』くんでした。


彼はギルド学園に通いながらも、

竜騎士見習いとして、

【王都騎士団竜騎士部隊】の宿所で、

飛龍種(ワイバーン)の世話をしているのです。


最初は甘飴甘味(あまあめかんみ)が宿所まで

遊びにやってきては喜んで驚いておりましたが、

私たちの顔を見るなり、

1人で遊びに来たのでは無いと知り、

みるみるテンションが下がったのが目に見えてわかりました。


……甘い!甘いですよ!!

みんなの推しの甘飴甘味(あまあめかんみ)を独占できるとでも⁈

推しは()でるものなのです!

みんなで支えるものなのです!!



甘飴甘味(あまあめかんみ)はみんなの人、

 抜け駆けしない』


はい、りぴぃーとぉあふたぁみぃ〜。

(↑元ネタのイメージはね、

東京ディズニーシーの、、、

あっ、伏せ字を使わなきゃっ!

東京ディ●ニーシーのタートルトークからです。

『魚は友達、エサじゃない』

みたいなノリです

٩(๑❛ᴗ❛๑)۶おまえたちぃさいこぉだぁじぇー)



……作者さん?

無駄にページ数を使うのやめて貰っていいですかね?

あなた遊びに行ったんですね?そうなんですね?



「6日後かぁー。

 間に合うのかぁ?たつかぜぇ。」



アカベコくんが私にコンクールの出品期日の確認をとりました。


「……エントリー制限があるので、

 写真を撮ってすぐに会場に向かえば、

 なんとか間に合うかと」

 


私はそう返事をしましたが、

正直な所、

ギリギリだと思います。



「俺も手伝ってやりたいけど、

 他にもワイバーンの世話をしなきゃいけないだ。」


ダイくんが宿所の近くにある古屋を指差しながらそう言いました。

見れば何十頭ものワイバーンが古屋に集まっておりました。



「卵が孵化(ふか)するまで、

 この1頭は、

 きみたちで責任を持って世話をしてくれよ。

 上の人には俺から事情を話しておくよ」


そこからと言うもの、

竜騎士見習いのダイくんからの熱い指導を受け、

私たちはワイバーンの世話をしました。


卵が孵化(ふか)するまで、

宿所に泊まり込みで働きました。

水汲みやら、食事の世話やら、お散歩やら、

雑用を必死になってやりました。

私1人では到底こなせませんでした。



親ワイバーンは、

私たちに対してピリピリしていましたが、

世話をする内に、

だんだんと心を開いてくれた気がします。



そしていよいよ、


その時が来たのです!


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