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エピソード33ミッション:インポッシブルオシーロ③


わるぞうの魔道具からの通信を聴き、

待機していたb(ベータ)チームのリンクが動きだした。


「アタイの出番が来たね。

 まずは空を巡回している警備隊の1頭を、

 この気道銃で、、、」


気道銃を構えた途端にリンクの顔付きが変わり、

鋭い目付きとなった。


メイショウは隣で何やら呪文の詠唱をしている。


リンクは長いライフルを構え、

そのまま、

お城の上空に狙いを定めて引き金を引いた。



ーーーードォウゥン!!


気力が込めてある弾丸はキュルキュルと物凄い勢いで発射された。

それと同時にメイショウが呪文を発動し、

発射された弾丸の周りに魔法を付与した。



ワイバーン『グガァー』


竜騎士『ーー⁈』


鋭い弾道は、

上空を警備している竜騎士が乗るワイバーンに当たった。



『将を獲るならまず馬から』


とは良く言ったものだ。


狙撃されたワイバーンは混乱している。


メイショウの妨害魔法『混乱(パニックロウ)』を弾丸に付与していたのだ。

竜騎士には『騎士の加護』のパッシブスキルを生まれつき持っている。

これは状態維持やステータス変化の影響を受けにくいスキルである。

なので、ワイバーンを狙ったのだ。


空中を飛び回るワイバーンを撃ち抜くリンクの実力は

相当な射撃の腕前だった。



いきなり狙撃を喰らった竜騎士は、

自身が乗っている混乱状態のワイバーンを落ちつかせようとしている。


今なら空の警備は手薄だ。



「続いてはコイツの出番だな」


リンクがニヤリと笑みを浮かべ、

黒い大きな大きな大砲をお城に向けた。

それはまるで、

海賊船や要塞に設置してある大砲そのものだった。


リンクは気力を()めている。

この大砲を撃ち出すにはかなりの気力が必要だ。


メイショウは魔法の詠唱をしている。


リンクが大砲に気力を込めた。

砲弾の中には"水流弾"が入っている為

リンクの気力は、砲弾を包み込む形となった。つまり先ほどの逆だ。


メイショウは魔法を自分とリンクにかけた。



リンクは大きな大きな大砲をぶっ放した。



ーーードカーン!!


本当にドカンと音がした。

近くでいたら間違いなく鼓膜が破れるほどの

すごい音だった。


だが2人の耳は無事だった。


なぜならメイショウが防音魔法をかけてくれたからだ。



ーービリビリビリ

ーーグラグラグラ


まだ空気が震え、地面が揺れている。


発射された砲弾はお城に直撃するのかと思われたが、

直前で防御魔法陣が発動し、

お城の周りをドーム状の結界が張り巡った。

おそらく大量の魔力や気力を感知し、

自動で発動するタイプの防御結界なのだろう。


砲弾は結界に防がれ、

弾かれるようにしてお城の上空へと消えては

雲の上で爆発した……



「さぁ、アタイらのミッションはコレで完了したね。

 ズラかるか」


リンクが「上手くいった上手くいった」っと、

その場を片付けはじめた。



「えぇ。お見事です。計算通りですよ。」ふわり。


メイショウが扇子(せんす)(あお)ぎ、

そして魔法を唱えてはその場の痕跡を消している。



……失敗したわけじゃないのか?


っと、


誰もが疑問に思っただろう。


作者でさえも、


「大砲ハズレちゃったよ?٩(๑❛ᴗ❛๑)ドンマイ。」


っと思って見ていたのだから。



しばらくすると、


ポツリ、ポツリ、、、


ポッ……


ポタッ、ザァァァァーーーーーーーーーーーーーーー!!


雨?


いや、


お城にだけ水が降り注いでいるのだ。

そこだけいきなりバケツでぶっかけられたかのように大量の水が……


防御魔法の結界は大砲の砲弾は通さなくとも、

水は通したようだ。


٩(๑❛ᴗ❛๑)۶さすがリンクさん!お上手!


作者はスキル『手のひら返し』を使った。



上空の爆発音と大量の水で城内の兵士は騒ぎ出した。


「なんだ⁈なんだ⁈襲撃か⁈」


「外の様子を見に行ってみよう」


「防御魔法の結界が発動してるぞ⁈」


「雨が降り出したの⁈洗濯物いれなきゃっ⁈」


城内にいる者はみな、

窓の側に近寄り、空を見上げた。


警備を厳重にする為、

大量の兵士たちがお城の周りを固めた。

城内から外へと兵士が出払ったのだ。


この隙を突いてα(アルファ)チームは一気に、

広い部屋を駆けぬけた。


このまま行けば無事にミッションクリアだ。


……このまま行けば?

これはフラグなのでは??


きっと『あなた様』はそう睨みを効かせ、

お読みになっていることでしょう。


٩(๑❛ᴗ❛๑)۶そだよー。


どうやら『あなた様』の読みは正解のようです。


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