エピソード32ミッション:インポッシブルオシーロ②
「積み終わったら出ていけよ!わかったな!」
食糧庫まで案内した兵士がそう言った。
2人は頷き、
荷台から食材を降ろす作業をはじめた。
それを見た兵士は自分の持ち場へと戻って行った。
「……さて、
あの兵士さんが気付く前に急ぎますか。」
たつかぜが樽の蓋をあけている。
「わりぃな、
こんな狭いとこに押し込めちまって」
わるぞうも隣で樽の蓋を開けては中身の様子を伺った。
パカッーーバッ!
二つの樽から頭が勢いよく飛び出してきた
まるで黒髭危機一髪でもやっているかのような光景だった。
「僕は平気だったよ。」
「えぇ、私も問題ないわ。」
そう言って樽から出てきたのは、、、
Δ(デルタ)チームの『レート』と『りと!』だった。
もちろんこの、
「黒髭危機一髪 レートversion」
「黒髭危機一髪 りと!version」
は商品化してもらって構わないと、
作者は言ってますですはい٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
「私たちは作戦通りに
わたあめちゃんと合流するわね。
あなたたちも気をつけてね」
りと!が2人を心配している。
「りと!。急ごう。」
レートが通路を警戒しながら進み出した。
「そっちも気をつけろよっ。
オレっちたちは"コイツ"を設置してくるぜ」
わるぞうは何か入ってそうな樽を、
たつかぜと一緒に担ぎながら、
お城の屋上を目指した。
ーーー
場面は変わり、
慎重に進んでいるα(アルファ)チーム。
先頭を歩くシャウラが兵士たちの気配を察知しながら、
離れて後ろからついてきている甘飴甘味とアカベコに、
これで何度目かの合図を送った。
言葉には出さず、
手でジェスチャーをしているのだ。
甘飴甘味「……今のは"前進"ね!♪」
アカベコ「バカっ!
"そこで止まれっ"だっ!」
小声で話す2人を他所に、
シャウラは神経を張り詰めて潜入を続けていた。
一度見つかれば、
すぐにでも衛兵が集まってくるだろう、、、
シャウラは視線を左右に散らしながら、
慎重に進んでいる。
その無駄の無いスッとした動きは、
盗賊と言うよりも暗殺者に近かった。
「(問題は王都ギルドの連中だな……)」
シャウラは強敵に遭遇しないことを願っていた。
メイショウの作戦の概要の一部はこうだ。
玉座の扉の前までα(アルファ)チームは甘飴甘味を、
Δ(デルタ)チームはりと!を連れていく手筈だ。
そこからは甘飴甘味と りと!が、
2人で玉座の間に入り、
国王様と商談、対談をする。
甘飴甘味、りと!を、
それぞれ玉座の間に送り届けた他の者は、
すぐに離脱をし、
お城の屋上へと移動する算段だ。
初めから甘飴甘味とりと!を同じチームに入れて一緒に連れて行きたい所なのだが、
そうすると戦闘になった場合など支障が出るとメイショウは計算で弾き出した。
偶然にも、
甘味画伯が描いた絵は、
こちらの戦力、侵入ルート、人材の役割、
すべて計算してメイショウが考え直した配置と
まったく同じだったのだ。
もしかしたら、
『魔法使い見習い甘飴甘味』より、
『絵心おきざり甘味画伯』
の方が天才なのかも知れない。
そしてこのギルド学園編のラスボスなのかもと、
メイショウは深く深く考察した。
いや、きっとこれはただの偶然だろう
っと、
自身の考え過ぎる考えをメイショウは改めてた。
……٩(๑❛ᴗ❛๑)۶良い読みだね。
ちょっとだけ教えてあげりゅ。
後に、
この甘味画伯が格闘ゲームのラスボスとして出てくるなんてことは、
知る人ぞ知る事実なのだぁ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
シャウラ「(……ここまでは順調だな)」
シャウラは嫌な予感をしていた、、、
メイショウから見せられたお城の見取図は
全員の頭には入っている
いや、甘飴甘味以外の全員の頭には入っている。
目の前の階段を上がれば広い部屋があり、
その部屋を抜けると、
3つの通路が合流し、
合流した通路の先が玉座の間の扉に辿り着く。
α(アルファ)チームはその3つのルートの内、
比較的に難しいルートから侵入している。
他のチームが侵入しやすいようにだ。
これは甘飴甘味からの提案だった。
bチームとは玉座の扉の前で合流する予定だ。
嫌の予感がするのはその広い部屋のことだ。
広い部屋には兵士たちが何十人といるだろう。
おそらく【王都ギルド部隊】の者も、、、
ここで話は変わるが、
このクラスメイトたちがいなかったらどうなっていたか?
もしも仮に、
甘飴甘味がりと!を連れて2人で、
このお城に侵入したとしたら、、、
門番の兵士をぶっ飛ばし、
お城の中を彼女は迷いなく目的地まで真っ直ぐと突き進んで行くだろう。
ルンルン♪と上機嫌で、
壁を破壊しながら王宮をぶっ壊し進み、
国王様に会いに行っていただろう。
……考えただけでも恐ろしい。
ーーガガッ、、
「設置できたぜ。」
わるぞうからの合図で、各チーム動き出した。




