エピソード27王様に会いに行こう①
『号外〜!
号外〜!
東の国の王都に侵入者が現れたってよぉー!
国王様を人質に、
お城に立て篭もってるってよぉー!』
帽子を被った青年が、
王都を走り回りながらビラを配っていた。
この衝撃的なニュースは、
瞬く間に王都内のすべての国民に知れ渡った。
「おぃおぃ、テロリストが現れたってほんとうか?」
「やだねぇ。国王様は無事なのかねぇ。」
「なんでも噂じゃ、
"ギルド学園の生徒"が犯人らしいぜ?
しかも首謀者があの……
『殺戮の魔女姫』だとか……」
「こりゃぁ生徒もろとも、"死罪"は確定だな……」
王都内のあちらこちらで噂が広まっていく。
ーーー
大臣『えぇーい!
【王都ギルド】の部隊は何をやっておる!
首謀者を即刻に捕らえよっ!
……何⁈
首謀者はギルド学園の先生だとぉ⁈
……なゆ姫が首謀者だとぉ?
早く捕らえて、その者の首をはねよ!!
ついでにその者の"家宅捜査"も行えっ!』
偉そうな大臣が兵士たちに命令を下した。
無数の兵士たちが私の家へとやってきたわ。
なゆ姫「……ちっ、違うっ!
違うわっ!!
私じゃないのっ!!
私は生徒たちを止めようとしたのよ!!
あぁぁぁぁぁぁ⁈
そ、それに触らないでぇぇぇ!
私が集めた
1番くじのコレクションなのよ!!
あぁぁぁ⁈それは⁈
買ったばかりの『牧場物語』の
ゲームまで⁈
かっ、返してぇぇぇぇぇぇ!!!!」
ーーガバッ
起き上がると、
そこはよく知る場所だった。
ぽかぽかと身体が暖かくなるような、
自然と回復してくるような、
そんな癒しの空間にあるベッドで
私は悪夢から目が覚めたの。
「ふふふ。
なゆ姫先生、具合はどう?
ずいぶんと、
うなされていたみたいだけれど……」
頬に手を添えながら、
おっとりした感じの喋り方で声をかけてくれたのは、
見た目が若々しい女性だった。
この保健室の主、『七星みらい』先生よ。
そう、
私が目を覚ました場所は、
ギルド学園の中にある【七星みらいの保健室】なの。
「……よかったぁぁぁ。夢だったのね。」
私は心の底からほっと安堵した。
気付けば汗をびっしょりとかいていたわ。
……あんな悪夢を見たらそうなるわよね。
「ふふふ。
かんみちゃん達がここまで運んできてくれたのよ?
かんみちゃんがワクワクした顔をしていたから、
楽しそうにしていまからどこに行くの?
って聞いたら……
『ちょっと今から王様のとこぉ♪』
って明るく元気にそう言ったわ。」
なゆ姫「……え?」
続けてみらい先生は私に、
『国王様と面会するなんてすごいわね♪』っと、
微笑みながら私にそう言ってきた。
私は『……無許可なの』とは、
口が裂けても言えなかったわ、、、
……あぁ、また目眩がしてきたわ。
誰でもいいから、
あの子たちを止めて。
いや、止めてください!お願いします!!
そんな私の願いなど、
この鬼畜でサイコパスな作者さんに聞き届くわけもなく、
甘飴甘味と数人の生徒たちは、
軍事力の優れたこの東の国のお城に対して、
無謀にも侵入を企むのだった……
……何か悪口言った?٩(๑❛ᴗ❛๑)۶




