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エピソード26天才錬金術師


注意:ここからのエピソードから、

  ギルド学園編の

  《王宮侵入編》が始まります。




私は衝撃の事実を知ってしまったの……


まさか私の教室(クラス)でイジメが起きていたなんて……




今日の授業は魔道具についてだったのよ。




私は生徒たちに簡単な自作の魔道具を各自、

次の授業までに作ってくるようにと、

宿題を出したのよ。


作ってくる魔道具は本当に簡単な物でいいの。



例えば、


「魔力を込めたら小さな明かりがつく」


でもいいし、


「魔力を3秒ほど留めておく」


などでも良い。


作ってくる物は

実用性皆無で

まったく役に立た無い物だって別にいいのよ。


『魔道具の仕組みを知ってほしい』


ってのが、

この宿題の狙いだからなの。



実は魔道具の製作って、

ちゃんとした工房がなければ作るのが困難なのよ。


だからこそ私はその為に、

放課後に生徒たちが宿題をやりやすいようにと、

ギルド学園にある施設で、

鍛冶や錬金術を行える小さな工房の実験室で準備しようとしてるの。


ちなみにこの工房は

ここの生徒なら使用申請を出したら誰でも自由に使えるのよ。

ギルド学園の学生寮にもこれらは設置してあるんだけどね。


そんなことより、


そう、、、


イジメが発覚したのはその実験室でのことなの……



私は生徒たちがここで宿題の魔道具を製作するだろうと思い、

材料の補充をしていたわ。


案の定、


宿題を片付ける為に誰かやってきたのよ。


その人物は

髪が紫色をしていて目がぱっちりとしている女の子

〈天才錬金術師〉と呼ばれている『りと!』のことよ。


りと!はモクモクと作業をはじめたわ。



そこへ、


男の子のグループがやって来たのよ。


そのリーダーっぽい子がりと!に対して

宿題の魔道具を男の子グループ全員分を

作るように命令したの。


さらにはりと!に向かって暴言や罵声を

浴びせてきたのよ。



いじめっ子ナカジマ「やーい、

              やーい、

          お前の母ちゃん、

          タコタコキングぅぅぅ」



ストォぉぉぉぉぉっプッ!!!


カメラさん止めて止めてっっ!!


……いやいや、

あのさぁ〜作者さんさぁ〜?

イジメの表現がちょっと古ない??

てか、

ナカジマくんが小学生レベルになっちゃってるわよ?

そもそも今時の小学生でも

あんな低レベルな発言なんてしないからね?

ほんと最近のガキンチョってば、

どこで覚えて来たのか、

もっとエゲツない言葉を吐いてくるんだからね?



え?なに?作者さん?

「いじめを誘発する表現はダメぇ٩(๑❛ᴗ❛๑)」

ですって??

いや、だからって、今のは……

はぁ。もういいわ。

本編を進めましょ。



ナカジマ「なんだよ?このガラクタは?

     ちゃんと俺様たちの分の宿題を

     やっておけよな!

     おい、いその。

     サッカーしようぜ!♪」



いじめっ子ナカジマは

りと!に宿題を押し付けては、

子分の仲間達と外へ遊びに出て行った。



りと!は悲しい顔をしながらも、

驚くことに

ものすごいスピードで宿題の魔道具を

次々と作っていったのよ。



私はこっそりと、

床に落ちていたガラクタと呼ばれた魔道具を拾ったわ。



ちょうどその時ね。



ーータッタッタッタッ。


っと、

廊下を走り、

こちらに向かって来る足音がしたのよ。



その足音は

この実習室のドアの前でピタリと止まっては、

勢いよくドアが開かれたの。



(……ん?誰か入ってきたわね)サッ



私はとっさに隠れてしまったわ。



実験室に入って来たのは1人の女の子だった


イジメられているりと!のことが心配になって様子を見に来たのだろう。



その女の子とは、、、


ピンクの髪をした明るく元気な女の子、

甘飴甘味(あまあめかんみ)』だった。



甘飴甘味(あまあめかんみ)は入ってきては

作られた魔道具の山を見て驚いていたわ。



甘飴甘味(あまあめかんみ)「う、嘘⁈

     これ全部、りと!さん1人で作ったの⁈」


りと!「……そうよ?

    ここにあるのは全部そう」



そこには先ほど、

いじめっ子ナカジマにガラクタ呼ばわりされていた見た目が悪い魔道具の山があった。

しかし中身を見れば、

どれも出来がかなり良い品物なのである。



(これをガラクタって呼ぶのは素人なのよね。

まぁ、無理もないか、、、

実際に使ってみないと、

魔道具の違いは素人では

まったくわからないからね。)



私は隠れながらそう思っていたのよ。



りと!「ごめんなさいね。

    こんな物しか作れなくて……

    ここの設備ではこれが限界なの……

    もっとちゃんとした設備があれば、

    もっと出来の良い魔道具が

    作れたんだけど……」

    


紫色の髪をした女の子が申し訳なさそうにそう言った。


私は隠れながら先ほど拾った魔道具をじっくりと見ていた。



(こんな物ですって⁈……冗談じゃないわ)



りと!が作った魔道具は素晴らしかった。


それは北の大陸で作られている魔道具の製作で有名な

老舗で名家でもある『(桑田)家の魔道具』に、

けっして引けを取らないほどの出来だったからだ。


それをちゃんとした工房で作ってないにも関わらず、

ここまでの物を作り上げるなんて、、、


この子がちゃんとした整った設備で作った魔道具は

いったいどれほど良い品で、

いったいどれほど売れることになるのか?


そう考えただけで、

この子から莫大な資産をもたらすイメージしか湧かない。



「わたしのことはりと!って呼んで。

 さんは付けなくていいわよ。」



「わかった♪

 かんみのこともかんみって呼んでね♡」



2人は次第に打ち解け合い、

甘飴甘味(あまあめかんみ)とりと!は仲良く座りながら

キャッキャッアハハと、

お互いに何やら夢を語り合っている様子だった。


(しまったわね。

完全に出るタイミングを逃したわ……)



しばらく2人は話し込んでいたのよ。


するといきなり甘飴甘味(あまあめかんみ)が立ち上がっては、

りと!の小さな手を引っ張りあげて

身体を起こしてあげていたのよ。



「その夢を叶えようよ♪

 りと!ならできるで!♪

 ちょっと今から かんみが、

 直談判(じかだんぱん)してくるから♪」



そう意気込みを見せる甘飴甘味(あまあめかんみ)


りと!は知らぬ間にその元気さに救われていた。



……ん?

ちょっと待って?いまなんて言った??



りと!「直談判(じかだんぱん)って、、、

    あなたいったいどこに行くつもりなの?」



りと!が私が疑問に思っていることを

代わりに質問してくれた。



……よく聞いてくれたわ。ナイスな質問よ!


甘飴甘味(あまあめかんみ)はその質問を聞き、

さも当然の答えだと言わんばかりにこう答えた。



甘飴甘味(あまあめかんみ)「え?『王様』のとこだけど?」



はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁈⁈⁈⁈



なゆ姫先生「ちょっ、ちょっと待って!!」



私は慌てて姿を現したわ。




甘飴甘味(あまあめかんみ)「あっ、なゆ姫先生いたんだぁ?」


りと!「……先生。

    盗み聞きするなんて、、、

    エッチね。」



……思わず出て来てしまったわ。



なゆ姫先生「盗み聞きしてごめんなさいね。

      甘飴甘味(あまあめかんみ)よ、

      えっと、、、

      きみは今からどこに向かおうと

      しているのかな?」(ニコッ)



私は冷静になり、

ニコニコ笑顔で再度聞いてみたわ。


さっきのはきっと私の聞き間違いよね?

うん、うん、きっとそうに違いないわね。



そしたらこのピンクの髪の女の子も、

ニコニコ笑顔で返事を返してくれたのだ。



「だからぁ♪王様のとこぉ♪」(ニコッ)



(ニコッじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!)



王様のとこ?

は?

この国の国王さまに、

"謁見の許可無し"で今から会いにいくってこと??


当然のことだけど、

間違いなく"門前払い"されるわよ?

それでも直談判しに行くですって??

それはつまり、、、

えーっとぉ、、、

「王宮に不法侵入します!」

って、

この子はそう言ってるってことよね???



……そこから先のことは語りたくないわ。

なぜなら私は次回のエピソードから、

有給を使うことにするからよ。

よし、そうしましょう。



甘飴甘味(あまあめかんみ)「なゆ姫先生?次回予告を忘れてるで!♪」


頭が真っ白になっている私に、

この子はそう教えてくれたわ。

だけど今の私の状態は

完全に思考を放棄してしまっているのよ。



「……え、えぇ、そうね。

 そうだったわね、、、

 ごめんだけど。

 ちょっと代わりにやっといてちょうだい、、、

 先生ちょっと目眩(めまい)が……」



頭を押さえながらよろめいた私の代わりに、

今回はこのピンクの髪の女の子が

次回予告をすることになったわ。



甘飴甘味(あまあめかんみ)「ええで♪任せて♪」



『次回!

 主人公はテロリスト⁈

 「王宮ぶっ飛ばしちゃったぁ〜♪てへぺろ」

 をお送りしまーす♪

 来週も観に来てくれたら嬉しいなぁ♡

 ではでは、

 おつあめでしたぁ〜。また明日な♪』



なゆ姫「……(サァー)」←血の気がひく音



りと!「かんみ、大変よ。

    先生が次回予告を聞いて倒れたわ」


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