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番外編【蠢動(しゅんどう)】前編



なゆ姫「あー疲れたぁ〜〜

    サービス残業反対!!」



私は1人、愚痴をこぼしながらも、

ギルド学園にある図書室の本の整理をさせられていた。


そもそも番外編なら他の人が

ナレーターを(つと)めるのがお決まりでお約束のはずよね?

なのになんで私は残業させられてるわけ?



……まぁ、もちろん残業のワケは知っているわ


"野外訓練"で生徒たちを危険な目に合わせた

罰なのよ、、、

私だけのせいじゃないのにね?

世の中は理不尽なことばかりよね?


ごめんなさいね、、、

いきなりこんな始まり方で……

ただ愚痴を言いたかっただけなの、、、

私がこんなにも素直に愚痴をこぼすのは、

『あなた様』が聞き上手だからなんだぞっ♡

もぉ〜

そうやって私のことを(たぶら)かすなんて〜

イ・ケ・ナ・イ・ひ・と・ね♡ウフッ♡

これは責任とって私と結婚してもらわなきゃね♡

ウフフ♡



あっ、まっ……待って!!


じょ、冗談……冗談だからぁぁぁ!!!

私も自分で言ってて鳥肌が止まんなかったからぁぁぁ!!!

まだ始まったばかりなのに行かないでぇぇっ!!


……ふぅ〜、

『あなた様』がYouTubeを見始めた時は焦ったわ


さぁ気を取り直して番外編に戻りましょう♪



ひと通り本の整理が終わったので、

私は魔道時計に目を向けたわ



「……はぁ、もうこんな時間なのね」



図書室には誰も生徒が残っていないのだと

そう勝手に思い込んでいたわ。


私は急いでいたのよ。


なんせこの後も、

さらに職員室でやることが山積みにあるからよ。


だから急いで図書室の鍵を閉めて戻ろうとしたのよね。



私が鍵をかけようとした時だったわ……



ーーガタッ


奥の方で椅子が動く音がしたのよ



(え? まだ誰かいたの???

本が好きな『十六夜(いざよい)』かしら?)



残念ながら私の予想は外れてしまったわ




「わりぃ、わりぃ、なゆ姫先生。

 この本が懐かしくって、

 つい読みふけっちまったぜ」



珍しく慌てた様子で

ドアの方まで駆け寄ってきたのは、

いつもクールで青い髪が目立っていて

声がイケボの女の子で

なのに学生服はズボンを()いていて、

おまけに整った顔立ちで女性からの支持率がギルド学園の誰よりも高い


そう、、、『シャウラ』よ。


……いつ見てもイケメンねあなた。



シャウラは1冊の小説を手に持っていたわ


ちゃんと貸し出しのマークがついていたから、

持って帰って読むつもりなのね。


チラッと見えたタイトルが、


『《黒龍の優しい嘘》』


だったわ。


これは【守護神龍】さまのシリーズ物で、

絵本や小説にもなっている話なのよ。

黒龍は、、、

たしか西の大陸の守護神龍だったわね。



ちなみに私も7冊全部読んだことがあるわ。


子供がよく読む"絵本版"は、

内容が優しく表現されてたわね。


この世界の人で、

このシリーズ物のことをまったく知らないって人は

たぶんいないわ。


そのくらい昔からある物語で、

小さい頃とかに、

よく寝る前に絵本で読み聞かせをして貰うぐらい

一度は誰もが読んだことがあるシリーズ物だからね?


たしか『黒龍』の守護神龍さまの内容は……



ーーー

遊び好きで不真面目な性格の『黒龍』

そんな彼は平和で退屈な日々に嫌気をさし、

人間達に"ある噂"を流した。


「命懸けのゲームに参加し、

 勝利すれば願いを1つ叶えてくれる

 敗北すればモンスターにされてしまう」


っと、


『黒龍』が噂を流す為に人間の姿に化け、

人間達を言葉巧(ことばたくみ)みに誘い出し、

自分の作ったゲームで勝負をさせるように

人間達を(そそのか)していた。


そして自分も人間達と一緒に命懸けのゲームへと参加し、(きょう)じていた。


『黒龍』はそのゲームで人間達を騙して勝つことに、

"最大の喜び"を感じていたのだ。


ゲームに負けた人間達は、

騙されたことに気付き、

絶望を抱いたまま『黒龍』によってモンスターへと

姿を変えられてしまうのだった。


そんなある日のことだ


騙されているとも知らない愚かな人間達とのいつもの勝負が始まった。


そこで『黒龍』は"幼い1人の女の子"と出会う。


その女の子はとても優しくて

とっても正直者だった。


『黒龍』はその女の子のことを気に入ってしまった


負けそうになった幼い女の子の為に、

『黒龍』は嘘を貫き通した


そして"優しい嘘"で

最後はその女の子を勝利へと導いたのだ

そして勝利した女の子が願った『願い』が、

『黒龍』も目をまん丸とするほどの意外な願いだった、、、


それは……


ーーー



たしかそんな感じの物語だったわね。



この話で子供達の教訓として、

どれに当てはまるのかを

今でも議論されているらしいわね。



「上手い話には罠があると伝えている」とか、

「疑心暗鬼になった人間を試しているのだ」 とか、

「嘘をつくことは必ずしも悪いことなのか」とか、


まぁ、

この【守護神龍】さまのシリーズは

いろいろと考えさせられる内容が多いわね……

『あなた様』にもぜひ読んで見てほしいわ。




シャウラがその本を懐かしく思うなんて、、、

シャウラは西の大陸の出身なのかしら?

そういえば学級名簿のプロフィールには

"孤児"としか記載されてなかったわね。

出身地も空白だったし。




あっ、そうだわ!

ちょうどシャウラに聞きたいことが!



「生徒たちの噂で聞いたんだけど、

 あなたの師匠が『七人の英雄』の1人って噂、

 あれ本当なの??』



私は噂になっていることを直接、

本人に確かめてみたのよ。

いやだって、噂って怖いからね?

知らない間に有りもしないことが噂になっていたり、

噂ひとつで会ったことや喋ったこともない人達から、

勝手に作られた印象でイメージがついていたりするからね?

だから噂はちゃんと確認して裏付けしないとね。

噂を信じてその人のことを分かった気になるなんて

"()骨頂(こっちょう)"だからね?



「……ん?

 あぁ、

 その噂ならほんとだぜ?

 オレの師匠は【英雄】の1人、

『ジルバード』だよ」



(うっ⁈

よりにもよってあの婆さんなのね……

なんかそんな気がしたのよねぇ……

シャウラの動きは盗賊らしからぬ動きだったし……

ちなみに『ジルバード』は、

【英雄】と呼ばれていながらも

〈最強のアサシン〉とも呼ばれている人なのよ?


そんな人が師匠だなんて、


やっぱりこの子は只者じゃなかったわね……


なんだがこの子の強さの秘密を

垣間見(かいまみ)れた気がしたわ……)


もっと聞けば強さの秘密がわかるかもだけど、

私はまだこの後も職員室でやることがあるからね?


あっ!

ちょうどいい所に!

そこを歩いている男の人に

私の代わりを任せるとするわ♪


そう、そこのアナタよ!

そのいかにも魔法使いの格好をしているアナタよ!

(あら?

それにしても、

ギルド学園の先生でこんな人がいたかしら??

それにどこかで見たことあるような顔ね……

ま、まぁいいわ

私は急いでるのよ!)



じゃぁ後はよろしくね!!



『……え⁈僕でいいのかい??

 って、あらら、

 もう行っちゃったよ、、、

 おまけにさっきまでそこに居た

 青い髪の女の子も、

 いつのまにか居なくなってるし……』



ではここから先は、

僕が代わりにナレーションをするとしよう



この番外編は、

主人公の1人でもある、

青い髪の女の子『シャウラ』についての物語だ。


このギルド学園に来る"きっかけ"となった

出来事を、

今から『あなた様』にお見せするよ。


前置きがやたら長かったけど、

今からが本番ってことだね。


では、はじめるよ。




ーーー



ポツ、ポツ、ポツ、、、


ゴロゴロゴロ……ピカッ!!



降り始めた小雨が激しくなろうとする少し前に、

一筋(ひとすじ)の稲妻が木に落ちた。


それが合図だったかのように、

雨の中、

鋭い眼光でお互いを睨み、

向かい合っている2人の男女(だんじょ)が動き出した。



手にはお互い短剣を握り締めている。



男の方の特徴は、

黒い髪にアゴには"ちょび(ひげ)"を生やしていて

体格はガッシリとしている。

その割には動きが俊敏(しゅんびん)だった。


男は手に持っている短剣で

女の子に向かって容赦なく

そして幾度なく斬り込んだ。



対する女の子の方の特徴は、

スラッとした体格で髪は青く、

「ふっ……」っと不適な笑みを浮かべては、

男から来る無数の短剣の攻撃を、

キィン、キィン、キィン、と金属音を鳴らして、

見事にすべてを(さば)いていた。



   黒髪の男「やるな『シャウラ』」……にやっ


青い髪の女の子「『クロード』の兄貴もね」…ふっ



お互いに不適な笑みを浮かべたと思ったら、

今度は両者共に凄まじい殺気を放っている。


相手の命を今すぐにでも終わらせてやろうとする勢いで、

2人はまたしても動きだした。


(すさ)まじい攻防だ!!


先ほどまでは殺陣(たて)でもしていたのかと

思わせるほどに、

ハッキリと違いがわかるほどの攻防だった。



2人の激しさはさらに増した。



そこへ、、、



『ひゃっひゃっひゃっ、

 お前たち、

 そこまでだよ!』



1人の老婆の高笑いと同時に、

2人の決闘は中断されたのだ



老婆の登場で、

互いに向けられていた殺気がピタリと止んだ。



ザァァーー

      ザァァーー


雨はいつのまにか本格的に降り出していた。



「……ばぁさん、、、

 まさかまた依頼を受けたのか?」



先ほどまでの殺し合いの決闘が、

まるで訓練の一部だと言わんばかりに、

男からは綺麗さっぱり殺気が消え失せていた


そしてカチンと綺麗な音を立てて、

短剣を

腰のベルトにぶら下がっている鞘へとしまった。



「……ふっ、師匠は仕事が好きだよな」



女の子の方も殺気が消え、

軽く微笑みながらも静かに短剣を懐にしまっている。



殺気は止んだが降り続いている雨は止まず、

3人の身体を容赦なく打ちつけていた。



「ひゃっひゃっひゃっ、そうさね、

 また依頼さね。

 もちろん、"暗殺"の依頼さね」



それを聞いた途端に、

黒い髪の男、『クロード』と

青い髪の女の子、『シャウラ』は、

ピクリッと眉を動かした。


そう、

この3人は"暗殺者"なのだ。

東の大陸の国の王都ギルドの部隊の1つ、

【王都暗殺部隊】に所属しているのだ。



ちなみに暗殺の依頼の場合、

ほとんどは書類を残さない為、

口頭で伝えるようになっている。

しかもターゲットの名前は一度しか聞かされない。

あとは組織が決めた独自の隠語や名称で、

ターゲットのことを呼ぶことになっているからだ。



「今度のターゲットの名前はーー」

             ゴロゴロッピカッ!!



黒い髪の男も

青い髪の女の子も、

老婆が口にしたターゲットの名前は

雷の音でかき消され、

聴き取れてはいなかった


……が、


2人は老婆の口元を見ていた為、

2人共〈読唇術(どくしんじゅつ)〉でターゲットの名前を

知ることができていたのだ。


もちろん老婆もそのことは分かっている。

なぜならこの老婆こそが、

2人に数々の技を教えている師匠だからだ。



3人は暗殺の依頼を速やかに実行する為に、

すぐさま移動を開始した。



……しばらく移動が続くみたいなので、

その間にこの老婆のことをご紹介するとしよう。



名前は『ジルバード』

職業は暗殺者(アサシン)で、

東の国の【王都暗殺部隊】の隊長だ。

(部隊内では部下に(かしら)と呼ばせている)

そして教科書にも載っているほどの有名人で

【魔獣王】を倒した【英雄】の1人でもある


本人はそのことについて、

「暗殺者が教科書に載るなんてねぇ、

 わたしゃ引退を考えないといけないねぇ」

などとボヤいている。


見た目の特徴は、

目が細く、

普段はニコニコ笑顔で一見どこにでもいる優しいおばあちゃんのようにも見える。

イメージとしては『人狼ジャッジメント』に出てくる

バニラおばあちゃんみたいな感じだ。


そんな優しそうなおばあちゃんだが、、、


一度(ひとたび)戦闘に入ると、


『鬼のような形相(ぎょうそう)』となり、

慈悲(じひ)()う敵にも容赦なく斬り殺す

残忍で恐ろしい生き物なのだ。


【英雄】と呼ばれている他に、

『最強の暗殺者(アサシン)』や

『鬼のジルバード』

『魔剣の所有者を殺して見せた者』などと

呼ばれていて

カッコいい称号を得ている。

依頼を達成する為なら自分の部下すらも平気で殺す、

とっても"恐ろしさダイマックス"の

おばあちゃんなのだ。


……スベったみたいなのであえてもう一度言うが、

「恐ろしさの余り、

 いつか巨大化でもするんじゃないだろうか?

 ポケモンのダイマックスのように」

っと、

このように倒置法を用意し使ってまで

『あなた様』にお伝えしたかったのだ。


こんなふざけたナレーションをしていると、

僕が誰なのかバレてしまいそうなので

バレない内に物語を進めるとしよう。



シャウラはターゲットの名前を

読唇術(どくしんじゅつ)で知り得たが、

ここら辺では聞かない珍しい名前だと思っていた。


それは隣にいる黒い髪のちょび髭の男、

1番弟子のクロードも、

シャウラと同じことを思っていた。



ジルバード「ひゃっひゃっひゃっ、

      お前さんたち、

      そんなに『魔王』のことが

      気になるかえ?」



2人は心を読まれたのかと思い"ドキッ"とした。



今回のターゲットの呼び名は『魔王』みたいだ

先ほどお伝えしたように、

暗殺の対象者が誰なのかを明言せずに秘密にする為だ

万が一にもターゲットの名前が外部に漏れでもしたら、

「なぜ狙われているのか?」っと、

そのターゲットの人物の詳細を調べられたり、

「先に捕まえて敵対国家に引き渡してやる」

とか言って、

いじわるする人も出てきたり、

「保護して安全な場所に避難させよう」とか、

勝手に正義を振りかざしてきたり、


っと、


何かと面倒な為、

ターゲットの名前は伏せられるのだ。




どんな人物なのか気になっていたのが

2人の顔にでも出ていたのだろうか?


2人は心を読まれたような気分になり、


シャウラ&クロード

(『『婆さんが魔王か悪魔なんじゃねーか?

  いや、妖怪の(たぐ)いかもな……』』)



などと怪訝(けげん)な顔をしながらも、

これまた2人して同じことを考えていた。



「ひゃっ、ひゃっ、ひゃっ、

 妖怪とか思われてそうだねぇ」



2人はまたしても"ドキッ"とさせられたのだった


……僕も久しぶりにドキッっとしたよ。

ジル婆も相変わらずみたいだね。

まるで『僕だけがいない街』に登場する

お母さんの人のようだよね。

いい勝負してるよ、まったく、、、

それにしてもこの『紫陽花コンビの伝説』って作品は、

いったいどれだけ他の作品を

さりげなく紹介して、

さりげなくCMを入れてるのだろうか?

知らない人がいたら気になってググるからだ


挙句の果てにはこの作者さんは

ポケモンのことをやたらアピールしてくる。

これらはすべてノーギャラで宣伝をしているのだから、

作者さんからの愛を感じる。

さぁ、

みんなもポケモンカードをはじめようね♪

っと、

そろそろ番外編に戻るとしよう。そうしよう。



シャウラ「クロードの兄貴

     なんだよその趣味の悪い

     "黒い仮面"は……

     まさか呪いのアイテムか?」



タタタタタッっと走っている3人



走りながらもシャウラは、

隣で走っている黒い髪のちょび髭の男が、

なにやら不気味な"黒い仮面"を被っていることに不思議がっていた。



クロード「そうそう、これな、

     呪いのアイテムで剥がせねーんだよ……

     って、違うわっ!!

     ……婆さんとオレは有名人だから

     バレないようにして、

     こうして仮面を被ってるだけだ」



そう走りながらシャウラにツッコミを入れた


シャウラはクロードのことを"兄貴"と呼んでいるが、

そこに血のつながりは無く、

この男がジルバードの1番弟子で

さらに自分より先に部隊に所属している先輩だから、

シャウラはそう呼んでいるだけなのだ。



先頭で走っているジルバードが

クロードに対してツッコミを入れる



「ひゃっひゃっひゃっ、

 笑わせるんじゃないよクロード。

 アンタがいつ有名になったんだい?

 ひゃっひゃっひゃっ、」



笑いながら走っていると言うのに

息ひとつとして乱れていないおばあちゃん。


おばあちゃんはまるで、

「最強のアサシンと呼ばれているわたしと、

 自らを肩に並べるなんて面白い冗談さね」っと、

心の中では鼻にかけるように笑っている感じだった。


もちろんクロードの方は冗談を言ったつもりではなかった。


この最強の暗殺者の下で、

それなりの仕事をこなし、

それなりの活躍をしているクロード。


自分の活躍の話がどこからか表に出てきてもおかしくない、

ましてやなにかしら"噂"をされていてもおかしくない働きっぷりをしている

っと、自身は自負(じふ)しているのだ。


しかし称賛されるのはいつもこの【英雄】の

ジルバードだけだ


悔しくも、

ジルバードの言葉に言い返せないクロードだった


彼は憤慨(ふんがい)しているのか、

「今に見ておけ!」っと闘争心バチバチなのが、

仮面を被っていてもハッキリと分かるほどに伝わった。



ジルバード「そういえば、

      お前さんたちに

      1つ言い忘れてたよ……

      その『魔王』が

      ある目的地に着くまでに

      わたしらで始末しないと

      いけないさね」



クロード「ある目的地?

     その野朗は

     何かやべえ物でも運んでるのか?」


クロードはまだターゲットのことが気になるのか、

先頭を走るジルバードにさらに続けて質問をした。



クロード「……まずその前に、

     どうしてそいつは『魔王』って

     組織がそう名称を付けたんだ?

     魔王って言うぐらいだから

     凶暴で極悪な人相(にんそう)でもしてるのか?」


組織が決めた隠語には何も疑問を思っていないシャウラは、

(……ふっ、

クロードの兄貴はまたどうでもいいことを

聞いてるなぁ

どうせ始末するんだから、

どっちでもいいだろうに、、、)

っと言った感じであまり興味を示さなかった



ジルバード「……"魔王になりうる女の子"なのさ」



ジルバードは神妙な顔付きでボソッと一言だけ口を滑らせた

その後はジルバードから続く後の言葉は発声されず、

クロードはこれ以上踏み込んで聞いても無駄だと察した



3人はひたすら黙って走っていた。



シャウラはそれを聴き逆に興味が湧いてきていた。



「(師匠のあの言い方、

 何か引っかかるな……

 そもそもコレは誰からの依頼だ?

 東の国の国王が、

 「女の子を殺せ」

 なんて依頼を出すはずがない……

 水面下ではオレ達の知らない何かが、

 暗躍し(うごめ)いているんじゃないのか?

 いや、"オレ達の知らない"は間違いか、、、

 少なくとも師匠はすべてを知ってそうだな」




シャウラがそう深く推測できるのは、

孤児だったシャウラが、

幼い頃にジルバードに拾われてから今まで、

みっちりと鍛えられているおかげだからだ。


英才教育と言う名は聞こえはいいが、

実際は地獄のような訓練の毎日だった。

幼い子供への虐待だ!とか言って

PTAに通報されかねないので、

ここでの記述は省かせて貰うとしよう。


     

感性や推理力も鍛えているシャウラは

アレやコレやと頭を働かせた



「(ふぅ、、、考えがまとまらないな

 まずは原点に回帰して考えてみるか……




 まずターゲットだ。




 読唇術(どくしんじゅつ)で知り得たターゲットの名前は、






 たしか、、、







    『甘飴甘味(あまあめかんみ)




  だっけか……


  組織の呼び方は『魔王』だったな……

     

  それにしても珍しい名前だよなぁ

  もしかしたらだが、

  そいつは小さな島国の出身なのかもな。


  小さな島国から移住してきた人は、

  変わった名前が多いって聞くからな)」



などと頭の中で予想していたシャウラだった。



ーーー

……ん?

僕の聞き間違いかな、、、

いまとんでもない名前が出てこなかったかい?

たしかもう1人の主人公の名前も、

そんな感じ(漢字)の名前じゃなかったかな?

あっ、今のがオヤジギャグってやつか!

僕も大人になったもんだなぁ〜(しみじみ)

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