表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/44

エピソード23死神の鎌


ギロリと睨んでいるバカデカい鳥のモンスターが、

先ほどと同じように目からビームを一直線に出してきた



ーーバッ!



私とヴェポ先生はすぐさま反応し、

左右へと飛び、その場から離れた



私たちの判断は正解だった。



    バジリスク煉獄鳥(れんごくちょう)

         ↓

←ヴェポ先生   ↓ なゆ姫→

         ↓

         ↓



……容赦なく石化ビームを出してきたわね

私に喧嘩を売るなんて、

後悔しても知らないからね?



続けてこのバジリスク煉獄鳥(れんごくちょう)

口から巨大な炎の塊を吐き出したのだ



ーードゴォーン!!



それはまるで大砲でも撃っているかのような

そんな破壊力だった



グラグラグラ

      ガラガラガラ



足場が()ちそうにない

この場所がいつ崩れてもおかしくない状態だわ



生徒たちも避けるので必死だった



(まずは生徒たちを避難させなきゃ)



「ヴェポ先生!

 ここは私が引き受けるわっ!!

 ……生徒たちのこと、頼んだわよ、、、」




私は優しく微笑んだわ



それはまるで、

映画とかでよくあるワンシーンのように、

「オレのことはいいから先に行け!」

とか言って、

カッコつけて死んでいく、

脇役の名台詞みたいだったわね


……あっ、それで思い出したんだけど、、、


《ここは俺に任せて先に行けって言ってから10年たったら伝説になっていた》


って作品があるからね?

見つけた時は、

同じ伝説ってタイトルなだけに、

勝手に親近感が湧き、

勝手に仲間意識が芽生えたわね。

まぁ、

向こうの方が先輩みたいなんだけどね。

なかなかセンスのあるタイトルだと思ったわ。

さてと、

CMはこのくらいにして本編に戻るとしましょう。



ヴェポ先生は一瞬、

私の言葉に戸惑ってくれたけど、

私の覚悟を()み取ってくれて

そのまま動き出してくれたわ



私のことを心配そうに見つめてくれる生徒たちを連れて

この〈大樹城〉から避難してくれたの、、、



(あなたたち、、、

私がいなくても、

立派な冒険者や職人になるのよ、、、)


私は再度、

もう姿が見えない生徒たちに向け、

優しく微笑んだわ。



『その()

なゆ姫先生のことを目撃した者はいなかった……』




ーー完。





なゆ姫「……って、待たんかーいっ!!!」



私まだやられてないからね?


むしろ今から1人でも

このバカデカい鳥のモンスター、

"バジリスク煉獄鳥(れんごくちょう)"をやっつけるつもりだからね?


生徒たちがいたら巻き込むと思っただけだからね?



あ、、

その目は疑っているわね、、、

いいわよ、

特別に『あなた様』に、

私の実力を見せてあげるわっ!



私は魔法の詠唱をし、大鎌を作り出した


今度の大鎌は私の魔力を多めに使って作り出したの


そう、一級品で絶品よ。



私の禍々しい『死神(デス)(サイス)』が

あのバカデカい鳥の瞳に映ったみたい


野生の本能が危険を察知したのか、

バカデカい鳥は図体の割に酷く(おび)えていたわ


……この時はこのモンスターが、

戦々恐々としていることが

手に取るように伝わったわね。



私は現役にでも戻ったかのように、

このモンスターに向かって怪しく微笑んだのよ。



「死神と呼ばれたこの鎌が怖いのでしょう?

 この鎌を振るう私が怖いのでしょう?

 身を包む恐怖(アイ)のまま、

 震えて息絶えるといいわ、、、

 ……さよなら。

鮮血(グッバイ)薔薇園(ラヴァーズ)』!!!」



ーーヒュンヒュンヒュンヒュン!!!

、、、バラッバラッバラッバラッーーボトッ。


私は残っている全力の魔力を使用し、

死神の鎌を華麗に乱舞したわ


バカデカい鳥のモンスターはバラバラに

切り刻まれ絶命したのよ


きっとこのモンスター、

バジリスク煉獄鳥(れんごくちょう)は、

私に喧嘩を売ったことを後悔しながら息絶えたわね。

……本当にさよなら。



グラグラグラ

      ガラッ、

         グラグラグラ



(まずいわね、早く脱出しないと、、、)



すぐさま離脱を考えていたわ



そんな私の目の前に、、、



ーーバサッバサッ!



『クルルルルルッ〜!』




なゆ姫「……えっ⁈」



な、なんてことなの⁈


ま、まさかもう1匹いたの⁈⁈⁈


この作者さん『まさか⁈』が多すぎるんだけどぉ!!



ーーギロリッ



「(あっ、、、詰んだわねっ、これっ、、、)」



もう1匹のバジリスク煉獄鳥(れんごくちょう)

予想通り石化ビームを私に向け放ってきたわ


私は避ける力が残っていなかったから、

まともに受けてしまったのよ



ーーピキッ。ピキッピキキ。


下から順番に固まっていく私の身体


(あぁ、、本当にここでおしまいなのね、、)



頭の方まで固まってきている、、、




その時だった!!




どこから現れてきたのか、

1人の青年が私の目の前に降り立ったの。


そして呪文の詠唱をはじめたわ。



「1人の善意や悪意は届かず、

 宇宙の創生、天秤の均衡、

 人々を規律の元に敷かん。

 従えば都〈アストライア〉、

  断罪星〈スコーピオン〉、

 引き裂く矢〈ケイローン〉、

 災厄の水〈アクエリアス〉、

 すべては彼方からの有象無象、、、

 『その乱しは律に返す!!

  スターアップ・プラネタリウム!!!』」



魔法で作り出された天秤から、

眩しい光のビームが放たれたの。


そのビームは私の身体を包み込んだのよ


そして同時に、


バジリスク煉獄鳥(れんごくちょう)

バカデカい身体にもビームが行き渡ったわ。



私の身体はみるみる元の身体に戻ってきていた

"ステータス回復の効果"があるのだと、

瞬時に理解したわ。


代わりにバジリスク煉獄鳥(れんごくちょう)が石化をはじめていたのよ


バカデカい鳥は何がなんだか理解していない様子だったわ。


もちろん私も理解していない。

いえ、

この魔法の効力は理解しているわよ?

私の状態異常を同じエネルギーでそっくり

そのままバジリスク煉獄鳥(れんごくちょう)に与えたのねきっと。



私がわからないのは、

なぜこの青年が此処にいるのかってこと。



私は青年のことを注意深く観察したわ。


すると、


肩にギルドのマークが付いてあるのを発見したのよ。


(なるほど、王都ギルドの連中ね!)


私は謎が解けスッキリしたわ。



気付けば他にも複数の王都ギルドの連中が姿を現していたのよ。


王都ギルドのマークをつけたエリート達、

彼らはいつも4人組(フォーマンセル)を徹底しているからね。


……エリート軍団め、来るのが遅いのよ。



その内の1人が叫んだわ。



「油断するな!『ゆっきぃ』!」



その言葉を聞き、

先ほど魔法を放った青年の身体はビクッと反応した


この青年の名前は『ゆっきぃ』と言うらしい


バジリスク煉獄鳥(れんごくちょう)はまだ完全に石化されておらず、

最後の悪あがきで、

口から炎の塊を目の前の青年、

『ゆっきぃ』に向け吐き出そうとしていた



……が、



ーーパリーンッ! ドンッ!!



小さなステンドグラスの窓から『魔弾』が

飛んできて、

バジリスク煉獄鳥(れんごくちょう)の頭を撃ち抜いたのよ!



なゆ姫「ひゅ〜♪やるわね!ヴェポ先生」



私はこの魔弾は『魔弾の射手ヴェポ』が

放った技なのだとこの時は思っていたの。


だけど後日、

ヴェポ先生にこのことを尋ねてみたら、

「俺ではないですね」っと、

不可解な返事が返ってきたのよ……


いったいあの『謎の魔弾』の正体は、、、



とりあえず〈大樹城〉編はここでおしまいよ。

生徒たちは無事に保護され馬車で運ばれているわ


いやぁ〜長かった長かった。


早くギルド学園に帰ってシャワーでも浴びたいわね。


私は王都ギルドの連中の馬車に揺られながら、

そんなことを考えていたわ。


疲れたからギルド学園まで寝るとするわね。

『あなた様』も最後まで読んでくれてありがとね♡

……おやすみ。




ーーー


〜崩れゆく大樹城〜



????「やれやれ。

     あの三人衆は使えませんねぇ(クイッ)

     この城も崩れてもう使えないな……

     それに、

     後から王都ギルドの連中が来て

     この廃城を調査するでしょうね

     ……(クイッ)。

     今度は違った方法で、

     子供たちを(さら)うとしますか(クイッ)」



薄暗い部屋に男のシルエットだけがあった

男は眼鏡をしつこいくらいクイッっとあげていた


顔は分からなかったが、

何事もなかったかのように澄ました顔をしているのだと、

なぜか雰囲気だけで表現できそうだった

そしてそのまま男は

正体を明かさないまま

転移魔法で姿を消したのだった……



この後に載せる"おまけ"で

この大樹城編は完全におしまいです。


本当はおまけは公開せずに、

アニメ化した時のラストにしようと考えてました

ですがこの作品がアニメ化するかもわからないし、

わたしが生きてる内に載せておこうと思いました。

書籍化はいらないので、

漫画化やアニメ化を切に願ってます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

では"おまけ"の方をどうぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ