エピソード22『16の大魔法』
爆発音が聞こえたと思ったら、
部屋がグラグラと揺れ出したのよ
おまけに嫌な感じの鳴き声も聞こえてきたわね
ジップ「くそっ!!
あ、あの野郎、、、
俺たちのことを捨て駒にする気か⁈
しかもあのバケモノを解放しやがって」
両手の出血を必死になって抑えている敵のジップが何か知ってそうだったわ
まさか他にも黒幕がいるの?
そいつがあの怪しげな魔法陣を作ったの?
今はそんなことを考えている暇はないわね
なゆ姫「十六夜!ーーペシッ
起きなさい!ーーペシペシッ」
私はわるぞうの背中でぐっすり寝ている十六夜のほっぺたをペシペシと軽く叩いた。
十六夜「……ふわぁー
……?わたし、寝てた?」
黄色の髪の女の子は、あくびをしながら起きたわ
自分が寝ていたことすら自覚をしていないなんて
わるぞうの背中ってそんなに心地良いの??
「十六夜、
倒れている神官見習いの『にぎぃ』だけでも
精霊の力を使って回復できないかしら?」
私は十六夜が精霊使いだと把握していて
この子に回復できないかどうか聞いてみたわ
たしか精霊使いにも回復魔法はあったはずなのよ
グラグラグラ
ガラガラガラ
天井からパラパラと木の屑やレンガの欠けたような物が落ちて来ている
このままじゃ天井が崩れて
倒れている生徒たちが生き埋めにされちゃうわ
なんとか神官見習いのにぎぃを復活させて
倒れている生徒たちを回復させなきゃ
十六夜はスッっとわるぞうの背中から降りては、
ボソボソっと小さな小さな声で詠唱をはじめたの
すると、、、
周りから様々な小さな精霊が現れたのよ
その小さな精霊たちは、
ちっちゃい口から緑色の風をフゥ〜っと
優しく吹き出したわ
甘飴甘味はちっちゃい精霊を手のひらに乗せて遊んでいたわね
緑色の風は部屋全体に行き渡り、
倒されている生徒たちを含む、
"全員"を回復させたのよ
あれ?全員って???
それに、
なんか心無しか、
私の魔力がだいぶ減っているような……
ヴェポ先生「ッ!!俺の魔力が、、、
しかし驚いた
これは16ある大魔法の1つだ
まさかこんな小さな女の子が
使えるなんて……」
ヴェポ先生は小さな体格で髪が黄色の十六夜を見てはそう驚きながら言った
十六夜「……そう、
大魔法の1つ
『精霊の贈り物』(フェアリーギフト)」
十六夜はボソッとつぶやき、
続けて聞き捨てならない言葉を吐いた
「……わたしが先に
"周りの魔力や気力を使って"
精霊に贈り物としてプレゼントする
すると精霊は貰った魔力や気力の量に比例して、
物理法則や自然の法則を無視して
凄い贈り物をくれる魔法」(ボソッ)
全員『先に言わんかいっ!!!』
ど、どおりでガクッと魔力が減った気がしたわ
いつのまにか私の大鎌も消えていたからね。
でもさすが大魔法ね。
倒れていた生徒たちは次々に起き上がってきたわ。
ナカジマ「さすが俺様!自力で回復したのか!」
りと!「わたし気を失って、、、」
レート「ダメージが無くなってる??」
にぎぃ「あれ?回復してる♪」
てふ「……夢やったんか?
いや、
まだ廃城におるから現実やな」
夏輝「痛みがねぇ、、全回復してる」
シャウラ「ふっ……」
なゆ姫「今はここから早く離れるわよ!!」
生徒たちに急ぎ避難するように指示を出す
……が、
ジップ『おっと、バカかお前ら?
俺たちまで復活させやがって』
アンドリュー『ゲハハハハ、
真っ二つの胴体も元通り復活
すげぇ魔法だ!!』
ロック『さぁ〜って、
お返ししてやらねぇーとなぁ』
……最悪ね
まさか死人さえ生き返らせるなんて、、、
ただでさえ魔力がガクッと減らされた上に、
全回復のこいつらを相手にするなんて、、、
私とヴェポ先生が臨戦態勢に入ろうとした時だった
ドカーン!!……ガラガラガラ
また爆発音が鳴ったと思ったら、
天井から巨大な物体が舞い降りてきたの
『クルルルルルルーッ〜〜〜!!!』
バカデカい鳥のようなモンスターが
『ジップ&(アンドリュー)ロック三人衆』の
後ろから現れては、
いきなり目からビームを出し、
『ジップ&(アンドリュー)ロック三人衆』を
"石化''させたのだ
気付かずに笑いながら石化している三人衆
バカデカい鳥のモンスターは、
石化したそれらを踏むつけ、
ガシャン!!っと壊してはこちらを
ギロリと睨んできている
わるぞう「な、なんだ?あのモンスターは⁈」
レート「バジリスク煉獄鳥だね」
正解よ、よくわかったわね。
さすが勉強熱心で真面目な生徒ね。
みんないいかしら?
『冒険者が出会したくないモンスター種類テスト』
に出てくるから覚えておくといいわ。




