エピソード18敵は玄人、こちらは見習い
山賊のような格好をした2人組
『ジップ&ロック』が生徒たちに襲いかかってきた。
ロックと呼ばれている男が一瞬、「ハッ!」っと、
気を溜めては物凄いスピードで
『てふ』と『にぎぃ』目掛けて突進してきたのだ。
!!
2人の身体は強張りブルブルと怯えている。
レート「させないよ。」ーーブンッ!
すかさずレートが突進してきた男に対して
回し蹴りを放ち、
男の狙いを阻止しようとした。
……が、
「甘いな、、、」ニヤリ
突進してきた男はニヤリと笑い。
ダンッ!と地面を強く蹴って
上空にジャンプしたのだ。
そしてそのままレートの頭の上を
軽々(かるがる)と飛び超えて
てふ と にぎぃの側に降り立った。
突進に合わせて放ったレートの回し蹴りは
虚しくも空を切った……
レートが振り向き、
飛び超えた男のことを注視していると、
いきなり!!
後ろから炎の魔法が飛んできたのだ!!!
夏輝「バカやろっ!
敵は2人いるんだぞっ!!」
その通り、、、
もう1人の敵の『ジップ』と呼ばれている男が
炎の魔法を放っていたのだ。
不意を突かれたレートは、
なす術なく炎の魔法を直撃してしまう。
ーーゴォォォ!
レート「ぐっ、、、⁈」バタンキュー
倒れ方がちょっと可愛いかったのが気になるが、
レートは2人組の見事な連携により倒されてしまった。
2人組の脅威はまだまだ続く。
「お嬢ちゃん達もすぐに終わらせてやるからな」
ジャンプして てふと にぎぃの側まで
近づいていた敵の1人『ロック』が、
両手に気力を込めて2人に
正拳突きを放ち攻撃をくらわせた。
てふ「あいたっ⁈……ほなさいなら〜」バタッ
にぎぃ「いたいッ⁈……普通に痛いよぉ〜」バタッ
2人は膝をつき前のめりになりながら
崩れるようにして倒れては気絶した。
アカベコ「くそっ!げっ⁈
や、やばっ⁈
なっ夏輝!
今すぐもう1人を止めろっ!!
敵の魔法が飛んで来るぞ!!」
なんと!
もう1人の敵が続けて魔法の詠唱をしていたのだ。
アカベコはそれに気付いては阻止するようにと、
聖騎士見習いの夏輝に頼んだ。
ジップ「だから気付くのが遅せぇんだよ」ニヤリ
戦いにおいて相手は待ってなどくれない……
そのことを生徒たちは痛感し学んだ。
そして同時にもう一つ、
命のやりとりでの基本中の基本、
『いかに相手より先にダメージを与え
戦闘不能にさせるか』
っと言う大事なことも、、、
呪文を唱え終わっている敵の魔法使いは
余裕の表情でこちらに向けて魔法を放ってきた。
男が両手を前に突き出したと思ったら、
物凄い速さで"炎の刃"が無数に飛んできたのだ。
ーーゴォォォヒュンヒュンヒュンヒュン!!
おそらくだが、
風魔法と炎魔法の合わせ技、
《音速炎刃》だろう。
凄まじい速さで迫り来る炎の刃。
それを残った生徒たちは各自対処しようと奮闘する。
わるぞう(……背中には十六夜がいる。
回避できねぇ)
夏輝(……後ろにはカメリアがいる。
正面から受けるしかねぇ)
ーーゴォォォォ!!ザクッザクッザクッ!!
わるぞう「アイタぁー⁈」……グッ、
夏輝「いってぇぇ⁈」バタッ
音速で飛び交う炎の刃を防ぎ切れず、
まともに攻撃を喰らってしまった2人。
夏輝は後ろにいるカメリアの盾になり、
そして倒れては気絶した。
わるぞうは血だらけになりながらも、
まだ立って堪えていた。
足をグッと踏ん張り、
倒れそうになるのを必死に我慢して
気迫でその場に立っていた。
「自分が倒れてしまえば背中におんぶしている
十六夜が次に狙われる」
っと、
「だから自分は倒れるわけにはいかないのだ」
っと、
わるぞうの気迫のこもった瞳から
そう感じさせられた。
『ジップ』と呼ばれている敵の魔法使いは
そんなわるぞうの気迫に一瞬だけだが怯んだ。
ジップ「ろ、ロック!
後ろの女もろともそいつをやれっ!」
『ロック』と呼ばれている男は無言で頷き
両手の拳をガチンと合わせては
ドシドシとわるぞうの方に向かって歩き出した。
わるぞうは「ここまでか……」っと覚悟した。
最後まで十六夜のことを守ろうと、
壁を背にして
自身はおんぶしたまま敵の正面へと向いた。
そんな覚悟を決めたわるぞうの目の前に、
青い髪の女の子が割って入ってきたのだ。
シャウラ「ふっ……お前の相手はオレだぜ?」
シャウラが敵の行手を阻んだ。
……あれ???
本編の途中だけどちょっとごめんなさいね。
敵が放った『音速の炎の刃』は
たしかシャウラや甘飴甘味
おまけにアカベコにも攻撃されてたはずよね?
ちょっと巻き戻して観てみるわね。
決して作者さんが書き忘れた訳じゃないからね?
ーーゴォォォヒュンヒュンヒュンヒュン!!
音速の速さで飛んでくる無数の炎の刃。
シャウラはそれらを"蒼い残像"を出しながら
見事にすべて回避してみせた。
ただのひとつもかすりもせずにだ。
いや、
ギルド学園の制服ぐらいはかすったかもしれない。
音速の速さで飛んでくる無数の炎の刃。
アカベコはとっさに懐にしまっていた
ハーモニカを吹き、
吟遊詩人の補助魔法を使った。
すると、
甘飴甘味がそれを聴き、
甘飴甘味の身体に魔力のオーラが立ち昇った。
そのオーラを通過した敵の炎の刃は
掻き消されて消えてしまったのだ。
甘飴甘味の魔力のオーラが
一瞬だけ七色に変わったのだが
ほんの一瞬の出来事だった為、
アカベコや甘飴甘味が気付くはずもなかった。
……な、なるほどね。
巻き戻しして貰ってありがとう。
じゃあそろそろ本編に戻りましょうか。
え?
続きは次回なの?
それにしても私とヴェポ先生って
ちょっと来るの遅くないかしら……




