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エピソード15転送された生徒たち②


場面は変わって別の生徒たちの様子がこちら↓



薄暗い廊下を歩いている1人の女の子がいた


古びたレンガの壁に手を当てながら、

少しずつ、少しずつと進んでいる。



てふ「かんみ〜どこやぁ〜。

   迷子かぁ〜。

   うちは迷子とちゃうでぇー

   ちょっと転送されただけやでぇー

   だから出てきてくれてもええんやで〜。

   ……おーい、誰かおらんかぁ〜」


(あかん、、、みんなとはぐれてもうた、、、)



不安になり、

弱々しくなっている声を廊下に響かせて

1人孤独に寂しくトボトボと歩き

壁に手を当てながら

この薄暗い廊下を進んでいる女の子

鍛冶屋見習いの『てふ』。

自分を見つけて貰おうと、

必死に声を発していた。



しばらく てふ が歩いていると、

左側に壊れかけのドアが付いてある部屋が見えた

そこから光が漏れていたのだ。


薄暗い廊下を歩いていた てふ にとって

明かりがあるだけでとても安心できた。


すぐさまその部屋へと向かった。


しかしこの光の正体は不明だ……


もしかして出口なのか⁈


誰かいるのか⁈


それを確かめる為に、

てふ は壊れかけのドアをそぉっと開けた。


ーーギ、ギィィィ。


錆びたドアを開けた時に鳴る金属音が

廊下に響いた。


てふは恐る恐る部屋の中へと入った。


(な、なんやぁ

えらい(まぶ)しいなぁ〜

おっ、あれは人影や!

ん??

もしかしてこの(まぶ)しさって……)



てふ は何かに気付いた。


そして光の正体は、


てふ の予想通りの"人物"だった。



にぎぃ「……あれ?

    てふちゃんだぁ〜。

    よかったぁ〜。

    無事だったんだね!

    『みんなに会えますよーに』

    ってお祈りしてたんだよぉ♪」


窓もない小さな部屋に1人。


ちょこんと正座で座りながら

祈りのポーズを作って

首からかけている十字架を握りしめていた。


先ほどまで神に祈りでも捧げていたのだろう。


神官見習いの『にぎぃ』と再会することができた。


……ちなみに彼女の身体は

なぜか常に光っているのよ。

最初は眩しいのだけれど、

なぜか次第に目が慣れてきて

光を気にしなくなるのよね。

そんな彼女についたあだ名が、

《神に愛されし者》だったわね。

なにそれ?

なんかちょっとずるくない?

今度 私に『婚活の神様』を紹介してよね!



「にぎぃさん1人なん?」


てふ も にぎぃ の目の前に座って

辺りを見渡した。

どうやらこの部屋には にぎぃ だけのようだ。



「そうだよー!

 でもね、

 こうやってお祈りをしてるとね。

 だんだん人が

 集まって来そうな気がするんだぁー♪」



そう言ってまた にぎぃ は十字架を握りしめ、

目を(つむ)って祈りを捧げだした。



てふ「……はぁ。

   (この子ちょっとかんみと似てるんよなぁ〜)


   そんなアホな……

   祈っただけで、

   人が来るかいな、、、」



てふ はため息混じりに呆れながらそう言った。




すると、


な、なんと!



ーーギィィィ、、、



壊れかけの古びたドアが開き、

とある生徒たちが入ってきたのだ。



にぎぃ「ほらね♪」


てふ 「ほ、ほんまやっ」



てふは口をポカーンと開けながら驚いていた。



入って来た生徒たちは3人だった。



「うげっ、出口じゃねぇのかよ??

 この光は『にぎぃ』からだったのかっ!」



赤い髪の男の子『アカベコ』がそう言った。



「ふっ……賭けはオレの勝ちみたいだな」


青い髪の女の子『シャウラ』が

不適な笑みを浮かべながらクールにそう言った。


アカベコはふて腐れた顔をし、

「はぃはぃ。

 学食を奢ればいいんだろ?

 うぜーっ。」

と言いながら にぎぃや てふ の近くに座った。



シャウラは目を閉じ、

勝ち誇った顔をして壁に寄りかかり

背中をつけてもたれていた。


最後に入って来た黒い髪の女の子

魔闘士の修行中の『レート』が、

「はいはい、二人とも仲良くね。」っと、

手のひらをパンパンと鳴らし

二人をなだめた。



クラスメイトたちと合流できたのは良いが

この場所がどこなのか??

みんながそう疑問に思っていた。



アカベコ「……ここどこなんだぁ??

     わかるやついるか?」


  てふ「それがさっぱりわからへんねん」


 にぎぃ「光に包まれたと思ったらいきなり……」


 レート「だね。

     僕達が依頼を受けていた

     街の近くの平原ではなさそうだね……

     建物を見る限り、、、

     古びたお城って感じだね」


シャウラ「……光に包まる瞬間を見てたが

     回避した生徒(やつら)もいたぜ?

     そいつらが俺たちのことを知らせれば、

     救助隊でも来るんじゃないか?」



ちなみに

シャウラは魔法陣の(トラップ)を回避できた。


……が、


転送魔法の罠を見るのが初めてだった為、

あえて回避せずに

珍しい罠を自分自身が身をもって

体感してみることを選んだのだ。


……何事も経験ってやつなの?あなたスゴイわね。



最初から罠を回避できる生徒なんて少ないわ。

それは当然よね。

なんせ生徒たちは

まだまだ未熟な"見習い"なんだから。


私たち教師がいる存在理由は、

そんな未熟な若者達を鍛え、

育てることなんだから。


……まぁ、今は側にいないけどね。

ヴェポ先生と全力でそっちに向かってるからね?

もうちょっと待っててね?

ちなみに私は

『こんな大人になったらダメ』

って言う反面教師でもあるからね?

良い子は真似しちゃダメよ。



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