エピソード13転送された先は……
私とヴェポ先生は
残っている生徒たちから
詳しい状況を教えてもらったわ。
ちなみに罠を回避した生徒たちは以下の通りよ。
《ダイ》
依頼のモンスターを空から探そうと
竜騎士の特技のひとつ『ワイバーン』を呼び寄せ、
空を飛んでいた為
運良く回避。
《メイショウ》
甘飴甘味のパーティーを見かけるなり、
罠が発動すると予見、予測、予想をし。
すぐさま自身に
『魔法干渉不可の防御魔法 (1人用)』を使用し
転送を防いでいた。
《たつかぜ》
一度は光に包まれるも、
『時空魔法』を使い
ほんの少しだけ時間を戻し
さらにほんの少しだけ時間を飛ばして
回避しては転送を逃れた。
《わたあめ》
変幻自在術師の魔法、
『変幻自在』を使い
"たつかぜ"に変身をし、
たつかぜとまったく同じ方法、
まったく同じ手順を瞬時に実行してみせては
自らを回避させた。
《いその》
光に包まれ転送されたが、
すぐさま死霊術師の魔法『死霊入れ替え』を使い
死体と自身を入れ替えて
こちら側に転移し戻ってきた。
ちなみに入れ替わった死体は
依頼のモンスター〈マッチョラビット〉だ。
……他の生徒たちは残念ながら、
みんな光に包まれ転送されてしまったようね。
「くっ、、、俺がもう少し早く来ていたら……」
ヴェポ先生が悔しそうに
そして、
とても心配そうにしていた。
「いそのくん。
あなた転送先を、一瞬でも見ているわよね?
どんな場所だったか覚えているかしら?
できれば位置も知りたいところなんだけど……」
私とヴェポ先生は、
いそのくんの発言に注意深く耳を傾けた。
いその「ほんの一瞬だけでしたけど、
廃墟と化した"お城"が見えました」
普段ぼぉーっとしていて
いじめっ子ナカジマくんの後を
いつも
金魚のフンみたいに付いてまわっている彼が、
一瞬だけでも目に映った景色を教えてくれた。
……それにしてもこの生徒、、、
普段は ぼぉーっとしている割に
自分だけちゃっかり回避しているのよね。
……意外と侮れない??
「……廃墟と化したお城ね。
ここからだとあそこしか無いわね」
私はヴェポ先生の方を見ながらそう言った。
ヴェポ先生も思い当たるのか無言で頷いた。
「今いる生徒たちは依頼を片付け次第、
ギルド学園に戻りなさい。
万が一怪我した人が出たら、
【七星みらいの保健室】に行くのよ?
いいわね?」
生徒たちは頷き、
そして街ギルドの依頼を達成する為に
残った者たちでパーティーを組んでいた。
「なゆ姫先生、急ぎましょう。
ここからは俺が追跡します。』
ヴェポ先生の目つきが変わった
おそらく狩人の仕事モードにでも入ったのだろう。
『魔弾の射手ヴェポ』の狩人としての力
私の目にとくと見せて貰おうかしら。




