エピソード9「平和な」ってさっき言ってたよね?
平原の奥の岩陰に
誰かが仕掛けた罠がある
なんてことはつゆ知らず。
「依頼をこなしてやろう!」
っと、
意気込みを見せる生徒たち。
そんな生徒たちのパーティーの何組かは
もうすでに街から出てしまい。
平原へと向かって行ってしまっていたのだ。
ヴェポ先生はギルド長こと学園長との通信を終えていた。
しばらくして
私も王都ギルドとの通信を終えたの。
「おじいちゃんはなんて指示を?」
私はタバコに火を付けながら
ヴェポ先生に聞いてみた。
ヴェポ先生は私の目を見ては
黒いコートに両手を突っ込んで答えてくれたの。
「以下の通りですよ。
『王都ギルドの者達が
そちらに向かって調査隊を派遣するそうじゃ。
なゆ姫先生とヴェポ先生は引き続き、
生徒たちと野外訓練を行っておくれ。
ただしじゃ!
その怪しい魔法陣には誰も近寄らんでおくれ』
……だそうです。
王都ギルドの方はどうでした?」
ふーん、
野外訓練は継続するのね。
「……王都ギルドの方も
同じようなことを言っていたわ。
『近寄らなければ問題ないだろう』ってさ。
私の意見としては、
野外訓練は中止して、
もう生徒たちとギルド学園に戻っても
いいと思うんだけど?」
私はこのままギルド学園に戻って
さらにはお家に帰ってお酒を飲みながら
「今日も一日お疲れ様」っと、
1人で乾杯し
おつまみでも食べながら一日を終えたかったのだ。
(ここのおつまみのCMを募集しているわよ。
きっとアニメ版なら、
何か入ってくること間違いないわ)
「俺もそうしたいところですが、、、
生徒たちは街ギルドの依頼を
すでに何件か受けていますからね。
キャンセル料を払いたくないのでしょう」
……ちっ、ケチな爺さんね。
たしかに何組かのパーティーは依頼を受けて
もうすでに平原へと向かって行ったわね。
私とヴェポ先生は、
今いる生徒たちに事情を説明し
街ギルドから近い場所で薬草の採取や
この季節に出る〈桜ポヨスライム〉の
討伐の依頼を受けるようにと。
生徒たちに指示を出した。
本当はヴェポ先生が生徒たちに
『効率の良い狩りの仕方』を教える予定
だったのにね。
私とヴェポ先生は
孤児院までの一本道の
すぐ近くにある平原へと急ぎ向かった。
先に出て行ったパーティー達が、
魔法陣の罠の存在を知らないからよ……
でもまぁ、きっと大丈夫よね。
だってあからさまな魔法陣みたいだしぃ?
引っかかるとしたら、
何も知らない子供が興味本位で
その怪しげな魔法陣に入るぐらいじゃない?
わざわざ自分から罠に飛び込む人なんているぅ?
……フラグだったわ。
この問題となっている怪しげな魔法陣と
甘飴甘味のせいで
『平和な野外訓練』から一転して、
『危険な野外訓練』へと、
変わってしまったのだから……




