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旅立ち 1

ストーリー的にはここからが第2章になります。

俺とティアリエの2人は拠点から一番ほど近い浮遊大陸の端に来ていた。


無論、これから浮遊大陸を出て旅立つ為である。


「さあ、シュラ君準備は良いかい?」


「いつでも」


「じゃあ、3つ数えるから一緒に行こう!1、2……」


『3!!』


ダンッ!!


俺とティアリエは同時に浮遊大陸の大地を蹴り出して、浮遊大陸の端から躊躇なく飛び出した。


重力に引かれてあっという間に浮遊大陸の下が見えるようになる。


これだけ大きな大陸が何故見付からないのか不思議に思っていたのだが、底面が薄い水色……


空と似たような色をしていたのだ。


アレは見覚えがある。


高純度のグラナイト結晶の色だ。


浮遊するのに必要な物質が保護色になっていたという訳だ。


一つ謎が解けてスッキリした気分だ。


さて、のんびりしてる暇は無いな。


『形状操作』を発動させて自らの姿を変形させる。


真っ黒な蝙蝠のようなシルエットのロマン戦闘機バ○トウィングだ。


コックピットのカバーを開放して、


「ティアリエ、乗れ!」


と呼びかけた。


「OK!!」


ティアリエは自前の翼を器用に操って、軌道を制御してスッとコックピット内に入り、シートに座った。


ティアリエの搭乗を確認した俺はカバーを閉じて、重力に逆らわず落ちながら滑空を開始する。


鷹や鳶のように螺旋を描きながら滑空しつつゆっくりと高度を下げていく。


雲よりも遥か高くに存在する浮遊大陸が段々と遠ざかるのが見える。


「ティアリエ、そろそろ頼む」


下に広がる真っ白な雲海が近くなってきた辺りで俺はティアリエに呼び掛ける。


「OK!『波動遮断』発動!」


ティアリエの隠蔽特化の補助スキル『波動遮断』。


これを発動するとティアリエから発される光や音といった波に分類されるものが一切遮断されるというものだ。


端的に言うとこれを発動している時、ティアリエの姿は見えないし、声を出しても周囲に聞こえないようになる。


下位互換に『光波遮断』と『音波遮断』というスキルがあり、俺とティアリエが初遭遇した時に言っていた『迷彩』とは『光波遮断』の事であったらしい。


ちなみに『波動遮断』はサブ職の忍者がLv.100の時に習得したので、使えるようになったのは割と最近だったりする。


ティアリエと色々試していて気付いたのだが、俺が乗り物に変形してティアリエが搭乗している場合、ティアリエの発動したスキルの効果が俺にも及ぶ。


どうやら乗り物は衣服等と同じようにティアリエの一部として認識されるらしい。


それを利用して、俺は周囲から見えない状態となり滑空しているという訳だ。


雲海を抜ければ地上が見える。


こちらから見えるという事は同時に向こうからも見えるという事なので、それを防ぐために雲を抜ける前に対策を取っておいたのである。


「雲内部突入に備えるよ!障壁全面展開!」


コックピットを中心に俺を丸ごとすっぽりと包み込む形で真球状の魔力障壁が展開される。


この障壁は高速飛行によって受ける風や雲の中の氷晶や雷を防ぐ為のものだ。


準備が万端になったところで俺は雲海へと飛び込み、更に下降を続ける。


全く視界の聞かない中、無心で姿勢制御にだけ意識を集中する。


そして、雲を抜けた先には……


雄大な自然が広がる濃淡様々な緑に覆われた陸の姿が見えて心躍らされるというものであった。


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