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初めての戦闘 3

細かいダメージで『自動修復』による物質の消耗を強いられるよりも、まだダメージを受ける間に大技を喰らっておいて一気に強化幅を増大させておいた方が良いと考えた俺は、風竜(ブラストドラゴン)を前に半身で立ち、片手を自分の前に掲げて、ブ○ース・リ○のように指を手前にクイクイと動かして挑発してみた。


俺の仕草に明らかに舐められていると理解した様子で、風竜は如何にも怒髪天を突くとでも言った様相で激怒の咆哮を上げた。


この最初から思っていたのだがこの風竜、無駄にプライドが高いみたいだ。


煽り耐性が皆無と言って良い。


そして、激怒した風竜は前足を地面に下ろして4つ足になって真っ直ぐ俺の方に首を伸ばすと……


キュボッッ!!


開幕とは比べ物にならない勢いで息を吸い始めた。


周囲の空気が吸われるあまりの勢いに俺の躰が風竜の方へと吸い寄せられる。


これはモ○ハンのダ○ソンことア○ツマガツチと同様の吸引か!


吸引で引き寄せてほぼ零距離からブレスをブチかます気なのだろう。


開幕のブレスは加減されたものでこれが風竜の本気のブレスであるとこが窺える。


俺が気流に吸い寄せられて風竜の鼻の先辺りまで吸い寄せられた瞬間。


全身に打ち付ける激しい衝撃。


長く息を吸い込んだ分発射時間も長いらしく、濁流の中に呑まれたかのような『ゴゴゴゴッ!!!』という音が継続的に響き渡っている。


ダメージを喰らう度に『自動修復』が発動して、破壊と再生を瞬時に繰り返して前世では体験したことのない領域の痛みが全身を駆け抜ける。


あまりの痛みに一瞬が永遠にも感じられるよう時間感覚の中、濁流のような音が聞こえなくなり……


俺は痛みで頭が焼き切れそうな苦痛を噛み締めながら立ち上がった。


チラリと残りの重量と現在のステータスを確認する。


残りの重量は100kg。


長くブレスを照射されていただけあって、ヒット数が半端なかったことが窺える。


今の一撃で160kg分も消し飛ばされていた。


Lv.1

HP:2500(+975)         3001/3475

MP:200(−90)          100/110

ST:∞               ∞/∞

STR:4000(+600)[+12160]  ATK:16760

VIT:9500(+3040)[+28880]  DFE:41420

DEX:100 (+3)[+304]     HIT:407

AGI:100(−11)[+304]      SPD:393

INT:600 (−180)[+1824]   MAT:2244

MND:8000(+3120)[+24320]  RES:35440

LUK:5(±0)

NEXT EXP:50

SP:1048


だが、今の一撃で25回も『生存本能』が発動してステータスが跳ね上がっていた。


ここまで防御力が上がれば大技以外でまともなダメージは通らないだろう。


半分賭けだったが、ブレスを喰らっただけの価値はある結果だ。


俺が立ち上がるどころか、原型を留めず塵一つなく残らないとでも思っていたのか風竜は俺を見るなり驚いた様子を見せ、次の瞬間には『ふざけんな』とでも言いたげに吠えた。


そして、『ドンッ!!』と大きな音を立てて高速で飛び立つ。


逃げたのではない、俺とティアリエの前に現れた時のように高高度から超高速で突っ込んで来る隕石の如き体当たりをかます気だ。


何故それが分かるかと言うと、その軌道とタイミングが明確なビジョンとして頭に浮かんでいたからだ。


この戦闘で分かった事なのだが、『弾道計算』のスキルは俺が射撃する時だけでは無く、俺に向けられた攻撃に対しても発動するものらしい。


説明文には『射撃に影響を及ぼすあらゆる事象を瞬時に計算し、弾道を予測するスキル』とあったが、俺を対象に向かって来るものを弾として認識し、その軌道とタイミングを瞬時且つ正確に計算する未来予知に近い性質を持つものでもあったらしい。


ティアリエの探知範囲の外側からの不意打ちに気付けたのはこのスキルのおかげだった。


レベル上限の特典で有効範囲が無限化されているから、狙いを付けられた瞬間に発動したという訳だ。


最初見た時に『しょっぱい』とか言ってゴメン!


そう思わざるを得ない効果である。


風竜との戦闘中もずっと発動していたのだが、SPD差のせいで狙い付けられてから風の刃が直撃するまでに体が動かないから意味を成していなかっただけである。


だが、今回の攻撃は違う。


俺が動くだけの十分な時間がある攻撃であった。


(悪いがそれは悪手だ)


それは確かに風竜にとって間違いなく最強の攻撃なのだろう。


だが、どれだけ高速で突っ込んで来ようが、軌道とタイミングが分かっていればテレフォンパンチも同義。


カウンターの餌食にしてやる。


『騎士』の職業には選択した時点で使える固有戦技が2つある。


1つは風竜と向き合った時に使った、自身の防御力と自分に対するヘイトを上げる『騎士の咆哮』。


そして、もう1つは、自身が受けたダメージ全てを一撃に上乗せして返す特殊カウンター『騎士の逆襲』。


通常なら自分の最大HPに満たない範囲のダメージを上乗せする戦技だが、今回の俺は何度、どれほどの攻撃をその身に受けた?


幾度も幾度も復旧して立ち上がり、歯を食いしばって耐えて来た。


その全てを今ここで返させて貰おう。


俺は腰を深く落としてその時を待ち構えた。


風竜の本気ブレスはアマ○のダイ○ン後にア○ムのソ○ックブラストが飛んでくる感じです。

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