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初めての戦闘 1

「シュラ君、無茶だ!」


「だが、このままでも俺達は揃ってお陀仏だ。違うか?」


「うっ……!」


ティアリエは答えなかったがその表情が如実に答えを語っていた。


「だったら少しでも生存の目がある方を選ぶべきだ。それにどちらにせよ俺では逃げ切れない」


「…………………………」


俺の語る事が純然たる事実なだけにティアリエは押し黙る。


「ティアリエも知っている通り、俺は生存特化型だ。そう簡単に落ちはしない。何、ティアリエが戻って来るまでの間ぐらいまではあのトカゲ野郎をここに釘付けにしといてやるさ」


「分かった……絶対、絶対に戻って来るからそれまで持ちこたえてくれよ、シュラ君!」


口元から血が出る程に噛み締めて、悲痛な表情でティアリエは言うや否や迷彩を発動させて姿を消し、その他の感知を逃れる為のスキルも全て発動して、一瞬で存在を全く感知できなくなる。


「さてと……あとはお互いがお互いの役目を果たすだけだな」


眼前に居る竜を見上げると、竜は一瞬で存在をくらましたティアリエが不思議だったようで、何やら首を傾げていた。


「しまったな。ここは『時間を稼ぐのはいいが……別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?』とか言っておくべきだったか」


滅多にない機会にそう思うが既に後の祭りだ。


一度は言ってみたいセリフってあるじゃん?


これも死亡フラグなセリフではあるのだが、敢えてわざと言う事でフラグ回避するというネタも存在するのだ。


戦闘訓練の予定がのっけからガチ過ぎる実戦とか心底嫌になるが、そのぐらいの理不尽は向こうでも既に散々味わっている。


人生とはままならないことの連続なのだ。


いや、本当に。


「かかってこいや、このトカゲ野郎!!」


俺の感知では全く感じ取れはしないが、ティアリエが既に安全圏まで離脱していると信じて俺は声を張り上げながら、『騎士』固有戦技である『騎士の咆哮』を発動させる。


この戦技は自身のDFEを20%上昇させ、周囲の敵愾心(ヘイト)を自身に集める所謂タゲ取り用の技だ。


ティアリエの存在感が消え、逆に俺の存在感が高まった為に風竜(ブラストドラゴン)のヘイトは完全に俺の方へと向いた。


そして、風竜が盛大に吠える。


その爆音で空気がビリビリと震えて、全身に振動が伝わって来る。


「そう吠えるなよ。弱く見えるぜ?」


言葉が通じるかなど分からないが、取り敢えず煽っとく。


心理戦は基本です。


俺の言葉が通じたのか、それとも萎縮する様子を見せる事が無かったのが癇に障ったのかは分からないが、風竜は苛立ちを露わにして唸り声を上げていた。


意識を俺の方に向けさせるのには成功したみたいだ。


順調ではあるが、それだけに少し怖いものがあるな。


さてと、成功するかどうか分からないが一応相手を『鑑定』しておこう。


『鑑定』スキルはティアリエの拠点で様々な物を内部保存したり、生産活動したりしていたらいつの間にか取得可能になっていたので、取ってサックリとレベルを上げておいたのだ。



NAME:はぐれ風竜

TYPE:属性竜(風竜種)

AGE:324

SEX:男

ELEM:風

Lv.460

HP:155000    155000/155000

MP:28000     28000/28000

ST:15000     15000/ 15000

STR:22000    ATK:22000

VIT:15000    DFE:15000

DEX:22500    HIT:22500

AGI:35000     SPD:35000

INT:20000    MAT:20000

MND:18000    RES:18000

LUK:35



うわぁ……ティアリエが『スグに追い付かれる』と断言する訳だ。


SPDがティアリエの4倍以上ありやがる。


しかも全ステータス5桁以上と来やがった。


流石はドラゴンと言いたくなるがそんな場合じゃないな。


これは俺の防御力でも確実にダメージが通るだろう。


相手のATKとMATの方が高い。


これはある意味長い闘いになりそうだ。


にしても名前がはぐれ風竜とは……


後ろに『純情派』とか付けてみたいな(笑)


アホな事を考えている間に、


スゥゥ……


風竜が大きく息を吸い込み始めた。


(マズイ、ブレスが来る!)


ドラゴンと言えばブレス。


これは定番だろうが、問題は射程がどこまであるのか読めないという辺りだ。


ティアリエが向かったであろう森の方に射線を向けさせる訳にはいかないので、俺は慌てて移動を始める。


風竜の側面へと回り込むような感じでだ。


風竜は俺の移動に合わせて体の向きを変えつつ、しっかりと狙いを定めていた。


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