教えてティアリエ先生 19
「どっちの職業もトータルで見たらステータスは上昇するんだな」
「そりゃ、戦闘職だからね。無職よりは上がるさ。一部例外もあるけど」
どんな事でも例外ってのは存在するもんなんだな。
「生産職の方は生産活動をする時に必要に応じて切り換えれば良い感じか?」
「そうなるね!生産職は戦闘に向く職ではないけど、生産活動で経験値が取得できるから戦闘しなくてもレベル上げが出来るって利点があるよ。私の『錬金術師』みたいに戦闘職と生産職の複合職もあったりするから生産職のレベル上げもしておいて損は無い筈だよ」
「そうなのか。ちなみに『錬金術師』はどの組み合わせで発現するんだ?」
「戦闘職は『付与術士』、『呪術師』の2つ、生産職は『薬師』、『鍛冶師』、『学者』の3つ。これらを全部Lv.50に上げると発現するよ」
「色々多いな!?」
必要になる職業も多ければ、要求されるレベルも高い。
「一応、複合上位職だからね。何かと要求されるものが多くなっちゃうのさ。戦闘職と生産職の複合職は戦闘と生産どっちでも経験値が取得できるから発現さえしてしまえばレベルを上げるのは比較的に楽だよ」
「それで『忍者』と比べるとやけにレベルが高かった訳か」
「そういう事だね!」
40レベル差あったからな。
長く使ってるとそれだけの差が産まれるという事示唆している。
「ついでに聞きたいんだが、『忍者』は?」
「『暗殺者』、『探索者』の2つをLv.30だね。『暗殺者』は『隠密』と『狩人』、『探索者』は『斥候』と『狩人』の戦闘系複合職だから実質的には『隠密』、『斥候』、『狩人』の3つも含めた5つの職業をLv.30にする必要があるんだけどね」
「2次職かと思っていたら3次職だったか……」
D○7で言ったら『ゴッドハンド』、『天地雷鳴士』、『勇者』辺りの上位職を複数マスターする事で発現する職業だ。
「Lv.30で良いのか。何か『錬金術師』の発現条件を聞いた後だと少なく感じるな」
「まあ、飽くまでも発現条件だからね。基礎となる職業をある程度踏まえていれば必然的に出て来るものなのさ」
「その言い方だと、何か含みがあるように感じるな」
「良い勘してるね!その通りだよ、発現条件を満たしただけの状態だと複合上位職は本来の性能を発揮できないのさ!」
「と言うと?」
「基礎ステータスの職業補正全体にマイナス補正が掛かるんだよ。マイナス補正を打ち消すには基礎となる職業を全部一定のレベルまで上げる必要があるのさ!」
「あー、基礎をしっかり固めないままに応用に行くとボロが出る感じか」
何事でもそうだが、基礎を疎かにすると大概碌な事にならない。
これは経験則でよく身に染みている。
「その認識で正しいよ!具体例を出すと、『錬金術師』だと基礎となる職業全てLv.75以上、『忍者』だと基礎となる職業全てLv.50以上でマイナス補正を打ち消せる」
「ハードルが更に上がったな」
「まあ、それをするだけの価値はあるよ!スキルや戦技を早く取りたいとかそういう事情が無い限りは基礎となる職業のレベルをキッチリ上げてから複合上位職を取る事をオススメするね!発現すれば、マイナス補正を打ち消す要求レベルは詳細で確認すれば分かるから安心して良いよ!」
ポ○モンとかでも敢えて進化させないで育てた方が早い段階で強い技を習得できるとかあるし、これもそれと似たようなものか。
「あと職業について聞きたいのは、レベルを上げていく事でスキルや戦技の発現以外に何か利点はあるのか?」
「職業補正の性能向上が一番大きな利点かな。頑張って育てればマイナス補正が完全に無くなったりするよ!あとは適合武器のクリティカル発生率とかのその他細々した確率上昇補正もあるね」
「職業補正の性能向上の歩合はどんな感じなんだ?」
「大まかにだけど、職業レベルが10上がる毎に1%上昇ぐらいだね」
『1%』と聞くと小さいように思えるが、高レベル、高ステータスになるとその『1%』が大きな変化を生み出す事は明らかだった。
それにマイナス補正が低減されるのは何よりも有り難いというものだろう。




