教えてティアリエ先生 16
「す、凄いよ、シュラ君!!職業の数もそうだけど、軒並み適性が高い!」
俺が見ていた『選択可能職業』の一覧を見て、これまでに無い程に驚き動揺している様子だった。
「そうなのか?」
俺はこの世界の普通を知らない。
故にそうとしか言い様が無かった。
まあ、ゲーム的に考えると『高そうだなー』ぐらいには感じてはいたけど。
「普通は適性Aが1つあれば良い方って感じなんだよ!?ぶっちゃけ、適性Bがあれば割と恵まれてるぐらいなのに、むしろ適性Bより下の方が少ないって!しかも、戦闘系職業に関してはA以上の方が多いとか!?」
捲し立てる様に説明してくれるティアリエは、有り得ないものを見たとでも言わんばかりの反応である。
「頼むから落ち着いてくれ」
「そ、そうだね。私としたことがつい取り乱しちゃったよ。ゴメンね」
「別に構わない。それで聞きたいんだが、適性が高い方が良いってのは何となく分かる。だが、具体的にはどう良くなるんだ?」
「適性は下から順にG、F、E、D、C、B、A、S、EXの9段階になっているんだ。重要なのは適性に応じて基礎ステータスの職業補正倍率と職業経験値取得率が変動するって辺り。具体的に表すと……
G 職業補正倍率、職業経験値取得率 50%
F 職業補正倍率、職業経験値取得率 70%
E 職業補正倍率、職業経験値取得率 85%
D 職業補正倍率、職業経験値取得率 95%
C 職業補正倍率、職業経験値取得率 100%
B 職業補正倍率、職業経験値取得率 110%
A 職業補正倍率、職業経験値取得率 125%
S 職業補正倍率、職業経験値取得率 150%
EX 職業補正倍率、職業経験値取得率 200%
こんな感じになるね!」
「適性Cが基準点で等倍、それより適性が上下するとそれに応じて倍率が変動する感じか」
「その通り!」
「それにしても最下級と最上級の差が激しいな……4倍差になるぞ」
これは酷い。
「でも、職業補正倍率に関しては増えるのも善し悪しがあるんだよね」
「というと?」
「大抵の職業は補正で上がるステータスもあれば下がるステータスもあるからね。倍率が上がるとプラス補正だけじゃなくてマイナス補正も大きくなるからね」
「そういう事か。つまり、より尖った性能になってしまうって事だな?」
「うん、正にそれだ。低レベルの内は基となるステータスが低いから大きな差には感じないけど、高レベルになるほど顕著になるよ。そう、私みたいに!」
言われてみると『確かにティアリエは尖ったステータスしてたな』と思い出す。
SPDとMATが高く、DFEが低い回避重視の移動砲台って感じだった。
「でもまあ、そこは工夫次第で何とか出来たりもするよ!サブ職業の方は職業補正倍率が半減するからね。私の場合だと『忍者』をサブ職業にすることによって大幅なVITマイナス補正を軽減させて、ギリギリでプラス補正に持ち直したりとかね!」
「そういや、ティアリエの職業補正にマイナス補正は無かったな」
「その辺りは組み合わせだね!」
成程、これは自分の求める能力を踏まえて良く考えた方が良さそうだ。
「幾つか聞きたい、職業は好きに変えられるのか?」
「うん、自分の望んだタイミングで変えられるよ。器用な人は戦闘中でも状況に応じて職業を切り換えたりするよ」
「あと、仮に職業レベルを上げた状態で別の職業に切り替えた場合レベルがリセットされたりとかは?」
「しないよ!むしろ、幾つかの職業を既定のレベルまで上げる事で発現する複合職とかもあるし、職業レベルを上げることで発現した称号、スキル、魔術、戦技は消えずに残るから安心して良いよ!」
あー、D○6、7辺りの職業みたいな感じか。
それのダ○マ神殿必要ないバージョン。
「職業を変えるデメリットは何かあるのか?」
「うーん、特には無いけどコロコロ変更してると取得経験値が散逸するから高レベルで発現する強力な効果のスキル、魔術、戦技が難しくなるぐらい?低レベルで発現するスキル、魔術、戦技もバカに出来たものじゃないからその辺りは自由だよ。要はバランスだね」
ふーむ、特定の目的に偏った特化型で行くかオールラウンダーなバランス型で行くかって所か。
これはティアリエと相談して役割が被らないようにだけしとかないといけないな。




