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仲村慶彦の憂鬱 社会人編  作者: sky-high
自分を変えるきっかけ
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知らねえよ、デブ!

いつものように部屋で酒を飲みながら佑香ちゃんのDVDを観ていると、スマホから見知らぬ番号の着信があった。


スマホだけど、通話に使った事なんて滅多にない。

大体はメールかLINEで話して終わりという感じだから、この着信は多分間違い電話だろうと思い、そのまま放置した。


しかし、数分後にまた着信があり、さっきと同じ番号だった。

だから間違い電話だろ、ちゃんと番号見てから電話しろ、バカ!と思いまた放置した。


DVDを観終わって風呂に入ってる間に着信が12回もあった。


誰だコイツは?間違いにしては多すぎるなと思い、次に着信がきたら怒鳴り付けてやろうかと思ったのだが、それから着信は無く、そのまま寝た。



翌日は仕事を定時で切り上げ、帰りにコンビニに立ち寄った際にまた着信があった。


「誰だテメーは?間違い電話ならちゃんと番号確認しろ、このクズ!」

と怒鳴り通話を切った。


するとまた着信が鳴り、またもや同じ番号。

「だから番号の間違いだっつんてんだろ!バカか、オメーは!」

と言って電話を切ろうとしたところ、「間違いじゃねえよ、テメーんとこに電話してんだよ、バカ!」と言う返事が返ってきた。

「誰なんだテメーは?」

と言ったら

「オレだ!解んねえのかよ、ヨシヒコ!」という返事がきた。


何だ今更オレオレ詐欺かよ、と思い「知らん、オレみたいな金の無いヤツをターゲットにするなら他を当たれ!」

と言ってすぐに切った。

ったく、詐欺の分際でオレの名を知ってるとは。


オレはコンビニで酒を買い、店を出た時にまた着信があった。

しつけえヤローだな、詐欺なら他のヤツにしろってんだ、と思い「いい加減にしろ、警察に言うぞバカヤロー!」

と言ったら


「だからオレだって、高校ん時の同級生だった山田だ!」

と言う声が返ってきた。


山田…そんなヤツいたか?


しばし考えたが、オレの記憶の中で山田なんてヤツはいないはずだと思い「テメーみたいなヤツは知らん!だからもう電話してくんな、このボケッ!」

と言ってソッコーに電話を切り、後はシカトした。


そして家に着き、飯を食いながらビールを飲んでいる時に


(…あっ!そうだ、ポチョムキンて確か山田って名字じゃなかったっけ?)と思い、奈央に

「なぁ、ポチョムキンて、山田って名字だったっけ?」

と聞いてみたら

「何で友達の名字を覚えてないの?あんなに仲良かったのに信じらんない!」

と呆れた口調で言い返された。


えっ、じゃあ昨日からずっとかかってきてる電話はポチョムキンからか?

何だそうかよ、それならそうと言ってくれなきゃ解らねえじゃねーか!と思い、今度はオレから電話してみた。


「お、もしもしポチョムキン?久しぶりだな、相変わらずブサイクか?」


と話した。


「テメー、今までオレだって解らなかったのかよ!」

と物凄い声で怒鳴ってきやがった。


「だってお前の名字、山田だってのすっかり忘れてたんだよ。お前、ポチョムキンの呼び名だったじゃんwww」


「テメー、まだ同級生の名前も知らねえのかよ!」


「知らん!で、何の用だデブ!」


「うるせえなこのヤロー!何でテメー同窓会に出ねえんだよ!」


何て事はない、同窓会に出ないのか?っていう要件でオレに電話してきたらしい。


オレの電話番号は実家に連絡した際に、オフクロから聞いたみたいだ。


「オレは忙しいんだよ、デブ!来年なら出てやるよ、ただしギャラは高いぞ!」とだけ言って電話を切った。


そうか、ポチョムキンからの電話だったのか…


気づくの遅すぎたな、こりゃwww




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