表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仲村慶彦の憂鬱 社会人編  作者: sky-high
どうやったら卒業できるか
PR
32/136

ホームランだっ!

何で男女が仕事の帰りにバッティングセンターに行かなきゃなんないんだよ。


オレはてっきりラブホかと思ったじゃないか!


飲んだ後にバット振ってられっかよ。


沙織は120㎞のバッティングゲージに入り、右打席でバットを構えた。


バッティングマシーンはプロのピッチャーが投球フォームをスクリーンに映し出していた。


カーーン!


沙織は上手くバットを振り抜く。


スゲエ、女で120㎞の球打てるなんてそうそういないぞ。


しかも構えが決まってる。


沙織は野球経験者なのか?


しかし、あの短めのスカートでよく打てるもんだ。

いやぁいいケツしてるな、やっぱスタイルいいな、沙織はwww


沙織はホームランは打てなかったが、全球をヒットした。



「スゲエ、高橋さん野球やってたんですか?」


「うん、ソフトボールだけどね。これでもショート守ってたのよ」


はぁ、なるほどソフトボール経験者か。


「仲村君も打ってみなよ。スカッとするから」


「お、オレすか…」


「うん、見てみたいな、仲村君が打つ姿」


オレは確かに小学生の頃に野球チームに入っていた。


ポジションはセカンドだ。

しかしバット持つの何年ぶりだろ。


「仲村君、野球の経験はあんの?」


「はぁ、小学生の時にセカンドやってました」


「じゃあ大丈夫ね。ほら、早く打って」


オレは100㎞の左打席専用のゲージに入った。


「へぇ~、左バッターなんだ」


そう、オレはいっちょ前に右投げ左打ちだ。


小学校卒業して以来、バットを持った事がないから打てるかな。

あぁ~、思い出した!

確か野球チームの監督に【オマエは後ろ足に重心がかかり過ぎるからアッパースイングになるんだ】った言われたっけな。


ったく思い出したくもねえ事思い出したじゃねえか。


あの頃、素振りばかりやらされたな…


だから中学入ったら野球止めたんだっけ。


にしても、後ろの視線が気になる。

沙織がオレのバッティングに注目してやがる。


空振りしたら恥ずかしいなぁ~。


うぉっきた!

カーーン!


当たった。

しかしボテボテのゴロだ…


何か球の出所が判りにくいな。

スクリーンのピッチャーが投げると共に横から球が出てくるのがタイミングが掴めない。


あ、投げた、ブーーン!


恥ずかしい、空振りした。

沙織は?

思わず後ろを見た。


くそっ、ニヤニヤ笑ってやがる。


よくこんな球打てたよな…


よし、タイミングを掴もう。


きたっ、オレはバットを合わせた。


コンッ!


「www何でバントしてんのよwww」


沙織が腹抱えて笑ってやがる。


タイミング取れないんだから仕方ないだろ、ったく。


オレはバントを続けた。


よし、次は打とう!


オレは思いっきりスイングした。


カーーーーン!


おっ、いい当たり!


バサッ!


っ!今的に当たったよな?

ホームランだ、ホームラン!


「スッゴーい、ホームランだよ。今の凄くいいバッティングだったよ!」


「やったー、ホームランだ!」


オレも沙織もホームランに喜んだ!


ワハハハハハハ!


やったぜ!


よし、次の球もだ!


コンッ!


「だから、何でまたバントなのよwww」


沙織が爆笑していた。


何故かホームラン打った後にバントしてみたくなった。


結局ホームランはこの一本のみで、後はヒットだった。


ホームラン賞はスタンプを押してもらい、スタンプ10回で景品が貰えるらしい。


「スゴいじゃん、ホームランなんて!アタシなんかまだ一回も打った事ないのに。仲村君何か持ってそうかもね」


「え、持ってるですか?」


「うん、何かそういう運みたいなもんかな。そんな感じがする」


持ってるねえ。

確かにここまで童貞なのはある意味持ってるかもな。


んな運なんかいらねえよ…


オレはその後も沙織と一緒に打ちまくった。


帰った頃は握力がなくなる程、バットを振った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ