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仲村慶彦の憂鬱 社会人編  作者: sky-high
どうやったら卒業できるか
30/136

沙織と飲みに行く

オレは急いでトンカツを食い、野村に礼を言って会社に着いた。


部署に戻ってオレは残りの仕事を片付けていた。


「仲村君」


げっ!沙織だ!


「仲村君、野村さんと何処に行ってたの?」


「あ、いやそのちょっと外の空気を…」


「ふぅ~ん。野村さんとはあまり付き合わない方がいいわよ。

あの人、あんまりいい噂聞かないから」


「はあ、解りました」


「それよかさっき何ともなかった?仲村君意識無くしちゃうんだもん、ビックリしたわよ」


さっきの小芝居か…


「あぁ、もう大丈夫っす。問題もないっす…」


「そう、ならばいいんだけど。仲村君、また野村さんにあんな事されたらアタシに言って。

パワハラで上の人に何とかしてもらうようにしてあげるから」


「いや、大丈夫です。野村さんああやって自分とふざけてるだけですから」


「よくない!ふざけっこにしても度が過ぎるわよ、あんなプロレスの技かけるなんて。大怪我したら大問題になるんだからね、解った?」


パワハラか…まぁ確かにパワハラっちゃパワハラだよな。


「は、はい。すいません」


何だかこれじゃ野村と沙織の板挟みじゃんかよ、オレ…


その後は何もなく過ぎ、仕事が終了した。


会社の門を出た時に沙織に呼び止められた。


「仲村君、たまには飲みに行かない?予定があるならいいけど」


…二人っきりか?


二人っきりで飲むのか?

「いや、別に大丈夫ですが…」


「じゃ、ちよっと軽く飲もう」


オレは結構です!とは言えず沙織に誘われるがままに居酒屋に着いたのだった。


賑やかな居酒屋だ。


ここで軽く飲んでさっさと帰ろう。

話なんて続かないからな。


「仲村君は何飲む?」


「自分は生中を」


「すいませーん、生中二つ」


沙織が店員に注文する。


間もなくしてジョッキがテーブルに置かれる。


「じゃお疲れ様、カンパーイ」


「お疲れ様です」


カチッとジョッキを合わせた音がする。


「…」


話が続かねえ!


お互い無口でジョッキの中を空にした。


すると沙織がバッグからタバコを取り出し火を点け煙をフゥー、っと吐いた。

げっ、タバコ吸うのかよコイツ!

オレは吸わないんだぞ、一言ぐらい吸ってもいいか聞けよ!


「仲村君」


「はい」


「仲村君はタバコ吸わないの?」


「いえ、タバコは吸わないです」


「あ、そうなんだ?ごめんね、勝手に吸っちゃって。てっきり吸うもんだと思ってたからつい」


「あ、大丈夫です。問題ないですから…」


オレはこのギクシャクしたやり取りが苦手だ…


何でこうも女と話が出来ないんだろ…

ある種の罰ゲームみたなもんだ。


「仲村君、さっきからおとなしいけど、アタシと飲むのイヤ?それなら帰ってもいいよ。無理矢理誘ってゴメンね」


「あ、あぁいや、そんな事ないっす。あの、あんまり女の人と話す事ないもんで…」


「へぇー、彼女とかいないの?」


「は、はぁまぁ」


「そっか。ゴメンね変な事聞いて」


何だか会社にいる時と接し方がちがうぞ。


「いや、大丈夫っす」


こんなやり取りをしながら時間が過ぎていく。




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