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 西境国 の話(一)

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 今は統一王国となってしまったから、4つの地域と呼ばれているがね。昔は4つの国だった。


 中央にそびえる『眠龍山(みんりゅうざん)』を中心に、東西南北にそれぞれ国が1つずつあった。


 その中の1つ。



 西にある国が『西境国(さいきょうこく)』と呼ばれていた。


 皆も知っての通り、『境』は「地方」という意味を持つが、「里」という意味も持っている。


 当時はまさに、『境(里)』というイメージだったよ。民家ばかりで、見渡しても田畑が広がっていてね。人より豚やガチョウの方が多いと感じたほどだよ。


 それでも人通りの多い道には石を敷いてきれいにならしていた。


 石の敷かれた道の周りには少しだけど店が並んで、定期的に[[rb:市 > いち]]も開いていたよ。市のある日には「里」ではなく「町」と思えるくらい人通りがあった。活気があったよ。


 その中で1番活気のある中央の大通りをまっすぐ、西の端まで歩くと宮殿があった。


 ……ハハ。


 今より、そりゃあ小さかった。それでも若い私にとっては大きかったけれどね。


 そう。皆も見知っているだろう。


 西境王(さいきょうおう)の住まう宮殿だ。




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