『太陽の花』
ひまわりと太陽
【わたしとお爺ちゃん】
わたしは夏にだけお爺ちゃんに会える。
お爺ちゃんは誰よりも、でっかくて、
誰よりも、お爺ちゃんだ。
いるだけで、とても暖かくて、ポカポカする。
そんなお爺ちゃんが大好き(*^-^*)
将来はお爺ちゃんみたいに
みんなを元気にしたい!
わたしは、会える日を背を長ーくして待っている。
【お爺ちゃんと散歩コース】
お爺ちゃんはいつも同じ道を通ってくる。
毎日、同じ道で飽きなのかなぁ?といつも思う。
でも、そんな疑問より会えるワクワクの方が勝っている☆
わたしは、いつも同じ場所で来るのを待っている。
つぶつぶの水滴で全身が濡れるけど構わない♪
待ちに待って、ようやく遠くの地平線からお爺ちゃんが現れる。
わたしは直ぐに〝ポカポカ〟と〝キラキラ〟で、お爺ちゃんだと分かった。
水滴で冷え切った体が、温まっていくのが分かる。
静まり返っていた世界の音色が、音を奏で始める。
わたしは、お爺ちゃんの顔を見ただけで笑顔がこぼれた。
お爺ちゃんは、出会うもの全てを明るくする。
やっぱりお爺ちゃんはすごい!
幼いわたしの心は高揚した。
そして、お爺ちゃんにアピールするように体を大きく広げる。
【もっと近くで感じたい】
お爺ちゃんは散歩コースを決して変えない。
この場から動けないわたしは、
近くに行くことができない。
もっと自由に動けたらいいのになぁ。
届きそうで、届かない。
とても、もどかしい。
でも、この場所からでもお爺ちゃんは
ちゃんと感じられるから、
わたしは幸せである☆
自然と、お爺ちゃんの動きを顔で追ってしまうくらい幸せになるのだ。
【嫌いな日】
雨の日と曇りの日は嫌い。
お爺ちゃんに会えないから(;_:)
わたしは悲しくなり下を向く。
早くお爺ちゃんに会いたいな。
【お爺ちゃんの得意技】
お爺ちゃんは、たまに雨の日に絵を描いてくれる。
青い海にカラフルな浮き輪。
とてもキレイ。
だから、雨の日は曇りの日より、ちょっぴり好き♪
だけど、毎回半分だけ描いて筆を止める。
なぜだろう(。´・ω・)?
【いつかまた】
日に日にお爺ちゃんの散歩の時間は短くなる。
お爺ちゃんがいないとポカポカじゃなくなる。
ポカポカじゃないと、わたしは眠くなる。
眠りたくないけど、眠っちゃう。
幼いわたしには眠気に勝てない。
暖かい布団にもぐり、
夢見て眠る。
また、来年の夏に会えるのを楽しみにして。
拙い文を最後まで読んで頂きありがとうございました。
何故、この時期に夏の花?ですが、
ウチのひまわりは今頃になって開花しました(笑)
『今頃っ⁉』と思い、筆を執った次第です。
咲かずに枯れると思っていた花が咲くのは、
とても、気持ちが良いものです。