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災禍ノ獣  作者: ef-horizon
天の叫び
19/20

抗ウ獣

 神?


 滅びた世界にしがみつく愚かな輩の群れ。台座から降ろされたことに気づかず、眠ることを許されることなく、生き続ける屍の民。


 【災禍】を求め続ける深淵の罪人。


 神こそ、【存在】を作り出した元凶なり。


 時の創世者。


 存在の第三者的認知者。


 視る者。


 そして――――



「我ら災禍の獣に抗うもの」


 ―――【災禍】とは、【存在】にあらず。


 認知の裏側にあるもの。


 幻想。


 夢。


 視てはいけない。


 神とは異なるルーツを持つ深き澱み。


 敵対者。


 喰らうもの。


 原初。


 そして、【存在】に抗うモノ。




「――――【魔王】は目を覚ました」


 直に彼らも目を覚ます。


 深き淀みの底に消えた旧き神を追いかけ、自らも【穢れた】とほざくあの愚かな輩ども、か。


 封印が一つ、解けた。


 【魔王】の身体が焼失し、柱が一つ、崩れた。


 その隙間を縫って、奴らは彼のものの前に現れる。


 この落とし前、無論考えているのだろう?


 のぉ、白狼よ。


「言われずとも」


 我らが【原初の災禍】の支配者。


 宇宙の破壊者。


 運命に抗うもの。


 最初の獣。


 名は【災禍の魔王】


 彼はまだ目を覚ましていない。


 行け、白狼。


 我らは未だ、封印を守る。


 お前だけが頼りだ。


「――――直に、世界は変革する」


 災禍の流れの中、【存在】の流れは変わり、我らは一つになる。


 その時の為、旧き神を封じ、殺し続けよう。


「行く。留守番は頼んだ。皆よ」


 我らは災禍の獣。


 神を封じる柱。


 全ては果てなき、原初の流れの向こうへ。


 

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